先日サイガナックでも開催アナウンスした、東京青年会議所渋谷区委員会が主催し、凸版印刷株式会社が企画・制作を担った「SHIBUYA eSPORTS EXPERIENCE」の取材に行ってきました!
渋谷ハチ公前での開催で屋外イベントで、あいにくの雨でしたが、台風の予報でしたので中止にならず良かったです。
それでは時系列でイベントのレポートをしていきたいと思います!
SHIBUYA eSPORTS EXPERIENCE開会宣言
まずは開会宣言!公益社団法人 東京青年会議所 渋谷区委員会(以下、東京JC渋谷区委員会)の鈴木大輔委員長による開会挨拶です。
今回「SHIBUYA eSPORTS EXPERIENCE」の趣旨の一つである、東京JC渋谷区委員会が主催するMANABUYAが実施した「中学生社長になろうプロジェクト」の最終発表会が、本インベントでおこなわれます。
その次は同じく東京JC渋谷区委員会で副委員長の高畑公志副委員長の挨拶です。
高畑公志副委員長はShare Shibuya理事も務め、株式会社Dサクセッションパートナーズの代表取締役社長も務めています。
当初は渋谷区長が挨拶する予定でしたが、両名の豪華な開会宣言により、雨が小雨になっていき傘不要なレベルになりました。
一見、eスポーツとの関わりが薄いように感じますが、MANABUYAで中学生がビジネスを学び、それをどう伝えるか・・・。それらを実践した上、最先端ビジネスのeスポーツ産業に触れ体験できるというのは、かなり有意義な試みかと思います。
何より、eスポーツの未来を開拓していくのは子どもたちで、社会に認められビジネスとして実感し、eスポーツとに関わりを多く持つ事になるのは、今いる大人達より中学生くらいの世代だと思います。
そんな中学生×ビジネス×eスポーツという観点から、開会宣言がおこなわれイベントが始まりました!
MANABUYA DAY2!!渋谷区の中学生代表によるビジネスプレゼンがスタート
MANABUYAは中学生を対象とした起業に関するワークショップで、30名近い中学生が参加し、MANABUYA DAY1で課題やアイディアを出し、その中から選ばれた中学生チームが、今回の「SHIBUYA eSPORTS EXPERIENCE」の中でおこなわれるMANABUYA DAY2で発表するという流れで、選ばれし中学生によるビジネスプレゼンが始まりました!
プレゼンの内容は「ペットボトルを減らそう!」というもの。ちょうどG20でプラスチックゴミ削減のテーマの話しがあったのでタイムリーですね。
ビジネスプレゼンの内容もさることながら、中学生が普通にパワーポイントで資料を作りスライドさせ、スマホを見ながらプレゼンしている姿にはちょっと感動を覚えました。
スタートアップ企業3社と中学生の対談!
そして次は今話題のスタートアップ企業3社のプレゼン&中学生とスタートアップ企業代表達との質疑応答!
今回登壇したスタートアップ3社は・・・
1社目は経営理念に「1世紀、25イノベーション」を掲げ、「バルる」「フードアップチャレンジ」を展開する、株式会社ミグロスの金子 晃輝代表が登壇。
株式会社ミグロスは東急不動産が提供するスタートアップ向けのレンタルオフィスのPlug and Play Shibuya powered by 東急不動産に入居しています。
2社目は傘のシェアサービス「アイカサ」を展開する株式会社Nature Innovation Groupの丸川照司CEO。
屋外イベントで雨の日というのは悪天候と言われがちですが、アイカサのPRには雨は最高の良い天気ですね。
丸川CEOも今日は良い天気と仰ってました。
最後はスマートフットウェアORPHE(オルフェ)を手掛ける株式会社no new folk studio 菊川裕也代表。
中学生からスタートアップ起業家達へ質問
中学生達が「今しか聞けない!」と言わんばかりにスタートアップ起業家達に質問攻め(笑)
スタートアップ起業家達も中学生の質問に丁寧に回答していってます、貴重な体験ですね。
中学生の意識の高さに会場内は圧倒され、前列で話を聞いていた投資家達も中学生達に「全然出資できる」と太鼓判。
MANABUYA DAY2の最後は中学生&スタートアップ起業家&投資家の皆さんで集合写真を撮影。MANABUYA DAY2はこれにて終了です。
さぁ次は遂にストリートファイターVAEの大会が始まります!
ストリートファイターVアーケードエディション勝ち抜き戦開始!
場所を移して、SHIBUYA TSUTAYA B2FでストリートファイターVアーケードエディション勝ち抜き戦が始まりました!
ゲーミングモニターはBenQ、ゲーミングチェアはAKRacing、アーケードコントローラーはHORIと、協賛メーカーの製品で揃えられた本大会。
事前エントリーがなく、当日エントリーのみにも関わらず、多くのプレイヤーが集まりました。
会場を見渡すと弊社グループ会社の株式会社サイガテクノロジーのサーバインフラエンジニア田島を発見。
マイアケコンを持参し、戦いに望む姿は普段の業務中より凛々しく感じるのは気のせいでしょうか。
Linuxのコマンドを叩くより、アケコンでコマンドを叩いてる姿の方がカッコいいエンジニアってどうなんでしょうか。
5連勝したプレイヤーの方はプロeスポーツプレイヤーのパウエル選手と戦えます!この後パネルディスカッションでも登壇するパウエル選手ですが、SHIBUYA TSUTAYA B2Fで参加プレイヤーの応援?視察?にも来ています!
eスポーツパネルディスカッション!豪華ゲストの登壇!
ハチ公前広場に戻り、超豪華ゲストを招いた「eスポーツ・パネルディスカッション」が開始されました。
あいにくの機材トラブルにより時間が押してしまいましたが、待ち時間を気にせず待っていたオーディエンスが多数。
豪華ゲストが次々と登壇し、拍手が沢山会場内を包みます。
司会はeスポーツキャスターで活躍中のシンイチロォ氏です。
1人目はストリートファイターシリーズでお馴染みの株式会社カプコンの綾野智章プロモーションプロデューサー。
2人目は先程TSUTAYAでもストリートファイター5アーケードエディションの大会を観戦していたパウエル選手。
パウエル選手は4月にプロライセンスを取得したばかりです。
3人目はeスポーツ専用施設e-sports SQUAREの運営や、大会・リーグ・イベント運営などを手掛ける株式会社RIZeST 古澤 明仁代表取締役社長。
4人目はeスポーツイベントRAGE主催とゲーム配信のOPENREC.tvでお馴染みの株式会社CyberZ 大友 真吾RAGE総合プロデューサー。
株式会社CyberZのe-Sports事業部責任者でRAGE総合プロデューサーも務めており、先日サイガナックでもRAGEの取材にお伺いさせて頂きました。
最後はNTT東日本株式会社eスポーツ事業部の影澤潤一担当課長。NTT東日本のビジネス開発本部アクセラレーション担当主査も務めており、日本eスポーツ業界では今話題の人物です。
豪華ゲスト達によるパネルディスカッション開始!
eスポーツパネルディスカッションが始まりました。ゲームメーカー、プロ選手、施設運営、イベント運営、配信プラットフォーマー、ネットワークインフラと、様々な角度からeスポーツについて語り合いました。
CyberZ主催RAGEの集客方法とは?
CyberZは2015年からRAGEを主催をしており、「ここ2年くらいで来場者数や視聴者数が大幅に増えている(大友氏)」とのことで、集客方法やPRの仕方については「RAGEでスター選手を生み出す。RAGEの(表彰)ステージでトロフィーを掲げたい。そこに立つことが誇りに思えるような場所にしたい。それを2015年から続けてきたことにより普及してきた。(大友氏)」と。
RAGEはPRや集客に尽力したというより、幕張メッセという大きな舞台で開催し、RAGEというブランドを生み出したように感じます。
実際eスポーツに興味のない方でもRAGEの事は知っているという人も少なくなく、かなりの層に浸透しているように思えます。
RIZeSTから見たeスポーツ最前線とは?
古澤氏曰く、運営しているeスポーツカフェ宛に「御社で働きたいです!給料いりません!」という問い合わせが全国から届いており、大変驚いているとのこと。
またイベント運営や施設運営などで、eスポーツに関わる仕事=職業は沢山あるけど、意外とその内容は認知されておらず、また、親が理解をしてくれないという部分が多いのが課題だけど、「国家試験や資格になってないだけ(古澤氏)」とeスポーツに関する仕事は専門性が多くあり、また需要も多くあることを説明していました。
将来どういう職業に就くかイメージつかなくてもとことんゲームをしてほしい
古澤氏の、eスポーツ業界で様々な職業需要が生まれてる中で、「どうしたらeスポーツに携わる仕事に就けるのか?」という質問。
株式会社カプコン綾野プロモーションプロデューサーは「ゲームを知っているからこそ、カメラマンをやれたり、台本が書ける。知らないとできない。日頃ゲームをやって、漠然とした将来を見つつ、ゲームを楽しんで頂けたら・・・。特に中学生や高校生の方は(綾野氏)」
確かに普通のスポーツ業界もプレイヤー以外にも様々な役割がありますが、自身がまずやっているorやったことがあることが大事です。
プロ選手になるためには?
プロになりたてのパウエル選手への質問。「プロになる前となった後での変化は?」という質問に対しては、「練習に関する取り組みに気をつかうようになったのと意識が大きく変わった(パウエル氏)」との事。
また、プロ選手になるためのアドバイスに関しては「負けず嫌いであること、楽しいだけじゃなれない(パウエル氏)」
社会性が大事
「プロシーンがあるので、人に見られるという部分、品性や発言、責任感を気にするプレイヤーが増えてきたので、社会的には良い傾向。強くなきゃダメ、結果を出さなきゃいけないけど、人に見られるという仕事というのをキチンと自覚するという人が増えてきた。(影澤氏)」
パウエル選手は「プロになる前はそういう意識は全くなかったけど、メディアの露出も増えてきたので、気をつかわなきゃいけないという意識に変わってきた。(パウエル選手)」とのこと。
ちなみに今回のイベントのため(?)に美容室にいき「ステップボーンカット」にしたパウエル選手。
eスポーツが社会に認めてもらうためには、社会性を持つためには社会的な常識を備えていく必要があると、ゲスト全員が同じ見解を持っています。
そういう点では今回の大会に参加したプレイヤーはマナーが大変よく、試合前と後の挨拶もちゃんとおこなわれており、eスポーツ業界の中でも、格闘ゲーム業界は驚くほど社会性が高いです。
大盛り上がりのパネルディスカッション!
他にもeスポーツ選手と普通のスポーツ選手との共通点等、様々な話題がありました。
悪天候の中、渋谷ハチ公前広場で大盛り上がりしたeスポーツパネルディスカッションでした。
ストリートファイターVアーケードエディション勝ち抜き戦も終盤!
パネルディスカッションも終え、勝ち抜き戦も終盤です。SHIBUYA TSUTAYAにも多くの人が集まってました。
渋谷ハチ公前でパブリックビューイング
渋谷ハチ公前でパブリックビューイングもおこなわれ、閉会の様子も放映されていました。
eスポーツが今よりも浸透した近い未来に、ビジネスの世界に飛び込む中学生達によるビジネスプレゼンや、スタートアップ起業家と投資家。
そして、eスポーツ業界の著名人によるパネルディスカッション、SHIBUYA TSUTAYAでeのスポーツ大会、渋谷ハチ公前でパブリックビューイングなど、「SHIBUYA eSPORTS EXPERIENCE」は今までにない新しいeスポーツイベントでした!