成田空港に4月8日にオープンしたばかりの新しいターミナルである第3ターミナルを、このたび台湾に行くにあたって利用してきました!
成田空港の第3ターミナルはLCC(ローコストキャリア)専用のターミナルで、建築・デザイン面でも徹底したローコスト空港を目指しており、建設予算も通常のおよそ半分だそう!
ちなみに現段階での乗り入れ航空会社はオープン時点で【ジェットスター・バニラエア・スプリングジャパン・チェジュ航空】の4つとなります。
今回利用したのはバニラエアで台湾(桃園国際空港)への往復です。料金は約3万円、安い。
海外で開催されるeスポーツ大会では頻繁に渡航する必要がありますが、スポンサー収入や別収入がないと航空券代もかなりの負担になります。
長時間のフライトならLCCだとコンディションに影響するかもしれませんが、アジア近郊内の移動ならLCCでも十分な気がします。
むしろ航空券代を抑えて良いホテルを予約し、現地でのコンディション調整にコストを使った方がメリットが大きいかと思います。
それでは早速、成田国際空港第3ターミナルのレポートをしたいと思います!
倉庫っぽい外観がクール!
第3ターミナルに到着したのは早朝5時のため、日が出始めの時間帯。外観も倉庫っぽいイメージながら「Terminal 3」がライトアップされクールな印象となってます。
(日中はどういう感じなんだろう・・・)
ターミナルの床が運動場のトラックの様に!?
第3ターミナルの特徴はなんといってもその床!まるで運動場のトラックの様になっています。
もちろんこれは2020年の東京オリンピックを意識したデザインで、混雑を避ける為に「青が出発レーン」「赤が到着レーン」になっていてターミナル内の動線を作っています。
観光地からのアクセスが一目でわかるインフォメーションボード
英語で書かれたインフォメーションボードには、お寿司やパンダ、力士のピクトグラムが配置してあり、日本らしさを押し出すと共に、一目でその土地の特色が伝わるようなデザインになっています。何より色使い、アイコン共にとっても可愛いですね!
布で作られた案内板!
案内板はプラスチック製でも木製でもなく、なんと布製!布製となると安いイメージですが、逆に新しく、安さを感じさせないデザインとなってます。
わかりやすいトイレ
男女の入り口が一目瞭然でわかりやすい仕様になってます。トイレの中も撮りたかったですが、一眼レフカメラを持ってトイレに入る勇気はなく断念しました。残念。次の機会に・・・。
お寿司が食べられる充実したフードコート!
ターミナル内には様々な飲食店が立ち並ぶフードコートが!リンガーハットやフレッシュネスバーガーといった見慣れたものから、なんとお寿司やお好み焼きのフードコートまで充実のラインナップ!
個人的には軽くお寿司をつまんでからの搭乗なんて、江戸っ子みたいで粋だなあ…。と思ったので今度利用するときには食べてみたいですね!
ちなみにフードコート案内のパネルの裏側は・・・
この様にパネルは意外とチープな作りなのですが、案内ボードの中にベルトパーテーションを収納してあり機能的になってます。
フードコートにもフライト時間が案内されているので、乗り過ごしもなく安心。
幼児向けのチェアもあり、子供連れの方も安心。
フードコートは広いので、呼び出し音が聞こえないorわからないという感じがしたのですが、いざ注文してみると通知用のデバイスを渡されました。安心。
フードコートの天井はこんな感じです。無機質な感じがクールです。
フードコート近くにあるソファ。無印良品やSIWAで有名なプロダクトデザイナー深澤直人氏が監修したそうです。
航空会社のオリジナルショップも
こちらは、飲食や、軽食、雑貨にバニラエアのグッズまでなんでも揃うVstore!出発前にさっと買い物ができるのが便利かも。本来機内でしか買えない、限定トート等のグッズも充実していました!
春秋航空のSPRING SHOPも。こちらのSPRING SHOPは「春」という名称で関東では手に入らないアンテナショップとなっています。保安検査場後にある搭乗待合室近くに「秋」という軽食・飲料・関東のお土産などを取扱ってるお店の2つあります。
他にも旅行用品やドラッグストア、ブックストアなど
FaSoLaのドラッグストアやブックストアもあり旅行に便利な商品が一通り揃っています。
羽田空港や成田空港の第1・第2でお馴染みの、和洋菓子の専門店。
バッグを取り扱う旅行用品店のGRANSAC。第1ターミナルにもあり、第2ターミナルには系列のラパックスがあります。PUMAとコラボしておりPUMAの用品も取扱っています。
旅行、保険などのサービスカウンター
旅行保険の申し込みカウンター、SIMカード販売カウンター、外貨両替のカウンターが並ぶブースは、白と黒を基調としたシンプルな作り。
警察官詰所
警察官の詰所も真っ白なボックスになっています。
イオン銀行とセブン銀行のATM
ATMはトイレ横にイオン銀行とセブン銀行のATMが設置されています。両銀行のATMは海外で発行されたカードが利用できるので、外国人旅行者には便利なATMとなってます。
VISA系列やMasterCard系列などのグローバルブランドだけじゃなく、JCBはもちろん中国・台湾・香港で圧倒的なシェアのある銀聯(UnionPay)も対応しているのは嬉しいですね。
セブンATMの看板。外国人観光客向けに前述のグローバルブランドの主要カードが使える事をPRしています。
隔離された喫煙所
喫煙所は目立たない場所に隔離されたようにありました。第3ターミナルの全体はホワイトカラーばかりでしたが、喫煙所の中はブラック一色でした。
手荷物検査場前の分岐
手荷物検査前の、国内線・国際線の分岐の案内表示も、はっきりと別れていて一目瞭然ですね。
自立式のサインや、吊り下げ式の看板等を使わず、設備に直接プリントされているのが今時でお洒落な感じです。
イミグレーション通過後
イミグレーション通過後は広い通路に、シンプルでわかりやすい案内がされたデザイン。これなら搭乗ゲートを迷う事はありませんね。
イミグレーション通過後の喫煙所は2F(保安検査前)よりも少し豪華(?)で他のターミナルと同じ様な作りになってます。
フードコートにも出店している「カフェベネ」です。イミグレーション通過後唯一の飲食店なので重宝します。
ちなみにカフェベネは空港以外だと赤坂にしか出店していないみたいです。
搭乗前の待機エリア
待機エリアのソファは無印良品の家具で統一されています。
無印良品といえば前述の深澤直人氏ですが、やはりこれらのソファも氏の監修が入っています。驚いたのは優先席が用意されていること、またキッズパークやマッサージチェアが用意されてあり充実の内容です。
成田国際空港第3ターミナルまとめ
移動について
第3ターミナルまでは成田アクセスで行きました。銀座からバス1本で約1時間で着くのは便利でしたが、電車等で来るとターミナル間を移動しないといけません。
実際にターミナル間の移動はしていないのでわかりませんが、そこが少し面倒かも?という感じです。
イミグレーションについて
驚いたのは第3ターミナルには自動化ゲートがありません。また尋ねたところ今後も設置される予定は今のところないそうです。
自動化ゲートがないと出入国等管理証印(スタンプ)を押されてしまうので、ページを無駄に消耗してしまうので、個人的には自動化ゲートの設置を希望します。
デザインについて
気軽に利用できるLCCのシェア増加に合わせて、利用者の増加が見込まれる第3ターミナルは、シンプルながらも機能的な作りになっています。
素材にお金を掛けずに、デザインでカバーするという良い事例だと感心しました。
DTPと違いWebはデジタルデータのみの取扱になってしまうので、忘れがちですが名刺やパンフレット、封筒等、物理的に接触する機会のあるデザインもしているので、紙質や箔押し・色々な素材を使う事だけではなくデザインで良いモノを提供できるよう頑張っていきたいです!
今後何度もお世話になりそうです!eスポーツ大会の遠征にも使っていきたいと思います!