「鉄拳」シリーズの原田勝弘氏が2025年末でバンナム退職へ「開発者として残された時間を考えるようになった」

業界ニュース

2025年12月8日(月)、「鉄拳」シリーズで知られる原田勝弘氏が、長年勤めてきたバンダイナムコを退職することを明らかにした。
発表は原田勝弘氏のX(@Harada_TEKKEN)および「鉄拳」シリーズ公式X(@TEKKEN_Project)で行われ、同タイトルシリーズの今後に関しても言及されている。

「鉄拳」シリーズの原田勝弘氏がバンナム退職へ

「鉄拳」シリーズのエグゼクティブゲームディレクター兼チーフプロデューサーである原田勝弘氏は、営業職として当時のナムコに入社。
2年目の4月に開発部門に異動し、以降は「鉄拳」シリーズをはじめ「ソウルキャリバー」シリーズや「ポッ拳」、「サマーレッスン」といった意欲作にも挑戦。
多くの人気作に携わり、世界中のゲームファンを魅了してきた。

特に「鉄拳」シリーズでは、世界各地のイベントに自ら足を運びファンと交流。
EVOなどの大規模大会では最新情報やトレーラーを発表して会場を沸き立てるのが恒例行事となった。

そんな原田氏は2025年12月8日(月)に自身のXを更新し、2025年末の退職を発表した。
ファンからは寝耳に水の発表であったが、本人いわく「私がもう一人の父親のように敬愛する久夛良木健さんにも相談し、貴重な助言と励ましのお言葉をいただきました。」「この4〜5年をかけて私の担ってきたすべての業務やストーリーや世界観、そして責務をチームに段階的に引き継ぎ、今日に至ります。」とのことで、計画的であったことが伺える。

原田氏は友人やゲーム開発者との死別や引退を目の当たりにするなかで“開発者として残された時間”を考えたと振り返っており、今回の退職が氏のゲーム開発者引退に繋がるとは考えづらいだろう。
2026年以降の活動については原田氏のX(@Harada_TEKKEN)や公式YouTubeチャンネル「Harada's Bar」を注視したい。

「鉄拳」シリーズはこれからも続く

鉄拳プロジェクトからのお知らせ
X

「鉄拳」シリーズ公式X(@TEKKEN_Project)は原田氏の発表を引用するかたちで言及。
氏の退職および「鉄拳」シリーズの今後の運営について声明を発表した。

原田勝弘氏の退職について

長きにわたり、「鉄拳」シリーズをはじめとする数々のプロジェクトを牽引してこられた原田勝弘氏が、この度、バンダイナムコを離れ退職することとなりました。氏がエグゼクティブディレクター/プロデューサーとして深く関わった「鉄拳」シリーズ30周年の終わりに、このご報告をいたします。原田氏がコミュニティの皆様の前に立つ最後の機会は、2026年1月31日(土)と2月1日(日)にスウェーデン・マルメで開催される「TEKKEN World Tour 2025 Global Finals」の最終予選(LCQ)および決勝トーナメント(Top20)となる予定です。

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「鉄拳」シリーズの今後の運営について

今回の退職に伴い、『鉄拳8』を含む今後の運営計画や開発体制に、コミュニティの皆様にご心配をおかけするような影響がないよう準備を進めております。私たちは、原田氏が大切にしてきたコミュニティとの対話の精神を受け継ぎ、今後も変わらぬ姿勢で皆様の声に真摯に耳を傾けてまいります。鉄拳プロジェクト一同、原田氏の築いたビジョンと精神を引き継ぎ、これからも世界中のコミュニティに愛される「鉄拳」シリーズのさらなる発展を目指し、全力を尽くしてまいります。
原田さん、長年にわたりビジョンを示し、私たちに活躍の場を与えてくださったことに、心より感謝申し上げます。

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