大丸松坂屋百貨店を傘下に持つＪ．フロントリテイリング株式会社(以下、Jフロント)は、eスポーツチーム「SCARZ」を運営する株式会社XENOZ(以下、XENOZ)の株式50.8%を取得したことを発表。
eスポーツ事業への本格参入など今後の展望を明らかにした。
やっぱり有観客オフライン大会は最高！R6Sの日本国内リーグ「RJL2022」Season1 Playoff Stage2現地レポート！
Jフロント、eスポーツ事業本格参入へ
Jフロントは株式取得の理由について、グループビジョン"くらしの「あたらしい幸せ」を発明する。"の観点から、次の時代の新たな体験・感動を提供するための手段としてeスポーツを注目カテゴリーのひとつとして捉えていたことを挙げた。
また、XENOZが創設10年の老舗eスポーツチーム「SCARZ」を擁しているほか、自ら大会やイベントの企画運営を行っていることに着目し、今後はパルコや百貨店などのグループ各社との協業を進めて企業価値の向上に取り組むとしている。
eスポーツ事業参入の目的
Jフロントはeスポーツ事業参入の目的として
- 顧客の琴線を震わせる、未来のエンタテインメント事業の柱
- 当社(Jフロント)の未来を支える、顧客基盤の獲得
- 「リアル×デジタル戦略」を推進するうえで、未来の強力なコンテンツ
・・・の3点を挙げている。
Jフロントが掲げるそれぞれの目的と展望については以下の通り。
顧客の琴線を震わせる、未来のエンタテインメント事業の柱
eスポーツは今後も高成長が期待されるマーケットであり、その黎明期から参入することで先行者としての認知を固めていきたい。
eスポーツチームを持つことで熱狂的なファンとの絆が生まれ、その熱量をリアルとデジタルの両面で発信することで新たな価値の提案に繋げる。
当社(Jフロント)の未来を支える、顧客基盤の獲得
パルコ・百貨店では次世代顧客の獲得が最重要の課題であり、10代から30代を中心とした若い世代の関心が高いeスポーツに参入することで認知度向上、ブランディングに繋げる。
「リアル×デジタル戦略」を推進するうえで、未来の強力なコンテンツ
Jフロントが取り組む「リアル×デジタル戦略」の中で、eスポーツはデジタルを活用したメタバースやNFTといったビジネスとも親和性が高く、さまざまなビジネス展開が期待される。
Jフロントグループ施設でのイベント開催などで集客といったリアルの効果を実現しつつ、デジタル面へのビジネス拡張に向けてeスポーツへの参入が戦略遂行の加速に繋がると考えている。
「百貨店 × eスポーツ」の可能性
創設10年という節目を迎えたeスポーツチームSCARZは、神奈川県川崎市をホームタウンとして"川崎から世界へ"を掲げた世界で通用する強いチーム作りを目指している。
JフロントとXENOZ、ひいては日本のeスポーツ業界においても前例のない取り組みによってどのような可能性と価値が見出されるのか。
今後の展開に注目したい。
株式会社XENOZ 代表取締役 / SCARZ代表 友利洋一氏のコメント
PR TIMESこの度、J.フロントリテイリング様の一員として、共に活動できることを大変嬉しく感じております。
SCARZとして活動してきた10年間は新たなるステージへのステップアップを致します。会社として目指すべきビジョンNew AreaやチームスローガンのKeep it Realを更に広げるべくチーム一同は活動して参ります。
SCARZのチーム体制に変更はなく、世界を目指すための純粋な強化を行って参ります。
また、今回の連携でesportsが更に発展し、そして新しい文化の一つになるよう尽力して参ります。
