株式会社テレビ朝日と株式会社壽屋が資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
メディアとコンテンツそれぞれに強みを持つ両社が協力した新たな価値の創造が狙いです。
「テレビ朝日×壽屋」資本業務提携契約を締結
放送事業などを手掛ける株式会社テレビ朝日と、フィギュアやプラモデルといったホビー関連商品の企画・製造を行う“コトブキヤ”でしられる株式会社壽屋が資本業務提携契約を締結しました。
株式会社テレビ朝日ホールディングスは2023年度から推進している新たな中期経営計画「BREAKOUT STATION!新しい時代のテレビ朝日 経営計画2023-2025」において、特に「アニメ・ゲーム事業」や「メタバース事業」を成長領域に位置づけてコンテンツ価値の最大化を図ってきました。
一方で株式会社壽屋は創立70周年を迎えた現在も順調に事業を拡大しており、直近では中国深センで合弁会社設立の基本合意を行うなど、世界市場に向けた取り組みも積極的に行っています。
そんな両社にはそれぞれメディアとコンテンツの側面から協力してお互いの成長戦略を実現する狙いがあります。
また、両社から以下の4つの取り組みを推進していくことも発表されました。
- オリジナルIP・コンテンツの共同開発及び二次利用の共同開発
- 両社の保有するIP・コンテンツを活用した商品化、メディア展開等におけるさらなるビジネス展開
- メタバースなど新領域でのビジネス展開
- 人事交流を通じた両社のコンテンツ開発・展開力の強化
日本発のホビーメーカーとしてオタク文化を支えてきたコトブキヤと、2019年からeスポーツを扱う情報番組「ReAL eSports News」を放送するなど積極的にアニメ・ゲームを取り扱ってきたテレビ朝日。
今回の資本業務提携契約によってどんな新しいビジネスが展開されるのか注目です。
株式会社テレビ朝日 代表取締役会長 早河洋氏のコメント
当社グループは、今年度から新たな中期経営計画「BREAKOUT STATION!新しい時代のテレビ朝日 経営計画2023-2025」として、“すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツをあらゆるメディアに360°展開し、コンテンツ価値を最大化する「360°戦略」を推進しています。
その中でもIPビジネスを中心に新領域へ挑戦する成長戦略としてアニメ・ゲーム事業、メタバース事業などでのビジネス開発を強化しています。
テレビ朝日と壽屋は、これまでも当社が展開するメタバース空間を活用してイベントを開催するなど連携してまいりました。
当社の持つIP・コンテンツ制作力およびメディアによる展開力と、壽屋の持つクオリティの高い商品化技術や、海外を含む幅広い販売網などお互いの強みを活用することで、IP・コンテンツの開発や二次利用展開で連携を深め、コンテンツの価値を最大化する体制を構築してまいります
株式会社壽屋 代表取締役社長 清水一行氏のコメント
当社は「私たちが作り出すホビーを通じて世界の人々と幸せを共有する」をミッションとして、オリジナルIP拡充に向けた投資・育成や、プラモデル・フィギュアに続く新領域の確立などを成長戦略に掲げ、積極的な施策を推し進めてまいりました。
こうしたなか、メディア展開において強いノウハウと実績を持つテレビ朝日と、お互いの企業価値向上に向けた資本業務提携を締結できたことを大変喜ばしく思っております。両社のリソース、ノウハウ、強みを存分に生かし、共創に取り組むことで、事業強化・拡大を図るとともに、長期的な事業発展の実現を目指したいと考えております。
創立から70年、当社は常に新しいことに挑戦しながら今日まで歩んできました。この度のパートナーシップにより、これまで以上にユーザーの皆さまに喜んでいただける製品・サービスを提供すべく、よりグローバルなエンターテインメント企業の実現を目指してまいります。