「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series」の初戦が開幕!富士と鈴鹿で名レースが繰り広げられる

イベント情報

NGM株式会社が主催、株式会社オートバックスセブンがメインスポンサーを務める2019年9月に産声をあげた日本最大規模のeモータースポーツ大会「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series(以下JeGT)」
2020年12月19日(土)に「ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH(個人戦)」が、翌12月20日(日)に「ROUND 01 TEAM BATTLE(チーム戦)」がYouTubeのJeGT公式チャンネルにて公開された。
賞金総額500万円をかけた個人戦29名、チーム戦18チームによるトップレベルの白熱した戦いがついに始まった。

国内最大規模のeモータースポーツ大会「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series」がいよいよ開幕!

ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH

ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

個人戦となるROUND 01 INDIVIDUAL MATCHでは、予選が行われたのちに決勝が行われる。
予選には全29名の選手が出場し、A~Cの3グループに分かれてレースを行い、各グループの上位3名が決勝へ進出。
上位に入らなかった選手でもその中でレースタイムが上位3位以内であれば決勝への進出権を獲得できる。
決勝には合計12名の選手が出場する。

獲得ポイント
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

INDIVIDUAL MATCHはポイント制となっており、各ラウンド順位によりポイントを獲得できる。
各獲得ポイントは1位30PT、2位25PT、3位21PT、4位18PT、5位15PT、6位12PT、7位10PT、8位8PT、9位7PT、10位6PT、11位5PT、12位4PT、13位~16位2PT、17位~20位が1PTだ。
21位以下はノーポイントとなる。

ニュルブルクリンク・GP
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

予選の舞台となるのは低速・高速コーナーが組み合わさったテクニカルな全長約5.1kmのサーキット「ニュルブルクリンク・GP
10周のレースとなり、使用車両はカテゴリーGr.3から自由選択となる。
使用タイヤはレーシングソフト、またはレーシングミディアムとなっており、レース中最低1回のレーシングミディアム装着が義務付けられている。
タイヤ摩耗倍率は6倍になっているほか、燃料消費倍率も4倍となっているため10周をピットインなしで走り切ることは難しい。
各選手、どのようなピット戦略を採るかが勝敗を分けるカギとなる。

鈴木学氏(左)、高橋拓也氏(右)
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

なお、JeGTの実況は全日本プロドリフト選手権などでMCを務める「マナピー」の愛称でお馴染みの鈴木学氏が務め、ROUND 1 INDIVIDUAL MATCHの解説にはeスポーツチーム「忍ism Gaming」に所属する高橋拓也氏(@calsonic1223)が招かれた。

ROUND 1 INDIVIDUAL MATCH 予選ラウンド・グループA

グループAで上位3名に入り決勝進出を決めたのは、宮園拓真選手、滝田歩夢選手、太田健選手。
ポールポジションを獲得したのは滝田選手だったが、オープニングラップで2位スタートの宮園選手がトップに立ったため追走して確実に2位を狙う作戦に切り替えたとのこと。
宮園選手は思い通りのレース展開となったとコメントした。

ROUND 1 INDIVIDUAL MATCH 予選ラウンド・グループB

グループBで上位3名に入り決勝進出を決めたのは、山中智瑛選手、鍋谷奏輝選手、加藤達彦選手。
3位から好スタートを決めそのまま1位で予選を終えることができた山中選手は、4位以内からスタートできれば1コーナーで並べるだろうと予想していたとコメントし、まさに予想通りの結果となった。

ROUND 1 INDIVIDUAL MATCH 予選ラウンド・グループC

グループCで上位3名に入り決勝進出を決めたのは、井芹颯馬選手、龍翔太朗選手、川上奏選手。
オープニングラップの1コーナーでは井芹選手がブレーキングポイントを見誤り後続の車両が一挙に押し寄せる波乱の幕開けとなったが、その後は大きな混乱もなく安定したレース展開となる。
1位から3位までは、スタート時の順位がそのままレース終了時の順位となった。

JeGT CHALLENGERS

JeGT CHALLENGERS
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

また、JeGTではプロドライバーやJeGT認定ドライバーでなくても出場可能な「JeGT CHALLENGERS」も同時開催。
今回の「JeGT CHALLENGERS 2020 SERIES ROUND 01」では40歳以上という参加基準が設けられ、11名の選手が参加。
使用コースは全長約4.7kmの「オートポリス」となり、使用車両はJeGT同様カテゴリーGr.3から自由選択となる。

見事表彰台に昇ることができたのは小林章浩選手、石田泰久選手、廣島龍幸選手。
ポールポジションからスタートした森吉雄一選手は、レース中盤の5周目に痛恨のハーフスピン。
これにより、一気に4位まで順位を落とすことになってしまった。
優勝を果たした小林選手はレース後、「ギリギリのレースだったが展開に恵まれた。心臓がバクバクした。」と喜びを語った。

ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH 決勝

鈴鹿サーキット
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

決勝が行われたのは、高い人気を誇る日本のサーキット「鈴鹿サーキット
全長5.8kmのこのコースで全10周のレースが行われる。
使用タイヤは予選と変わってレーシングミディアム、またはレーシングハードとなり、決勝でもレース中最低1回のレーシングハード装着が義務付けられている。
タイヤの摩耗倍率は予選よりも高い10倍となっているため、予選よりもシビアなタイヤマネジメントが求められる。

ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH 決勝
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

タイムアタックでは山中選手が1分57秒01という好タイムを記録し見事ポールポジションを獲得。
2番手には滝田選手がつき、フロントローは「ダッジ バイパー SRT GT3-R」が独占した。
なお、レースに出走した11台のうち6台がこのバイパーとなっており、トラクション性能の高さが評価されている。

決勝レースでは、3番手スタートの龍選手が2周目の1コーナーでコースアウト。
それにより順位を落とし、宮園選手が3位へ。その後もグランツーリスモSPORTのトップドライバーたちによるクリーンなレース展開が繰り広げられる。
そして見事優勝を果たしたのは、Saiga NAKでもその模様をお伝えする予定となっている「Porsche Esports Racing Japan Season 2」の優勝者、山中選手。
2位には滝田選手が入り、4位スタートの宮園選手が3位でレースを終えた。

レース後インタビュー・宮園選手

予選を失敗してしまったのが尾を引いた。
決勝では自分のやれることは全部できたので満足している。
このあとのラウンド2、ラウンド3でまた優勝を狙っていきたい。

レース後インタビュー・滝田選手

山中選手を抜けそうで抜くことができなかった。
近くまで迫ってもなかなか隙がなく2位に甘んじてしまったが、世界で戦っている宮園選手や山中選手の中に割って入れたので満足している。

レース後インタビュー・山中選手

長丁場の戦いとなるため、集中力を保つことがチャンスにつながると思っていた。
記念すべき開幕戦を優勝という結果で飾ることができたことのは嬉しい。
この勢いをなくさず、グランドファイナルで勝つまで全力で挑みたい。

ROUND 01 TEAM BATTLE

ROUND 01 TEAM BATTLE
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

チーム戦となるROUND 01 TEAM BATTLEでは、INDIVIDUAL MATCH同様予選が行われたのちに決勝が行われる。
レーシングチーム、企業チームを合わせて18のエントラント(チーム)が参加し、レーシングチームにはプロのレーシングドライバーが、企業チームには社員のほか「JeGT認定ドライバー」も選手として登録されている。
予選では18チームがAグループ、Bグループの2グループに分かれ、2レースで争われるグループ予選を行う。
2レースの合計順位数が小さい上位4位までのエントラントが決勝へ進出する。
なお、合計順位数が同じ場合は2レースの合計タイムが速いエントラント、タイムも同じだった場合は第1レースの順位が上位のエントラントが優先される。
2グループの上位各4位と、ルーザーズで勝ち上がった上位4位まで、合計12のエントラントが決勝へと駒を進めるという流れだ。

獲得ポイント
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

TEAM BATTLEもINDIVIDUAL MATCH同様ポイント制となっているが、ポイントの内訳は異なる。
各ラウンドごとの順位による獲得ポイントは1位25PT、2位18PT、3位15PT、4位12PT、5位10PT、6位8PT、7位6PT、8位5PT、9位4PT、10位3PT、11位2PT、12位1PTだ。

ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

予選の舞台となるのは、落差の大きなシケイン「コークスクリュー」で有名な全長約3.6kmのサーキット「ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ
挙動が乱れやすい「コークスクリュー」のほか、各コーナーに設置された縁石は「ソーセージ縁石」と呼ばれ、インカットしすぎると大きく跳ねてしまいタイムロスの原因となる。
ブラインドコーナーもあるため、ドライバーの技術が問われるコースだ。
全5周のレースとなり、使用車両はカテゴリーGr.3から自由選択。使用タイヤはレーシングハードとなっており、タイヤ摩耗倍率は8倍に設定、燃料消費倍率は3倍となっている。

鈴木学氏(左)、加藤彰彬氏(右)
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

ROUND 1 TEAM BATTLEの解説にはレーシングドライバーであるTCR JAPAN株式会社代表の加藤彰彬氏が務める。

ROUND 1 TEAM BATTLE 予選ラウンド・グループA

第1レースをポールポジションでスタートしたのは「HKS e-MotorSport」の尾形莉欧選手で、ポールトゥウインの快勝。
第2レースでは1番手スタートの「HKS e-MotorSport」の中井宏章選手が、レース2周目、「D'station Racing」の野島俊哉選手に2コーナーで並ばれ1位を明け渡す。
そのまま野島選手が1位となった。
この2レースの結果、決勝出場を決めたエントラントは「D'station Racing」、「HKS e-MotorSport」、「EVANGELION e-RACING」、「TC CORSE Esports MAZDA」となった。

ROUND 1 TEAM BATTLE 予選ラウンド・グループB

第1レースをポールポジションでスタートしたのは「Beatrush by LAILE」の菅原達也選手。危なげのない走りで1位をリードを守り切った。
最終ラップ、「ニワカゲームス」の柴田健太選手と「WEB OPTION RACING」の深田一希選手はぶつけあいながらチェッカーフラッグを受けたが、これは回線の問題ではないかとと解説の加藤氏がコメント。
こうした笑いを誘ってしまうようなハプニングはオンラインならではと言える。
続く第2レースでは「Beatrush by LAILE」の田部麻央選手と「ARTA」の滝田歩夢選手が最後まで熱いバトルを展開。
1位でチェッカーを受けたのは滝田選手だったが、ペナルティ加算により田部選手が1位に。
「Beatrush by LAILE」が第1レース、第2レースを制した。
この2レースの結果、決勝出場を決めたエントラントは「Beatrush by LAILE」、「ARTA」、「NISSAN × TRUST Racing」、「Team EMC × sti」となった。

ROUND 1 TEAM BATTLE ルーザーズ

4位以内に入れば優勝への望みがつながるルーザーズは1レースのみ。
ポールポジションは「KOSHIDO Jr.RACING」の横井颯斗選手。2番手スタートは「KOSHIDO RACING」の黒畑蓉選手となった。
序盤、KOSHIDOのチーム同士で早速バトルとなり、黒畑選手がトップへ。そのまま逃げ切り1位を獲得した。
続いて2位には、チェッカーこそ横井選手が受けたものの、リザルトでは「ニワカゲームス」の古川拓己選手が2位になり、横井選手は3位に。
そして決勝進出のボーダーラインとなる4位には、「TEAM AUTOBACS @ G-7 AUTOSERVICE」の大西隆夫選手が滑り込んだ。
前日に行われたROUND 01 INDIVIDUAL MATCHの決勝で優勝を果たした「AKUA RACING With PAK」の山中選手は10位からスタートし、最終ラップで大西選手まであと一歩のところまで迫ったものの、わずかに届かずここで敗退。
決勝出場を決めたエントラントは「KOSHIDO RACING」、「ニワカゲームス」、「KOSHIDO Jr.RACING 横井曹」、「TEAM AUTOBACS @ G-7 AUTOSERVICE」となった。

ROUND 1 TEAM BATTLE 決勝ラウンド

富士スピードウェイ
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

決勝が行われたのは、約1.5kmのホームストレートを擁する「富士スピードウェイ
1コーナー、ヘアピン、ダンロップシケインとオーバーテイクポイントが多い全長4.7kmこのコースで、12周にわたってレースが行われる。
使用タイヤはレーシングソフト、またはレーシングミディアムから選択し、レース中最低1回のレーシングミディアム装着が義務付けられている。

決勝レースでは、「D'Station Racing」の冨林勇佑選手と「HKS e-MotorSport」の尾形選手がレース開幕からチェッカーフラッグが出るまで終始1位争いを繰り広げる。
尾形選手からプレッシャーを与えられながらも、動じずに淡々とレースをこなした冨林選手がトップチェッカーを獲得。尾形選手は惜しくも2位でフィニッシュとなった。
3位には「EVANGELION e-RACING」の今井慶春選手、4位には「TC CORSE Esports MAZDA」の佐々木唯人選手が入った。
レース終了時は5位「Team EMC × sti」、6位「ARTA」、7位「Beatrush by LAILE」という順位だったが、「Team EMC × sti」、「ARTA」が1順ずつ降格し「Beatrush by LAILE」が5位となった。
「Beatrush by LAILE」はペナルティによるタイム加算がなかったことが功を奏した。
実際のレースのように、レースにおけるマナーを守ることも求められるJeGTの特徴が如実に表れた。

レース後インタビュー・「EVANGELION e-RACING」今井選手

長選手と大滝選手が上位でバトンをつないでくれたので、その頑張りを無駄にしてしまうことがなくよかった。
チームとして幸先の良いスタートが切れたので、このままポイントを積み重ねてラウンドファイナルに進出したい。

レース後インタビュー・「HKS e-MotorSport」尾形選手

冨林選手とアストンマーチンの組み合わせが速く、それについていくことで後続を離すことができた。
これからのラウンドに向けては、ポイントを落とさないように戦ってファイナルに進出したい。

レース後インタビュー・「D'Station Racing」冨林選手

初戦でしっかりと結果を残すことができてホッとしている。
尾形選手のことはよく知っているので、無理に仕掛けてくることはないだろうと自分のペースで走ることができた。
後半はタイヤが不利になってきて危うかったが、落ち着いて対処できた。

ROUND 2は2021年1月9日より開催

AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH
【ROUND 01 INDIVIDUAL MATCH】AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series

JeGTは全5ラウンド開催され、ラウンド1からラウンド4までの合計ポイントでファイナルラウンドへの進出が決定。
ファイナルラウンドの勝者がシリーズチャンピオンとなる。
次回のROUND 2の模様は2021年1月9日(土)、1月10日(日)にYouTubeにて公開予定となっている。
Super GTがオフシーズンとなる冬季、日本最大規模のレースを楽しみたいという方はJeGTでレース観戦を楽しんでみてはいかがだろうか。
年末年始を自宅で過ごす方が増えるであろう昨今、これまでeスポーツやモータースポーツに興味がなかった方もぜひ視聴してみてほしい。
JeGTについて詳しくはJeGT公式サイト、または公式YouTubeチャンネルにて確認できる。

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