「株式会社グラスホッパー・マニファクチュア」が、2021年5月31日付にて締結した株式譲渡契約により「NetEase Games」傘下に入る事が発表された。
株式会社グラスホッパー・マニファクチュアはガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(以下、ガンホー)の連結子会社だったが、同社の株式をNetEase Interactive Entertainment Pte. Ltdへ譲渡した。
ガンホー傘下へ、分社化、そしてNetEaseへ
2013年にガンホーは株式会社グラスホッパー・マニファクチュアを買収し、ガンホーグループとなった。
ガンホーグループになった後は、共同開発でグローバル向けタイトルの「LET IT DIE」をリリース。
その後は2018年3月に、自社IP強化を図る「スーパートリック・ゲームズ株式会社」と独自のゲーム開発を行っていく「グラスホッパー・マニファクチュア株式会社」に分社化した。
そしてこの度、グラスホッパー・マニファクチュア株式会社から“NetEase傘下に入りたい”と申し出をし、株式譲渡契約を締結し、NetEase Interactive Entertainment Pte. Ltdへ譲渡する運びとなった。
なお「スーパートリック・ゲームズ株式会社」に関しては引き続きガンホーグループのままとのこと。
NetEase Games傘下への理由
グラスホッパー・マニファクチュアの代表取締役社長 須田 剛一氏が今回NetEase Games傘下入した理由を下記のように述べている。
NetEase Gamesから“ユニークなコンシューマゲームを一緒に作って行きたい”と聞いた時に、その価値観に共感できました。また、我々の作品を理解した上で、創作の自由を尊重し、ゲーマーコミュニティーを大事にするカルチャーも感じました。
色々と考えた結果、一緒になることで、よりパワーアップしたクリエイティブを皆さんにお届けできるという結論に至り、NetEase Gamesの傘下に入ることを決めました。
他にもゲームの企画・制作は同社が独自性を保っていくと述べている。
また、NetEase Gamesは我々の強みを理解し、応援してくれるたいへん頼もしいパートナーで、主に経営面でバックアップ頂き、ゲームの開発に必要な開発資金を提供して頂きますが、ゲームの企画・制作は我々が独自性を持って行います。一貫した” グラスホッパー・マニファクチュアのテイスト”とゲーム品質を我々が担保します。
NetEase Games傘下入後は今後10年で、3本のゲームタイトルを届けることを目標としているとのこと。
グラスホッパー・マニファクチュアは8年間お世話になったガンホーグループから、ネットイースグループに移籍しました。
これからも変わらずビデオゲームのド真ん中で新作ゲームを作り続けていきます! pic.twitter.com/BK5eUNJWpd— SUDA51/須田剛一 (@suda_51) October 22, 2021
「NetEase Games」とは?
NetEase Gamesは、1997年に創業した中国広州に本社を構えるNetEase,Inc.(网易公司)が設立したオンラインゲーム事業部。
NetEase,Inc.(网易公司)はNASDAQに上場しており、フリーメールサービスや、ブログ、ポータルサイト運営などを手掛け、2020年6月にはHKEx(香港証券取引所)にも上場した。
ゲーム事業としては「荒野行動」「Identity V 第五人格」「ライフアフター」「NARAKA: BLADEPOINT」などを手掛けている。
NetEase is honored to be the companion of Mr. Suda and Grasshopper Manufacture Inc. on this new journey into the future. @Grasshopper_EN https://t.co/NZtfnofFN6 pic.twitter.com/hMnZ2R2MtN
— NetEase Games_EN (@NetEaseGames_EN) October 22, 2021