2023年9月21日(木)から24日(日)にかけて開催された「東京ゲームショウ2023」(以下 TGS2023)に出展した株式会社スクウェア・エニックスが運営中のオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」(以下 FF14)が、同企業内ブースにて専用ブースを出典した。
その中でも特に大人気で、キャンセル待ちですら行列が出来ていたブース「討滅戦ルーレット」に参加してきた。
本記事では「FF14ブース」の中でも印象的であった「バトルチャレンジ:討滅戦ルーレット」に参戦したレポートをまとめていく。
「ファイナルファンタジーXIV」概要
「FF14」は先に述べた通り、株式会社スクウェア・エニックスが提供するオンラインゲームタイトルの一つである。
大人気シリーズである「ファイナルファンタジー」のナンバリングタイトルの一つであり、2013年にサービスを開始した長寿タイトルである。
厳密に言えば「FF14」は2010年にサービスを開始したが、当時世界中のユーザーが期待を寄せる中、あまりにも期待とはかけ離れた出来に多くのユーザーが落胆した。
しかしながら、新たにプロデューサー兼ディレクターとして抜擢された吉田直樹氏の手により、旧版FF14はサービスを終了し、2013年「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」として新たに立て直されたタイトルであった。
今年2023年は「新生エオルゼア」がサービス開始されてからちょうど10周年を迎え、7番目となる大型パッチ「黄金のレガシー」を来年夏に控える今なお世界に誇る大人気オンラインゲームである。
筆者も「FF14」のプレイヤーであり、4番目の大型パッチ「紅蓮のリベレーター」から今に至るまでプレイを行っている光の戦士である。
ブースには、5番目の大規模パッチの中に登場するプレイヤーの拠点となる都市「クリスタリム」がレゴブロックで再現され、展示されていた。
印象的な建築様式やレイクランドでよく見かける紫色の木など、事細かな所まで再現されている事がよく解る傑作であった。
ブース入り口では現在コラボ中の「ケンタッキーフライドチキン」でおなじみのカーネル・サンダース氏が黒魔道士のコスチュームを纏っていた。
エオルゼアのチョコボの無事を願うばかりである・・・。
「バトルチャレンジ:討滅戦ルーレット」に参加!
前置きが長くなってしまったが、FF14ブースの催しの一つである「バトルチャレンジ:討滅戦ルーレット」が本記事のメインである。
「バトルチャレンジ:討滅戦ルーレット」は本来、「FF14」のゲーム内コンテンツの一つである「コンテンツルーレット:討滅戦」を会場参加者でプレイするという催しだ。
「討滅戦」はプレイヤー8人でボスに挑むFF14内のコンテンツであり、マッチングした他プレイヤーのクリア済みの討滅戦にランダムで挑戦し、1日に1度ボーナス報酬を稼ぐ事の出来るコンテンツだ。
普段からオンライン上で慣れ親しんだコンテンツでありながら、それを実際に現実で顔を合わせて行うとなると、とても新鮮な体験が味わえる試みである。
筆者が並び始めたのはキャンセル待ち列。
本コンテンツは予約制であり、12時以降は予約した方が居ない場合のみキャンセル待ち列から参加が可能であった。
既にとても長い列が出来ていて参加は諦めていたが、運良く参加に漕ぎ着ける事ができた。
案内された先で、名前も知らない8人の光の戦士と、会場に用意された特別なルーレットを回す。
会場内で挑めるのは、現在配信中のパッチでリリースされている、最も新しいボスの3人「ゴルベーザ」「ルビカンテ」「バルバリシア」の中から選ばれた。
筆者が挑むのは「ルビカンテ」。
FF4プレイヤーにとっては馴染みの深い名前であり、FF14のスターシステムによりメインストーリーに登場した火のボスである。
リアルロール相談、開始!
さて、いつものオンラインであれば、コンテンツが決まった時点で戦闘に突入できる。
コンテンツファインダーというマッチング機能が、パーティに必要なロールを持ったプレイヤーを自動的に選定してくれるため、何も考えずとも「タンク2名」「ヒーラー2名」「DPS4名」が集まり、戦闘をすぐに開始できる。
しかしここは現実世界であり、集まったのは名前はおろか普段使っているロールも知らない光の戦士達だ。
おそらくロール相談は難航する・・・と思いきや、意外にも集った8名は「希望ロールはタンクが1名、DPSが3名、後の4名は何でもOK」という稀なる強者が揃っていた。
ヒーラーロールはその中でも大きく2つ分かれる「ピュア」「バリア」にも分かれる事ができ、DPSの区分にも「近接」「遠隔」「魔法」と、綺麗に分かれる事ができた。
顔をあわせるのが初めてな8人が、リアルでここまでスムーズに綺麗な役割分担に分かれる事が出来たのは感動であった。
元よりFF14ユーザーは「パッチ実装直後に激混みしてしまったコンテンツ」に、ゲーム内にも関わらず自分たちだけで律儀に行列を作って順番に消化していく※という伝説を持つほど、民度が高いと知られていた。
本来ならば顔を突き合わせる事も難しいこの場で、自分たちで表明を行い、名前も知らない人たちと相談をしてスムーズに役割を決める事が出来るのも、そういったFF14ユーザーの民度の高さが為せる技であったとは想像に難くない。
※詳しく知りたい方は「ラウバーン討滅戦」について調べてみて欲しい
そんな筆者の感動をよそに進んでいく列。いよいよ「ルビカンテ討滅戦」に挑む事に。
キーボード&マウス、ゲームパッドが配置されたモニターに案内される。
「FF14」はスキル配置は勿論のこと、ゲーム内HUDもプレイヤーの使用感に沿って限りなく自由に編集できる優れたUIが自慢の一つである。
よく知らないプレイヤーが見ると、同じゲームをプレイしていても、ここまでHUD配置が違うのかと驚くほどだ。
そんな自由度の高いHUDだが、当然会場内の設定はデフォルト。
しかしながら「バトルチャレンジ:討滅戦ルーレット」はそんな懐の深いUIシステムの特性もしっかり考慮されており、席についてから5分間、参加プレイヤーの好きにHUDを編集して良い時間が設けられた。
流石に(ゲーム内システムに存在する)マクロを組むとまでは難しいものの、普段慣れ親しんだHUDを再現するには十分な時間が与えられる。
筆者も自分の手に馴染んだ構成にシステムを編集し、いざルビカンテ討滅戦へ挑む!
激しいギミックである「烈風火燕流」や「烈火赤滅爪」等で何名か戦闘不能者は出たものの、討滅戦は難なくクリア。
集まった光の戦士達はしっかりとギミックを理解しており、現行プレイヤーの質の高さが伺えた。
参加賞として「FFXIV新生10周年記念ポストカード」、クリア記念としてもちもちの手触りの「FF14 お手玉マスコット ボム」を貰うことが出来た。
TGS2024にも期待!
「バトルチャレンジ:討滅戦ルーレット」をレポートした筆者だったが、個人的には大満足な試みであった。
「討滅戦ルーレット」も「ルビカンテ」も、普段慣れ親しんだコンテンツ、よくプレイするボスではあったが、リアルの会場で実際に他プレイヤーと顔を合わせて体験することで、とても新鮮な体験をすることができた。
強敵に挑む前にしっかりと役割分担と相談を行い、他プレイヤーの事を思いやり、時には譲り合う姿には、「せっかくの試みを一緒に楽しもう」というFF14プレイヤーの共通して持つ良心を直に感じる事ができた。
元よりFF14プレイヤーは大多数が他のプレイヤーとの協力や交流を楽しみ、他者を尊重できるプレイヤーとなっている。
「バトルチャレンジ:討滅戦ルーレット」ではそんなプレイヤーの心意気に直接触れられた体験となり、改めて「FF14」のコンテンツ民度の高さに関心することになった。
可愛い「チョコボ&モーグリ」の撮影の際も、周りの撮影者たちは混雑していながらも譲り合う姿勢を見せておりました。
こういった「他ユーザーとの協力が前提となるリアルコンテンツ」が盛況であったのも、FF14ユーザーの持ちえるマナーの良さが幸いして成功したと言えるだろう。
来年2024年夏には「FF14」は新たな大規模パッチ「黄金のレガシー」が実装される。
おそらくまた来年の「TGS2024」でも「FF14」は大きなブースが出典されることが予想されるだろう。
来年も今回のように、ユーザーとの交流を直に感じられるコンテンツが来て欲しい。
そう思える素晴らしい体験となったブースであった。
#TGS2023 スクウェア・エニックスブースにご来場いただいた皆様、配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました
また来年お会いできることを楽しみにしています#FF7R #SO2R #ダイの大冒険#DQM3 #FOAMSTARS #FF14#サガエメラルドビヨンド #パワーウォッシュ #FFBE幻影戦争 pic.twitter.com/0LKGWFgb8y
— スクウェア・エニックス (@squareenix_jp) September 24, 2023