2023年9月21日(木)~24日(日)まで開催された日本最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ2023」(以下 TGS2023)に韓国発の新鋭スタジオ「Tripearl Games」が出展。
2024年発売予定の「V.E.D.A」を試遊したのでプレイレポートをお届けする。
「KOREA PAVILION」へ!
今回、筆者が何気なく立ち寄った中で気になったのが「KOREA PAVILION」であった。
ブースを目にした際、やはりモバイル向けゲームが中心なのかと訝しげに思いながらも覗いて見ると、コンソール(CS)向けゲームの展示がいくつもあることに気付いた。
内容も横スクロールゲームやVR系を始めとしたいくつもの作品が並んでおり、限られたスペースの中で各社がしっかりアピールをしようとしているのが印象的だ。
その中で筆者の目を一際惹いたブースが「Tripearl Games」という韓国発の新鋭スタジオであった。
ブーススタッフの方にお話を聴いた所、何とスタジオ設立からまだ2年未満という話だが、スタッフメンバーはゲーム業界歴が平均20年というベテラン勢が参加している本格的なゲームスタジオであった。
自社で開発、デザイン、音楽等と制作の主軸を対応できるスタッフを抱え、高い品質での作品制作を一貫して行える体制を整えている事を強みとしているとの事だ。
今回、この「Tripearl Games」がTGSで披露した作品が「V.E.D.A」だ。
この作品は日本初のアクションジャンル「ソウルライク」の戦闘スタイルにインスピレーションを受けたゲーム性と別ジャンルの「ローグライト」の成長要素を組み合わせた「ソウルライト」というスタイルを提唱したアクションRPGであった。
ソウルライクらしくゲームの戦闘難易度は比較的高めになる様にされつつも、ローグライト式の成長要素により、アクション系を始めとしたゲーム操作があまり得意ではないプレーヤーにも楽しめる様に設計しているとのこと。
これはソウルライク系統のゲームに触れたくても敷居を高く感じて諦めてしまった人や、難易度の高さから途中でゲームを諦めてしまった人も、最後まで楽しめる様にとの制作陣の考えから設計されている。
各ジャンルへのリスペクトがありながらも「Tripearl Games」の信念である、“誰もがストレスを溜める事なくプレイ出来るゲームを届ける”というプレーヤーへの思いを伝えたいという考えの体現であると教えてくださったのはCEOの「Manson Jeong」氏ご本人だ。
「V.E.D.A」試遊!
本ゲームの舞台コンセプトはポストアポカリプスの世界。
この世界は人類全体を巻き込んだ大戦で崩壊し、生き残った人間がスーパーAI「V.E.D.A」によって生存管理をされている世界だと言う。
主人公は強化外骨格の様なパワードスーツを身に纏い、「V.E.D.A」の戦闘訓練プログラムに接続し、その指示に従って戦闘訓練を行っている所から試遊版のストーリーは始まる。
但し、この戦闘訓練の中で主人公は強力な恐ろしいクリーチャー達と戦闘を繰り広げるのだが、何故その訓練を行うのか等はストーリーに関わる秘密になっているそうだ。
そんな中でManson氏から特別に、と説明頂いた中で教えて頂いたのがこのクリーチャーの存在にも秘密が隠されているということ。
「V.E.D.A」というスーパーAIの存在自体にも謎が隠されており、主人公自身が周りを取り巻く環境に対しての疑問や、身に迫る危機や渦巻く陰謀に立ち向かう構想がある。
現在制作中の本作品においても物語がどう展開されるのか、製品版を是非とも楽しみにしてほしいとの言葉を頂いた。
肝心のゲーム体験版も試遊してみたところ、ソウルライクの要素を感じられるアクション性の良さはしっかりとありつつも、アクションゲームの下手の横好きな筆者でもプレイ時の戸惑いが少なく、楽しんでプレイ出来る爽快さが感じられるシステムであった。
例として挙げると、他のソウルライク系ゲームでも重要なアクションとなる「パリィ」を筆者はよく失敗する程のへなちょこなのだが、この「V.E.D.A」では成功する事が何度もあり、プレイしていてワクワクする場面が多かった。
この辺りはスタジオが正に伝えたい「ソウルライト」というスタイルが上手く表現されている証明の一つだろう。
「V.E.D.A」は2024年リリース予定!
ゲームグラフィックは「Unreal Engine 5」で開発をしているとのことで、グラフィックの質も確かに高い点が感じられた。
まだまだ開発中とのため、製品版が出る際にはブラッシュアップされた本作がどれ程の素晴らしいゲーム体験を感じさせてくれる作品になるのかが、今から楽しみで仕方ない。
そんな「V.E.D.A」はPCを始めとしPS5、Xbox X/S、モバイルでの展開を予定し、リリースは2024年下半期に向けて鋭意制作中とのことだ。
YouTubeには「Tripearl Games」の公式チャンネルもあり、本ゲームのトレーラー等の動画もあるので気になる方には是非ともチェックしてみてほしい。