2023年はワールドベースボールクラシック(WBC)や世界水泳、世界陸上、ラグビーとバスケットボールと女子サッカーなどなどなど多くのスポーツ大会が開催。
2023年9月のアジア競技大会ではeスポーツが初の正式競技にも決定しており、スポーツ観戦好きとしてはこれ以上ない豊作の年と言えるでしょう。
1人でリラックスして観戦するのも良いですが、家族や友人と一緒に盛り上がるのも(e)スポーツ観戦の醍醐味。
しかし、大人数がテレビのスポーツ観戦で盛り上がるにはそれなりの画面サイズがほしいですよね。
でも60インチを超えるような大画面テレビは指数関数的に価格が上がりますし、そもそも置く場所が限られてきます。
そんな悩みを一発で解決するのがプロジェクターです!
今回は、以前もご紹介したHangzhou Dangbei Network Technology Co., Ltd(以下、Dangbei)が展開しているホームプロジェクター「Emotn N1」を実機レビュー!
Dangbei、最大200インチ投射の4K対応ホームプロジェクター「Mars Pro」をレビュー!昼夜問わず最高のパフォーマンスを発揮するハイエンドモデル
世界初のNetflix公式ライセンス取得ホームプロジェクター「Emotn N1」
ドン!
Dangbeiが展開する大画面ホームプロジェクターブランドのEmotn(エモートン)。
以前ご紹介した「Mars Pro」はいわゆる“ハイエンドモデル”ですが、今回の「Emotn N1」はエントリー~ミドルモデルに該当します。
「Emotn N1」は、本体のほかに・・・
- リモコン
- 電源アダプタ
- AC電源ケーブル
- 取扱説明書
・・・が付属しています。
サイズ感はご覧の通り。約18.2×12.7×20.3cmくらいです。
重量は約1.92kgで、Xbox Series Sとほぼ同じ。
「Emotn N1」はコンパクトがウリのひとつなので、いきなりその魅力をまざまざと見せつけられている感じがします。
あまりないかもしれませんが持ち運びもラクラクです・・・あまりないかもしれませんが。
「Emotn N1」の底面には4か所の滑り止め、角度をつけるためのスタンド(出し入れ可)、三脚用のネジ穴があります。
プロジェクターをテーブルに置くのであればスタンドは常に出しておいた方が良さそうです。
前から見るとこんな感じ。
小さな本体に大きなレンズがついていて、ワドルドゥ的な可愛さがあります・・・よね?
正面下の穴は排気口になっています。
後述しますが、本体の温度は思ったよりも上がらないので排熱がしっかり働いてくれているのでしょう。
背面はこんな感じです。
端子は左から・・・
- DCジャック
- USB2.0ポート
- HDMI入力ポート
- LAN
- Line out
・・・という並び。
背面下の穴は排気口かつ5Wのデュアルスピーカーが音を出す場所です。
それでは、ACアダプタを繋いで電源ボタンをポチッ!
ちなみに物理ボタンです。
点いた!
ホーム画面には「Netflix」や「YouTube」などお馴染みのアプリのほか、「Toon Goggles」や「TikiLIVE」といった日本人には馴染みのないものまで。
「Emotn N1」はNetflix公式ライセンスを取得しているので、PCやFire TV Stickのような機器を接続しなくてもNetflixを視聴できます!
ありがとう!
リモコンはこんな感じ。
電源ボタンや音声ミュートON/OFFのほか、Netflix、Prime Video、YouTubeを1ポチで起動することも可能です。
中央のボタンを押すとフォーカス合わせができます。
「Emotn N1」はLED光源なので発熱が控えめなのも嬉しいところ。
輝度は500ANSIルーメンで、約30,000時間の光源寿命を持ちます。
レンズの左上にはToFセンサーがついていてフォーカスや台形補正をサポート。
特にこのあたりはゴミがついていると正しく機能しないことがあるので、こまめに拭いてあげてください。
プロジェクターは壁やスクリーンに対して並行に置いてあげないと投影された画面が台形に歪んでしまいますが、部屋のレイアウトを変えるのは簡単ではありません。
「Emotn N1」は±20°までのキーストーン(台形補正)機能を搭載しているため、置き場所の融通が利きます。
- 自動: ボタンを押した時点で補正がかかる
- 手動: 四隅の補正をマニュアルで設定できる
- 高級設置: 本体の場所を変えるたびに自動で補正がかかる
画面の明るさや色合いを変更できるピクチャーモード設定。
シネマ、スポーツといったプリセットが用意されているほか、カスタムを選択すれば細かな設定も可能です。
少々分かりづらい項目もありますが、“対比”はコントラスト比、“飽和”は彩度、“HUE”は色相と思われます。
「Emotn N1」には5Wのデュアルスピーカーが搭載されており、リモコンから簡単に音量調節が可能です・・・が、それだけではありません!
オーディオ設定からは低音と高音のバランスやサラウンドのON/OFFが可能です。
素人耳にもわかるほどしっかり利くので、本体スピーカーを使う際はお好みのバランス調整を!
- サウンドスタイル: 標準/スポーツ/映画/音楽
- デジタル出力モード: 自動/PCM/Dolby Digital/Dolby Digital Plus
本体スピーカーを使うほかに、3.5mmイヤホンジャックやBluetooth 5.0を介したオーディオ機器の接続も可能です。
本体重量1.92kgという軽量モデルの「Emotn N1」は、天吊りという選択肢もアリです。
天吊りにする場合は本体の上下が反対になるので投影モード設定から反転させる必要があります。
広い場所が必要なのであまりないシチュエーションかもしれませんが、スクリーン裏面からの投影にも対応。
これらの機能を活用すれば画面を天井に映すことも容易です。
「Emotn N1」は1,920×1,080解像度で最大120インチの投影が可能です。
スクリーンまでの距離と投影サイズの対応は以下の通りです。
- ~約1.67m: 60インチ(133×75cm)
- ~約2.2m: 80インチ(177×100cm)
- ~約2.65m: 100インチ(221×124cm)
- ~約3.15m: 120インチ(265×149cm)
「Emotn N1」は初めてのプロジェクターにオススメ
同じDangbeiが展開しているハイエンドモデル「Mars Pro」と比べると輝度や光源方式に違いがありますが、大きさや重さなどは「Emotn N1」に分があります。
そして何といっても価格は「Mars Pro」の3分1以下という破格ぶりです。
また、「Emotn N1」を触っていて気になったのは操作レスポンスの早さ。
OSはLinuxとのことですが、リモコンで設定をイジっていてもサクサクで全くストレスを感じませんでした。
テレビやプロジェクターに色々な設定やアプリが入っていても、それを操作するときにモッサリしているとやる気がそがれてしまいますよね。
こればかりは触ってもらわないと伝わりませんが、最後に触れておきたかったグッドポイントでした!
「Emotn N1」はAmazon.co.jpや楽天市場から購入可能。
一人暮らしにもファミリーにも、初めてのプロジェクターや自室・寝室用プロジェクターとしてもぜひご検討ください!
製品概要 | |
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名称 | Emotn N1 |
カラー | ダークグレー / ホワイト |
サイズ | 約18.2×12.7×20.3cm程度 |
重量 | 約1.92kg |
光源 | LED |
輝度 | 500ANSIルーメン |
光源寿命 | 約30,000時間 |
解像度 | 1920×1080 フルHD |
スローレシオ | 1.25:1 |
オートフォーカス | TOFレーザーオートフォーカス |
自動台形補正 | ±20° |
マニュアル台形補正 | 可能 |
スピーカー | 5W×2 |
OS | Linux |
インターフェース | 入力: USB2.0 ×1、HDMI IN×1、DC-IN×1、LAN×1 出力: Line-out×1 |
通信 | Wi-Fi: 2.4GHz / 5GHz、2T2R、802.11 a/b/g/n/ac |
電源 | 120W (19V / 6.32A) |