至るところから噂が出てはいたものの、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)からの正式コメントが発表されることのなかった次世代PlayStationに関して、CEOのジム・ライアン氏が正式にコメントを発表しました。
また日本のプレイステーションTwitter公式アカウントでも発表となりました。
「プレイステーション 5」 2020年の年末商戦期に発売。https://t.co/4WFOWIVMfi#PS5 pic.twitter.com/2x5geZhnqB
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) October 8, 2019
名称・発売時期の発表
まず何よりも最初に伝えなければいけないこととしては次世代PlayStationの名称が「PlayStation 5」になるということです。
これまでのPlayStationは2、3、4とシンプルにナンバリングを重ねてきました。次世代機に関してもそのルールに則ったかたちで「PlayStation 5」となるようです。
この発表に関してSIEのCEO ジム・ライアン氏は「ようやくこの名前を口にすることができて、うれしく思っています」「肩の荷が下りた気分ですよ」とコメントしており、長く発表が出来なかったことへのプレッシャーがあったものと考えれます。
また名称と併せて発売時期も発表となりました。
「PlayStation 5」は2020年の年末商戦に発売を予定しているとのことです。
年末商戦ということから2020年の11月~12月頃の発売となるのではと予想できますが、追加情報の発表を待ちましょう。
SSDを標準搭載!CPU・GPUもパワーアップ
まだ「PlayStation 5」の全貌は明らかになっていませんが、オンラインメディア「WIRED」でのインタビューで「PlayStation 5」で進化する部分に関してコメントがされています。
CPUにはAMDの「Ryzen」、GPUには同じくAMDの「Navi」をベースにPS5専用にカスタムしたものが搭載されます。
さらに記憶媒体をPS3、PS4で採用されていたHDDからSSDに切り替えられるとのことです。
SSDはデータの書き込み、読み込み速度が大幅にアップするため、PS4でも内蔵HDDをSSDに換装したり、外付けでSSDを増設しているユーザーが多いので最初から搭載されているのは嬉しい変更点と言えます。
またSSDに変更されることにより、HDDでは多くのデータ複製が行われる処理がなくなるため空き容量も増えることとなります。
空いた容量をより複雑で広大なゲーム世界を構築するのか、ゲームそのものをスリム化させるのか等の選択はデベロッパー次第になるとコメントされています。
さらにSSDの採用にゲームデータがシンプルになり、より細かいデータの扱いが可能になります。
ゲームデータ全てのインストール・削除という今までの選択肢とことなり、ゲーム内の一部データのみをインストールするということができるようになるようです。
例えば、マルチプレイヤーのデータのみを先にインストールし、後ほどシングルプレイヤーの部分を追加でインストールしたり、全データをインストールしシングルプレイヤーのの部分をクリア後にシングルプレイヤーのデータのみを削除するといった使い方ができるようになります。
またパッケージ版のゲームの容量が100GBの光ディスクとなり、PS5本体の光学ドライブは4K対応のBlu-rayプレイヤーを兼ねることになるようです。
進化するコントローラー
本体の進化に併せて発表されたのがPS5のコントローラーが大きく進化する点です。
新たな機能として「アダプティヴ・トリガー」「ハプティック技術」が採用されることが発表されました。
「アダプティヴ・トリガー」はL2・R2ボタンが操作に応じて段階的に反発力を生じさせることのできる機能です。
弓矢を使用しようとすれば矢を引くときのような弓の弦の張力が、銃を撃てばハンドガンやショットガン、マシンガンで違った反発力を感じることができます。
これにより、よりリアルな操作感を体験できるようになります。
「ハプティック技術」は触覚によりリアルなフィードバックを与える振動機能です。
左右のグリップに高度にプログラム可能なヴォイスコイルモーターを内蔵し、砂の上や泥の中、氷の上などキャラクターの状況をリアルにその手に伝えられるようになります。
進化するPS5のスペックを相まって、より没入感のあるゲーム体験を与えてくれることでしょう。
プロトタイプのコントローラーには小さな穴が空いているようです。
ソニーがAIによる音声アシスタントをPlayStation向けに開発している可能性を考えると、コントローラーでの音声アシスタントが可能になるのではないかと思われますが、「それについては、また別の機会に話しましょう」と多くは語られませんでした。
これからどんな発表があるのか
名称や発売時期以外にもPS5に関しての多くの情報が発表となりましたが、その全貌はまだはっきりとは見えません。
リードアーキテクトのマーク・サーニー氏は「ほかのメーカーと同じように特許の一部は製品に採用されますし、採用されない技術もあります」と語っているように、今回発表された技術の中でも採用されないものがあったり、他の技術に変更されるものが出てくるかもしれません。
発売予定が1年以上先になりますので、更なる進化も期待できるかもしれません。
これからの追加情報の発表を待ちましょう。
ジム・ライアン氏のコメントはPlayStation Blogで確認することができます。