2023年9月21日(木)~24日(日)まで開催された日本最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ2023」(以下 TGS2023)
4年ぶりに幕張メッセを全館使用して、過去最大規模で開催されたTGS2023だが、イタリア発のゲームスタジオ「Jyamma Games」のブースにて、ソウルライクアクション「Enotria_ The Last Song」を試遊したのでプレイレポートをお届けする。
「Jyamma Games」ブースをレポート!
日本から発信され、今やアクションRPGの1ジャンルとなった「ソウルライク」。
今回のTGSの中でもいくつかの展示でソウルライクと、その発祥となる日本へのリスペクトを感じるものがある中で、目を引いた展示の中にあったのがイタリア発のゲームスタジオ「jyamma GAMES」のブースだ。
同様にブースの雰囲気に惹かれたのか、試遊列に並ぶ参加者が絶えず一定数いる様に見えたのも印象に残っている。
ブース全体は作品のイメージとソウルライクなイメージを元にした雰囲気が伝わる作りとなっていた。
入口部分に設置されたモニターでは、作品トレーラーと開発者のインタビューで構成された映像が流れており、これから試遊台に向かう参加者への期待感が更に高まるものとなっただろう。
特にこのトレーラーで参加者の気を惹いたのはナレーションも一つの要因だろう。
担当されたのは人気声優の杉田智一さん(@sugitaLOV)なのだ。
杉田氏の低音ボイスで語られる世界観の一部の説明を聴くだけでも、不思議と作品への期待感と関心が高まるというは、日本のプレーヤーをしっかり意識されたプロモーションだろう。
ソウルライクアクション「Enotria_ The Last Song」を試遊!
本作の舞台は実在はしない「イタリア風」の都市となる。
イタリア発のスタジオ制作なのに実在の都市に設定しなかったのは、ストーリーへの没入感を高める為とヨーロッパ各地の風景要素を含める事で、プレーヤー自身がゲームを通して旅行をしている感覚を味わってほしいとの思いが込められているそうだ。
また、ソウルライク系の作品の中でも本作は劇中風景がとても明るい作りになっているのも特徴の一つだ。
一般的にプレーヤーが想像するソウルライクの世界はモノクロ基調のダークな世界観だと思うが、本作は地中海等を彷彿とさせる明るく美しい風景が目の前に拡がっており、前述の旅行をしている様な感覚もここに繋がるだろう。
開発チームも本作を「サマーソウル」と称しており、今まで操作の難しさとダークな世界観を理由にプレイを敬遠していたユーザーにも触れてほしいとの事だ。
ただ、風景の明るさとは逆にストーリーはしっかりとダークな要素があり、プレーヤーの期待を裏切らないものとなっているとの自信を持っての回答もあったのは楽しみだ。
主人公を始めとした登場人物は皆「仮面」を着用しており、それぞれが仮面に関連する役割を演じる事を強制された世界から物語は始まる。
その「呪い」と化した終わらない仮面祭の世界でただ一人、主人公だけが役割の枠を抜け出して旅をするのだが、主人公がどうして枠を抜け出せる事が出来たのか、何故旅をする事になるのかは今回のTGS時点でもまだ秘密であるとの事だった。
ゲームシステムにも仮面が大きく関わっているのも本作ならではの要素である。
主人公は着用する仮面を変える事で使用武器や戦闘スタイルが変わり、それぞれに付与されるスキルツリーを駆使して敵との戦闘を行うという戦略性も求められる要素も含まれている。
この時、仮面に合わせて衣装も変わる点も開発陣のこだわりが感じられて素晴らしかった点だ。
また、ゲームの進行中にはインタラクトコマンドで発動するアクションポイントがあり、プレーヤーの思考と行動が重要になるだろう。
肝心の戦闘シーンはまさにソウルライクらしさがしっかりとあり、この手のアクションがあまり得意ではない筆者は今回の試遊体験版でも見事に「死にゲー」の洗礼を受け、何度も敵に屠られるという事となった。
特に筆者がプレイする中で洗礼を受けたのは、パリィのタイミングだ。
これが本当に難しく、戦闘を優位に進める上では欠かせないアクションなのだが、見事にタミングを外してしまい、敵の攻撃を受けて倒される連続であった。
この点はスキルツリーの育成を進める中で、行動を優位にできるスキル等を取得することで、苦手な人でもプレイできる様になっているとのため、本製品では是非ともリベンジをしたい所だ。
また終始感じていたのは、美麗な世界観とアクション性の高さがあることで、その先を見たいという気持ちが高まり、プレイする手が止まらない感覚であった。
この辺りのプレーヤーへの体験感覚を上手く伝えてくれているゲームバランスは、開発陣のこだわり含めた妥協の無さ故なのだろうか。
リリースは2024年予定!
「Enotria_ The Last Song」は日本市場へのリスペクトを強く持った開発陣が多くいるとのことで、ローカライズにあたってのストーリー翻訳も単語の使い方や文章の意味の伝え方一つ一つにもこだわりを持っているとの事だ。
また、日本といえばという点では声優の演技も重視をしているとのことで、先にあったトレーラーのナレーションを担当した杉田智一さんを始めとして、かなり力を入れたキャスティングをしているようで、発表を楽しみにしてほしいとの力強い言葉を頂いた。
ゲームの完成度としては根幹部分は完成しており、現在はブラッシュアップの段階とのこと。
プラットフォームはPS5、Xbox Series X/S、Steamにてリリース予定で、2024年の発売を目指し鋭意制作中とのため、今から続報が楽しみである。
SteamやPlayStation Storeにてウィッシュリストの登録受付が開始しているので、登録して続報を待とう。
Arigatou Tokyo Game Show! This year's Tokyo Game Show was an unforgettable one.
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— Jyamma Games (@jyammagames) September 26, 2023