5ゲーム目まで続く大接戦!DFM対SHG「LJL 2023 Summer Split Finals」会場レポート

イベント情報

合同会社ライアットゲームズが主催する「リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)」の日本国内プロリーグ「League of Legends Japan League(以下、LJL)」
今でこそ多くのeスポーツ大会やリーグが開催されていますが、LJLは2016年の発足以来、日本のeスポーツシーンを牽引してきたと言っても過言ではありません。
そんなLJLはレギュラーシーズンやプレイオフのオフライン観戦も魅力のひとつでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響によって2019年夏を最後に有観客オフライン開催の中止を余儀なくされてきた歴史があります。
そんなLJLが幕張メッセに帰ってきました!!
今回は2023年8月20日(日)に幕張メッセイベントホールで開催された「LJL 2023 Summer Split Finals」の試合の様子をお届けします!

Zerost無双に何を思う、LJL2023FINALS「STREAMER SHOWMATCH」レポート!配信未公開の試合後インタビューも

DetonatioN FocusMe 対 Fukuoka SoftBank HAWKS gamingの決勝戦

決勝開始時点のプレイオフトーナメント表
PR TIMES

プレイオフトーナメントの結果、決勝戦は「DetonatioN FocusMe(以下、DFM)」対「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(以下、SHG)」の対決になりました。
決勝戦は3試合先取したチームが勝利のBO5形式で行われ、勝利チームには韓国で開催される世界大会「World Championship」の出場権賞金1,000万円が贈られます。

Saiga NAK

まばゆい光とともにオープニングセレモニーがスタート。

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LJL優勝をかけた戦いが始まります!

世界大会常連の強豪「DFM」

Saiga NAK

DFMはLJL最初期から参加している古参チームで、名実ともに日本を代表するプロチーム。
2023年春のLJL 2023 Spring SplitでLJL5連覇というリーグ記録を達成しており、本大会で優勝すれば前人未到の6連覇となります。

チームの核となるのはtopレーナーのYutapon選手。
2013年から現在までDFMに所属しているベテランプレイヤーです。
同じチームで長くLoLをプレイしているプロ選手として韓国のレジェンドプレイヤーFaker選手に次ぐ世界2位の記録を持っています。

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jungleのSteal選手も2017年からDFMに所属しており、韓国出身でありながら日本語のコミュニケーションもバッチリ。
2人のベテランプレイヤーがチームを牽引します。

これまでの実績から前評判も高いDFMですが、シーズン後半に急きょ元botレーナーのYutapon選手がtopレーナーにポジション変更。
botレーナーの穴をサブメンバーのMilan選手が埋めています。
コーチ陣の変更もあり、短い期間でチームの完成度をどこまで高められているかに注目です。

LJL参加以来初の決勝進出「SHG」

Saiga NAK

対するは2020年春からLJLに参加しているSHG。
その名前の通り、母体はプロ野球チームの福岡ソフトバンクホークスです。

LJL参加当初こそ成績が振るいませんでしたが、経験豊富な選手の登用と新進気鋭の若手を育成することで確実に実力を上げてきました。
世界大会で優勝経験のあるBlank選手とベスト8の経験があるVsta選手を中心にゲームを作ります。

Saiga NAK

絶対王者であるDFMに対してチャレンジャーとして挑む本大会。
直近のプレイオフラウンド3でもDFMに5試合目までもつれこむ接戦を見せました。
どちらが勝利しても不思議ではない試合が始まります!

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試合前の両者をたたえる握手では笑顔が見られました。
思えばこの光景も久しぶりです。

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改めてDFMは

  • top: Yutapon選手
  • jungle: Steal選手
  • mid: Aria選手
  • bot: Milan選手
  • sup: Harp選手

という並びです。

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Yutapon選手はいつもの姿勢なので別アングルで。

Saiga NAK

そしてSHGは

  • top: Kinatu選手
  • jungle: Blank選手
  • mid: DasheR選手
  • bot: Marble選手
  • sup: Vsta選手

というメンバーです。

Saiga NAK

幕張メッセいっぱいのお客さんが見守るなか、ついにゲームスタート!
「STREAMER SHOWMATCH」のおかげで会場のボルテージは初めからMAXです!

試合内容はアーカイブから!

第1試合は3:12:09から

試合内容は記事に起こしきれないほどの大熱戦!
今からでも遅くないのでアーカイブ映像を確認してください!

Saiga NAK

なんとDFM対SHGは第5試合に突入!
2対2のフルセットといえば、試合前に“テレーレ”こと「Silver Scrapes」の楽曲が流れることでお馴染み。
オフライン会場ということでスマホのライトを掲げて盛り上げます!

Saiga NAK

泣いても笑ってもこれが最後。
特に5ゲーム目はこれまでの試合を振り返ったうえで最高のバンピックを行いたいところです。
コーチや選手の表情も真剣。

Saiga NAK

挑戦者という立ち位置のSHGは笑顔も見られるリラックスした雰囲気。
オフライン会場独特の緊張感をはねのけて優勝を目指します。

試合終了
YouTube

一時は6,000ゴールド以上の有利を手にしたDFMですが、なぜかSHGは集団戦で負けず劣らずの互角。

しかし最後は丁寧に丁寧を重ねて試合をたたんだDFMが「LJL 2023 Summer Split」優勝を果たしました!






Saiga NAK

LJL 2022 SummerやLJL 2023 Springの決勝もストレート勝ちで優勝しており、日本国内に敵なしといえるほどの強さを誇っていたDFM。
しかし、チーム内の大幅なロースター変更やLJL全体のレベルアップもあり、兜の緒を締めるような戦いを強いられていました。
そんな背景もあってか、優勝した瞬間のDFMは近年で一番といえるほどの喜びと安堵の表情を浮かべていたのが印象的です。


Saiga NAK

優勝の興奮冷めやらぬなか、さっそくインタビューが行われました。

― 優勝したいまの気持ちを教えてください
Saiga NAK

Milan選手: とにかく嬉しいです。
チームの中で自分が一番実力不足なのは、悔しいですが自分が一番分かっています。
それでも支えてくれたチームのみんなに感謝したいです。

Saiga NAK

Harp選手: 正直、昨日から5ゲーム目まで行くと思っていました。
3試合目、4試合目の僕の動きが悪かったんですが、みんなのプレイがとても上手かったです。
その中でも特にMilanが一番上手かったと思います。

Saiga NAK

Aria選手: この大きなステージで決勝を迎えて3対2で勝てたことは、人生で一番嬉しいかもしれないです。
暑いなか幕張メッセまで来て応援してくれてありがとうございます。

Saiga NAK

Steal選手: 6年前は幕張メッセの舞台で悲しい結果に終わってしまったんですが、メンバー全員が頑張ってくれて良い思い出に書き換えられました
本当にありがとうございます。

Saiga NAK

Yutapon選手: 実は今日がとても心配で、幕張のホテルでも寝られずに10時間くらいリプレイの動画を見て勉強していました
3-2という結果で勝てて本当に良かったと思います。
いつも応援ありがとうございます。

― World Championshipへの意気込みを教えてください
Saiga NAK

Yutapon選手: 今回のWorldsは韓国開催ということで個人的にも行きたい舞台ですし、地理的にも近くて環境が良いので、結果を残して世界のDFMを見せたいなと思っています。
応援よろしくお願いします。

Saiga NAK

Yutapon選手の左ポケットには回収しそびれたインタビューマイクが。
このまま退場してしまったという裏話もありました。

Saiga NAK

改めて優勝はDFMとなりました!おめでとうございます!



Saiga NAK

歓声を受けながら会場をまわるDFMの選手たち。
激動のシーズンを勝ち抜いたDFMは2023年10月からの世界大会に日本代表として出場します。

「LJL 2023 Summer Split Finals」が終了!



Saiga NAK

最後にMC・キャスター陣が「LJL 2023 Summer Split Finals」を締めくくり。
各自が久しぶりのオフライン決勝にこみ上げてくる想いがあり、その言葉からは満足感のある良い戦いを見られたという気持ちが節々に感じられました。

5ゲームまで突入したことでイベント終了は午後9時でしたが会場には最後まで余韻を楽しむファンも多く、改めてLJLファンの熱量を実感。
オフラインならではの声出しや会場が一体となった応援は唯一無二の体験でした。

試合後インタビュー(SHG)

試合後には各チームにインタビューも行われました。
まずは惜しくも敗れてしまったSHG。

― 優勝まであと1歩でしたが、チームに足りなかったものは何でしょうか
Saiga NAK

Aresコーチ: 先日のラウンド3も今日もそうでしたが、DFMのほうが集中力が高かったのかなと思います。

― 決勝に向けてどのような作戦や対策を行ってきましたか

Aresコーチ: お互いに緊張するような試合になることが予想できたので、できるだけ難易度が低く自分たちが自信をもってプレイできるような構成を準備してきました

― Blank選手は日本と韓国の両リーグで活躍されていますが、最近のLJLについての印象を教えてください
Saiga NAK

Blank選手: 全チームレベルが上がっていると思いますし、競争力は増していると思います。

― DasheR選手とTussleコーチは2019年にDFMと戦っていると思いますが、今回に対する意気込みと感想を教えてください
Saiga NAK

DasheR選手: 4年ぶりにDFMと決勝で対戦して、以前よりも良い戦いができましたが僕たちのほうが実力不足で惜しくも負けてしまって悔しいです。

Tussleコーチ: 僕はLJLで優勝経験もあるので、もちろんみんなにも勝ってほしいなという気持ちがありました。
でも選手たちにプレッシャーはかけたくなかったですし、みんな緊張していたなか全力で頑張ってくれたと思います。

― 久しぶりにのLJLオフライン大会でしたが、観客の皆さんの前で戦った感想を教えてください
Saiga NAK

Kinatu選手: 楽しかったからこそ負けてしまったことが本当に悔しいです。

Blank選手: オフラインということでファンの方々から声援やメッセージをたくさんいただいて、それが力になりました。

Saiga NAK

Marble選手: 初めてのオフライン環境だったんですが、試合の合間にファンの皆さんからの熱い声援やお言葉をいただきました。
オンラインとは違って“後ろにファンがついている”というのが心強くて楽しかったです。
ただ、5試合目までいって負けてしまったので申し訳ないという気持ちです。

Saiga NAK

Vsta選手: 韓国のリーグから来たんですが、やっぱりオンラインよりもオフラインの大会のほうが楽しいなと思いました。
ファンの方々の応援を受けられて、とても感謝しています。

DasheR選手: 久しぶりのオフライン大会で、もちろん緊張もしましたが、やっぱりオフラインのほうが盛り上がるし“プロ”という感じがします
今日は負けてしまいましたが、とても良い思い出になりました。

試合後インタビュー(DFM)

続いては優勝したDFMのインタビューです。
写真には写っていませんが、インタビュー会場の外には元DFMメンバーで現在はヨーロッパで活躍するEvi選手が駆けつけていました。

― アグレッシブなプレイも目立ちましたが、今日の試合を経て成長できた部分はあるでしょうか
Saiga NAK

Milan選手: 自分の中では全然アグレッシブにできたつもりではなくて、まだまだだなと思います。
試合ごとのコーチからのフィードバックや、試合中にもYutaponさんやAriaさんなどからのアドバイスをいただいていたので、毎試合で学ぶことがありました

― 試合では緊張しましたか

Milan選手: ステージも大きくて音も大きかったので集中できて、すごい緊張するということはなかったです。

― 体制の変更で苦労した点や、それをどう乗り越えたかをお話しできる範囲でお願いします
Saiga NAK

Yutapon選手: 急な変更だったこともあって準備をする時間が十分とはいえませんでした。
昔topレーナーだった頃と比べてチャンピオン数も増えていてよくわかんない状態から始めたんですが(笑)
ただLoLというゲームをずっとやってきた経験があるからこそ、どうにかなったのかなと思います。

Saiga NAK

Gismoコーチ: Yutapon選手はもともとtopレーナーだったということもあって、当時のチャンピオンプールを引っ張り出してくるかたちで対応しました。
コール面は経験がある分カバーできましたし、現botレーナーのMilan選手をサポートできるということもあったのでチームとして助けてもらったなと思います。

― 有観客オフライン大会の感想を教えてください
Saiga NAK

Gismoコーチ: 僕はオフライン決勝の1回目が2019年で、もちろん嬉しかったんですがあまり実感がありませんでした。
ここ数年で色々なことがあったなかでオフライン大会2回目でも優勝することができて、すごく幸せです

Saiga NAK

Harp選手: オフラインの決勝は初めてだったのですごく大きな期待をもってこの会場に来ました。
今日はその期待よりもさらに楽しくて、次もまた来たいと思うステージでした。
5ゲーム目の前に会場を覗いたら観客の皆さんがスマホの光をかざしてくれていて、4試合目に自分のプレイが上手くいかなかったこともあって泣きそうになりました
とても大切な思い出になりました。

Saiga NAK

Yutapon選手: オフラインの決勝は何回目なんだろうという感じなんですが(笑)
国際戦のオフラインと国内戦のオフラインは気持ちがかなり違って、国内の試合で負けるとメンタルがかなり削られるんですよね。
自分はLoLというゲームの中で一番その気持ちを味わってきた人間だと思うので、今回もその気持ちを味わいたくないという一心で頑張らせていただきました。
そのぶん勝ったときは100倍嬉しいです。

Saiga NAK

Aria選手: オフラインの決勝戦は初めてではないんですが、このような大きなステージでたくさんの方が見てくれるのは初めてでした。
緊張よりもワクワクするような気持ちが大きかったです。
試合は最後まで難しい展開でしたが、優勝できて嬉しいです。

Saiga NAK

Steal選手: オフラインの舞台は初めてではないんですが、6年前に僕が初めてDFMに来た時と同じ舞台でデジャブのような感じでした。
その時も5ゲーム目まで突入してファンの方々の応援が伝わりました。
今回も同じように応援をいただいて、この試合は勝ちたいなという気持ちがありました。

Saiga NAK

Milan選手: 言いたいことは全部言われてしまったんですが・・・(笑)
初めてのオフライン決勝で、このような大きなステージでプレイしたことが無かったのでどんなもんかなという心配もありました。
でも会場に入るとお客さんが名前を呼んでくれるのがすごくうれしくて、4試合目負けてしまってどうなるんだろうと下を向いて歩いていた時も皆さんが声援を送ってくれたおかげで切り替えて頑張ろうという気持ちになりました
すごい楽しかったです。

DFMの6連覇で閉幕!

Saiga NAK

どちらが勝ってもおかしくないDFMとSHGの決勝戦は3-2でDFMの勝利!みごとLJL6連覇を達成しました!
長い間LJLに携わっているキャスター陣も振り返っていたように、近年でも1、2を争う激戦だった今シーズン。
絶対王者DFMに追いつけ追いこせという他チームの追随も凄まじいものがあります。

久しぶりのオフライン大会ということで選手はもちろんお客さんの熱気も肌で感じることができました。
これにてLJL 2023 Summer Splitは終了!
次はDFMが世界一を目指して「World Championship」に挑みます!

おまけ

Saiga NAK

イベント終了後しばらくしてDFMのフォトセッションが行われたのですが、会場に残っていた一部のファンの方々とDFMの選手の交流にほっこりしました。
インタビューでも口をそろえて言っていたように、会場の皆さんの声援は確実に選手の力になっています

Saiga NAK

フォトセッション中にポーズを求められたDFMの選手たち。
Milan選手はHarp選手にハートを求めますが、断られてしまいました。尊い。

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