新型コロナウィルスの影響から、外出のハードルがグッと高くなった昨今。
最近は落ち着きを取り戻してきて、GoToキャンペーンなどで予防をしつつも外に出る機会が増えてきています。
とはいえ、今年はさまざまなイベントが中止・延期となりました。一方で、接触による感染リスクを抑えられるバーチャル空間がイベントの舞台として注目されていますね。
そのバーチャル空間をフルに楽しむために必要な機器がVRヘッドセットなのですが、どれを買えばいいのか分からず、VRに興味が出てきたのに選べないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそんな方に向けた決定的な一台、明日2020年10月13日(火)発売となるFacebookの「Oculus Quest 2」をご紹介いたします!
「Oculus Quest 2」ではじめての本格的VR体験を!
Facebookが2020年9月17日(木)に発表しました新VRヘッドセット「Oculus Quest 2」
決め手は圧倒的なコスパの高さと設定の簡単さ、そして入手性の高さにあります!
PC不要+圧倒的安価、コスパに隙なし
まずコスパの高さとして明確な点は、PC接続が不要なこと。
「Oculus Rift S」「Valve Index」といった他の本格的なVRヘッドセットの多くはPCとの接続が必須です。
またそのPCには高度な画像処理を求められるため、対応できる性能のPCを持っていないと15万円程の出費をVRヘッドセットとは別に求められることに。
反面「Oculus Quest 2」はVRヘッドセット単体でバーチャル空間に入れるため、使用しているPCの性能に左右されずに、あるいはPCを持っていない方でもお手軽にVRを始めることができます。
その上、容量違いの2モデルの価格は64GBモデルが37,100円、256GBモデルが49,200円(直販サイト価格、税込)と、これはVRヘッドセットとして破格の安価。
先程例に挙げた「Valve Index」は13万円弱ととても高価で、筆者はPCと一緒に購入したために合わせて約30万の出費となりました。
高価なだけに画質・装着感共に非常に満足できる逸品ですが、マニア向けガジェットなため誰にでもオススメとはいきません。
これに対して「Oculus Quest 2」は前機種「Oculus Quest」の時点でも70万5,000台(2019年5月~12月)を売り上げるなど本格的なVR体験を普及させた実績があり、そこからほとんどの性能を大いに向上させる正統進化と遂げつつも100ドル安い販売を実現しています。
スマホやゲームハードの価格帯で本格的なVR体験を楽しめる、革新的な新機種と言えますね。
ケーブルレス、インサイドアウト方式で確立した利便性
PC接続不要のメリットは、初期投資の安さに留まりません。
意外と問題になるのが、PC接続式のVRヘッドセットにはつきもののケーブル事情。
VR体験に必要な情報や電源供給のため、それなりに太いケーブルが頭の後ろから垂れ下がることになりますが、時にはそれが足に引っかかることも。
展示会などでVRヘッドセットが扱われる際には、ほぼ必ず後ろにケーブルを持つ係員さんの姿を目にします。
転倒リスクとまで深刻な印象ではありませんが、それでもVRに不慣れな方に配慮した対応が必要なくらいには悩みの種のようで、また単純に足の感覚として没入感を妨げる材料となっています。
ケーブルレスの「Oculus Quest 2」であればそうしたネガティブ要素を排除することが可能ですね。
さらに「Oculus Quest 2」は外部センサー不要のインサイドアウト方式を採用。
外部センサーを必要とする機種のためにセンサー用のスタンドや支柱を用意する、いわゆる「VR部屋」を作り上げる必要がなくなり、それに伴うセットアップも簡単なものになります。
これらの機能は前機種の「Oculus Quest」から引き続き採用されたもので、その時点で性能は十分なもの。安心してオススメできます。
家電量販店の店頭にVRが!日本向け展開を本格化
今回「Oculus Quest 2」で特に革新的なポイントが、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機、ビックカメラ、ゲオといった主要な大手家電量販店で販売されること。
今までは公式サイトやAmazonなど、ネット上の販売経路しか用意されていなかったため、被ってみて体験した上で安心して購入する、という段階を踏むことが難しい状況にありました。
VRヘッドセットは新しいデバイスなので、いざ初めてみようと思っても実物がどんなものかよく分からないうえ、高価なものなのでなかなか購入に踏み切れないという方も多かったのではないでしょうか?
「Oculus Quest 2」では店頭販売を意識してか白を基調とした明るい印象のパッケージでまとめ上げ、ロゴをはっきりと主張したものになり、分かりやすさも格段に上がっています。
これまでも一部のPC専門店で試遊が行われていましたが、それが大手家電量販店でも行われるのであれば、これからVRを体験できるチャンスが格段に増えそうですね。
バーチャル空間の無限の可能性にダイブ!
VRヘッドセットによってアクセスできるバーチャル空間は当然イベントやゲームだけではありません。
Netflixや、AmazonのPrime Videoといった映像配信サービスを視界一杯の大画面で視聴できたり、空間上の奥行きを利用してイラストや文字が描けることで創作やプレゼンテーションの幅が広がったりと、扱う人にとって思い通りの空間を用意して活用することができます。
これはコロナ禍でのインドアの楽しみを増やすきっかけになるかもしれません。
新型コロナウイルス感染拡大の影響はまだまだ予断を許さず、短期間に解決するものではない様子なので、おそらく今後もバーチャル空間の活用が進んでいくことでしょう。
そこに現れた「Oculus Quest 2」の驚くべきコスパと扱いやすさは、この時代にFacebookが本腰を入れてVRヘッドセットの普及とスタンダードの獲得を狙ったものかもしれません。
VRヘッドセットとしてまさに「買い」の機器が登場したことは間違いありませんので、ぜひとも店頭の「Oculus Quest 2」でVRを体験して、バーチャルの世界に飛び込んでみましょう!
詳しくは「Oculus Quest 2」の公式ページからご確認ください。
「Oculus Quest 2」スペック | |
チップセット | Qualcomm Snapdragon XR2 (Snapdragon 865相当) |
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ディスプレイ | 高速スイッチLCDディスプレイ |
解像度 | 片目1832×1920 |
RAM | 6GB |
トラッキング | 6DoF |
リフレッシュレート | 72Hz 今後のアップデートで90Hzに対応 |
ストレージ | 64GB, 256GB |
バッテリ駆動時間 | ゲーム:約2時間 動画視聴:約3時間 (別売のQuest 2 Eliteストラップによりバッテリ増設可能) |
充電時間 | 約3時間 |
IPD | 58mm,63mm,68mm |
コントローラ電源 | 単3電池×2 |
PCとの接続 | 不要、接続も可能 |
サイズ (幅×高さ×奥行) |
折畳:191.5×102×142.5mm 展開:191.5×102×295.5mm |
重量 | 503g |
価格(税込) | 64GB:37,100円 256GB:49,200円 |