新生活シーズン真っ只中。
受験や就職活動を終え、新しい土地や環境で心機一転！という方も多いと思います。
大掃除や引っ越しで不要なものが出たり、新しく購入すべきものもあるでしょう。
いまや日本全国どこにいてもインターネットから注文したものが数日以内に届くという素晴らしい時代。
個人・法人問わず、買い手と売り手の需要をサクっとマッチしてくれるプラットフォームが充実しています。
そんなEC(電子商取引)を支えるオンライン・マーケットプレイス「eBay」は、日本国内の越境EC(海外販売)において2023年度に優秀な成績をあげた日本のセラー(販売者)を表彰する「eBay Japan Awards 2023」を開催しました。
「eBay Japan Awards 2023」に日本を代表するセラーが集結
世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay」を通じて優秀な成績を上げた日本のセラーを表彰する「eBay Japan Awards 2023」が開催。
のべ16の個人・法人が6部門のアワードを受賞しました。
セラー・オブ・ザ・イヤー: シュッピン株式会社
2023年のeBayにおける販売実績やバイヤーからのフィードバックなど総合的評価トップのセラーに贈られる最優秀賞「セラー・オブ・ザ・イヤー」はシュッピン株式会社に贈られました。
シュッピン株式会社は創業30年のカメラ事業を主軸に、時計やロードバイクなどを取り扱っています。
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
仕入れや値付け、商品化やカスタマーサポートなど分業体制で日々対応しているため、各セクションでの連携強化や作業効率の向上に注力しました。
また、データの使い方を見直すなどして、作業の重複を減らし、作業のスリム化を図ることで、リソースを増やさずとも多くのオーダーに対応できるよう工夫しました。
Q. 2023年に感じた売れ行きのトレンドはありますか
これまでeBayではフィルムカメラの販売が盛んだったかと思いますが、ここ1年は特にフィルムカメラからデジタルカメラへの移行が強くなってきているのではないかと思います。
また、スマートフォンで気軽に写真が撮れる時代だからか、デジタルカメラがより嗜好性の高いものになっている傾向があり、平均単価の上昇も見られました。
Q. 事業のなかでアフターコロナを感じる部分はありますか
弊社は新宿に実店舗も構えているんですが、多い日には半数以上がインバウンド需要という状況です。
eBayをご利用いただいた方が日本の実店舗にお越しいただいて、eBayで良い経験をしたとお褒めいただくこともありました。
ニューセラー・オブ・ザ・イヤー: 槇田晴吾さん
2022年以降にeBayで販売をスタートし、最も売上を伸ばしたセラーに贈られる新人賞「ニューセラー・オブ・ザ・イヤー」は槇田晴吾さんに決定しました。
個人事業主としてゴルフ関連の商材を中心に取り扱っています。
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
品揃えをしっかりしてからニーズを見つけ、写真や説明を増やしページをわかりやすくしてバイヤーさんの不安解消に力を入れました。
Q. 個人事業主という形態にした理由とメリット・デメリットを教えてください
税金面などで優遇があったという点と、1年を通した売上の見込みがわからなかったので、まずは個人事業主として行っています。
今のところ大きなデメリットは感じていないのですが、今後については税理士さんと検討しているところです。
Q. 売れ筋の商品に傾向はありますか
日本の市場には少し前に売られていたモデルが状態の良い中古というかたちで流通していまして、海外の方への評判が良いですね。
Q. 出店からわずかな期間で成果をあげられましたが、ノウハウなどはどこで学びましたか
以前は日本国内のECの会社に勤めていたので、そこで得た知見を越境ECに生かしています。
なるべく単価の高い商品を扱うことで効率化を図りました。
Q. 在庫を抱えるビジネスはリスクもあると思うのですが
信用の部分は大きいと思います。
在庫を持っていれば「商品のここを見たい」というリクエストにも写真数を増やすことで応えられますし、発送までの期間も短縮できるのでお客様の満足度も高いと思います。
カテゴリー グロース アワード
ハンドバッグカテゴリー: 株式会社JFA
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
固定価格での出品では、トレンドを意識した商品を仕入れし、注目度の高い商品を出品しました。
また、オークション形式では毎日一定数の商品を出品し、確実な売り上げを確保する方針を採りました。
時計カテゴリー: 株式会社aonohappa
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
出品数の増加と広告の利用を主としました。
特に今まで使用していなかった広告や販促ツールの効果により、インプレッションとページビューアーにかなりの向上が見られました。
ジュエリーカテゴリー: 株式会社コメ兵
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
EC事業に関しては越境ECに最も注力しました。
円安ということもあって想定以上に成長することができました。価格以外の面でも満足していただけるよう、たくさんの商品を継続的に出品する、お客様との対応は国内EC同様しっかり丁寧に行なう、発送は早く、を心掛けました。
スニーカーカテゴリー: 株式会社リフォート
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
アワードを2年連続受賞することを目標に1年間取り組みました。
常にトップのスニーカーセラーとして先頭を走り続けること、そして圧倒的な差をつけることを意識しました。
また、eBayの販売だけでなく、弊社が開発したeBayカスタマーサービスツール「BayChat」のリリースに向け、制作とプロモーションに尽力いたしました。
コレクティブル・カードゲームカテゴリー: 株式会社コレクト
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
昨年9月にカードショップをオープンしたのですが、そのオープンに向けた準備やオープン後の運営に注力してきました。
右も左もわからない状態でスタートしたのですが、試行錯誤を繰り返しなんとか形になってきたところです。
カードショップを始めた事でebayにもたくさんのプラスがありますので、今後はその相乗効果でどちらも伸ばしていきたいです。
アニメグッズカテゴリー: 大網株式会社(AmiAmi Japan)
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
国際販売戦略に注力しました。具体的には物流施設含めたインフラの整備、複数の海外アニメイベントへの出展、マーケティングの強化などを実施しました。
その中で、eBayでは従来の新品販売に加え、中古商品をより多く出品してアクティブ出品数の底上げを図りました。
ビデオゲームカテゴリー: 株式会社MondoLife
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
商品の配送スピードの向上に力を入れました。
ハンドリングタイムの調整やスタッフの増員に力を入れました。
自動車パーツカテゴリー: 株式会社Laffey(car-jp.sushi)
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
eBay様からBad Buyer Experience(バイヤーへの悪い購入体験: BBE)の話を聞いた後、弊社ではBest Buy Experience(最高の購入体験: BBE)を掲げて2023年をお客様ファーストで最高の購入体験をしていただけるように活動してまいりました。
カメラカテゴリー: シュッピン株式会社(Map Camera)
セラー・オブ・ザ・イヤーと同時受賞です。
スポーツ用品カテゴリー: 槇田晴吾(JapanGolf Ayasetrade)
ニューセラー・オブ・ザ・イヤーと同時受賞です。
楽器カテゴリー: レイ(L’amitie Store)
Q. 2023年で最も注力したことを教えてください
2023年は色々あり、個人的には耐えの一年でしたが、それでも着実にビジネス品質のベースアップに注力してきました。
その中で最も力を入れたことは、顧客対応体制の構築と梱包発送体制の最適化です。
迅速で正確な情報提供や安全かつ効率的な商品の発送により、お客様に信頼感を提供し、顧客満足度を向上させました。
これらの取り組みは、2023年のeBayアワードを受賞するに至った要因の一部であり、お客様との深い関係を築くと同時に、業績向上にも大いに貢献しました。
eBay越境ECレポートが公開
世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay」では、今も世界中で取引が行われています。
イーベイ・ジャパン株式会社は2023年1月から12月に日本セラー(販売者)から出品されたアイテムの販売動向を発表しました。
取引額では「レディース アパレル&バッグ ブランド小物」「時計・パーツ&アクセサリー」といったラグジュアリー商材が、前年に引き続き1位、2位を維持しました。
カテゴリーごとの成長率では自動車パーツが前年比50.3%増で1位。42.6%増のデジタルカメラ、25.8%増のトレーディングカードが2位、3位と続きます。
ポケモンカードの人気は堅調
「コレクティブルズカテゴリー」は、25.8%増と急成長。
プレイヤーにもコレクターにも人気のポケモンカードの影響はすさまじく、2023年6月16日(金)発売の「ポケモンカード151」は今なお売れ続けているようです。
また、2周年に向けた企画が始動しているONE PIECEカードゲームは2022年に比べて5倍の伸長があったとのこと。
遊戯王カードの25周年もカテゴリー人気を後押ししています。
カテゴリーマネージメント部 部長 北村直樹さんのコメント
2023年度は、為替の安定やコロナ禍の終息によるインバウンド観光の復活など、越境ECにとって大きな追い風となる外的要因が少なく厳しい状況でした。一方、そうした中でも、eBayにおける日本からの販売額は二桁成長という目覚ましい成長を遂げ、2024年に入っても安定した好調をキープしています。また、公式の多国展開ツールeBaymagの本格的導入により、前年比でヨーロッパ向け+21%、注目の高かったオーストラリア向け＋19％の売上金額の伸びを見せ、販売者にとって新たな市場開拓の助けとなりました。
今年もアメリカ大統領選挙などの状況変化が予想されますが、社会に根付いたサステナビリティ意識の更なる高まりや、円安による外国人旅行者の増加に伴う日本製品への需要増など、追い風が期待される要因が大いにあります。
本年の展望としてはAuthenticity Guarantee(真贋保証サービス)の取り扱いカテゴリーの拡大や、eBay独自の配送サービスであるSpeedPAK(eBay公式物流サービス)でのロジスティクスのサービス拡充を予定しており、これらのイニシアティブを軸として更なる市場拡大を進めてまいります。