eスポーツの普及と関連産業の振興を目的に東京都を含む実行委員会が主催するイベント「東京eスポーツフェスタ2023」が2023年1月27日(金)から29日までの3日間にわたって開催されました!
第1回となる2020年はeスポーツの熱気が東京ビッグサイトを包みましたが、2021年と2022年は新型コロナウイルス流行の影響で無念のオンライン開催。
eスポーツといえばオンラインでも楽しめるのがメリットのひとつですが、やはり大きなオフラインイベントがなくなってしまうのも悲しいですよね。
そんななか「東京eスポーツフェスタ2023」は待望のオフライン開催が決定!
これは取材に行かなければ!
・・・ということで、「東京eスポーツフェスタ2023」2日目のイベントレポートをお届けします!
「東京eスポーツフェスタ2023」開幕!
「東京eスポーツフェスタ2023」は東京都、一般社団法人日本eスポーツ連合、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会、一般社団法人日本オンラインゲーム協会、株式会社東京ビッグサイトからなる東京eスポーツフェスタ2023実行委員会が主催するeスポーツイベント!
eスポーツ周辺機器や関連技術を有する東京都内の中小企業の展示をはじめ、eスポーツに関連するセミナーや学習企画が行われます。
さらに、メインステージではeスポーツ競技大会と題して・・・
- グランツーリスモ7
- eBASEBALLパワフルプロ野球2022
- 太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル
- パズル&ドラゴンズ
- ぷよぷよeスポーツ
- モンスターストライク
の6タイトルで大会を開催!
各種目と部門の優勝者には「東京都知事杯」が贈られます!
グランツーリスモ7
Saiga NAK
さっそく午前10時15分から「グランツーリスモ7」の決勝大会が始まりました!
事前に行われたオンライン予選を勝ち抜いたRyun選手、とかり選手、ユウト選手、石水優夢選手、たくあん選手、瀬川 彰斗選手、石井 大雅選手、カネット選手の8人が「東京eスポーツフェスタ2023」2日目の開幕を彩ります!
実況は村田晴郎さん、解説は山中智瑛さんが務めます。
注目はモナコで行われる世界大会の出場経験もあるたくあん選手ととかり選手。
ポジションを決めるタイムトライアルでも1位2位を獲得しています。
そんな両選手が1周目からバチバチです。
ヘアピンカーブで膨らんだところを2位のとかり選手が強襲!
そのまま1位に躍り出ました!
さらに3位の瀬川 彰斗選手がたくあん選手を捉え、2周目の第2コーナーからS字コーナーで追い越すことに成功します!
2位と3位の攻防で得をしたのは1位のとかり選手。
安定した走りで差を詰めさせません。
1位のとかり選手がそのまま最終ラップも走り切ってフィニッシュ!
みごと、グランツーリスモ7決勝大会優勝を果たしました!
終了後インタビュー
― 自身のレースを振り返ってみていかがですか
とかり選手: 仕掛けるとしたら1周目か、タイヤの差が出てくる終盤だと決めていました。
とりあえず仕掛けてみて、ダメだったら次という気持ちの準備もできていました。
― 1位になってからのレース運びはいかがでしたか
とかり選手: 1位になったらあとはタイヤの消耗を抑えながら安定してタイムを刻むという走りが求められて、それらを意識した練習もしてきたので成果がでて良かったです。
― これからの活動の意気込みをお願いします
とかり選手: 今年で18歳になるので公式世界大会にも出場できるようになります。
これからは世界で活躍できるようなドライバーになることを目標に頑張りたいと思います。
トロフィー授与
優勝したとかり選手には東京都知事杯が贈られました!
おめでとうございます!
リアルとの垣根が非常に薄いeモータースポーツは、ゲームに馴染みのない方が見ても盛り上がれるジャンルなので、ぜひ一度グランツーリスモの大会を見てみてください!
会場ではレーシングスーツを着たお子さんの姿も見られ、親子で楽しめるという一面も実感しました。
eBASEBALLパワフルプロ野球2022
続いて行われたのは「eBASEBALLパワフルプロ野球2022」の決勝大会。
リゼ・ヘルエスタさん率いるスピードスターズと樋口楓さん率いるパワーヒッターズが激突します!
出場選手は事前に行われたオンライン予選で勝ち上がったタイジュ選手、オクデ選手、あらき選手、パワヒ選手の4人です。
実況には田中一朗さん、さらに応援団長としてVTuberグループにじさんじに所属するリゼ・ヘルエスタさんと樋口楓さんが駆け付けました!
田中さんの両脇にはアクリル板があるので感染症対策もバッチリですね!
・・・配信にはしっかり映ってますよ!
準決勝第1試合
Saiga NAK
まずはスピードスターズ同士の準決勝第1試合。
タイジュ選手とオクデ選手の対決です。
機動力のある野球選手を集めたスピードスターズは守備も固く、両チーム0点のまま最終回を迎えます。
そしてついにタイジュ選手がノーアウト満塁の大チャンス!
しかし、浅めの外野フライと痛恨のダブルプレーでオクデ選手がピンチを切り抜けます!
対するオクデ選手は最終回の攻撃。
2アウトから連続ヒットで1、2塁とし、ショートの頭上を抜けるふわっとした当たり!
その隙にスピードスターズ自慢の足でホームベースを踏み、みごとサヨナラ勝利を収めました!
準決勝第2試合
Saiga NAK
続いて準決勝の第2試合はパワーヒッターズのあらき選手とパワヒ選手の対決です。
第1試合とは打って変わって、こちらはパワー自慢の野球選手を集めたドリームチームです。
打球の弾道が高い高い。
2回表に試合が動きます。
内角低めに放たれた全力ストレートを強振で捉え、パワヒ選手がソロホームラン!
先制点を獲得します!
ピッチャーが交代した初球にあらき選手の“カッキーン!”
すぐにホームランを決めて、試合は振り出しに戻ります!
さらにランナーを貯めてフェンス直撃の長打!
勝ち越しを決めたあらき選手はその流れのまま2回裏に一挙6点をあげました!
準決勝第2試合はあらき選手の勝利です!
決勝
決勝はスピードスターズのオクデ選手対パワーヒッターズのあらき選手となりました。
スピードとパワーはどちらが上なのか・・・!
絶好調の村上選手を1番に据えたパワーヒッターズの戦略がさっそく光ります。
内角高めいっぱいのストレートを真芯で捉えて先頭打者ホームラン!
さすが村神様!画面右上のあらき選手も大きくガッツポーズです。
さらにヒットとホームラン2本で追加点を決め、あらき選手のパワーヒッターズは1回表に4得点!
スピードスターズのオクデ選手はここからの巻き返しを図ります。
8対2で迎えたスピードスターズの最後の攻撃。
長打を重ねて8対5まで迫りますが惜しくも届かず、みごと勝利を収めたのはパワーヒッターズのあらき選手です!
試合後インタビュー
― 惜しくも準優勝でした
オクデ選手: 1回戦目も奇跡的な感じで勝てたんですが、決勝戦は格の違いを見せつけられたなという感じです。また練習したいと思います。ありがとうございました。
― 準決勝は危ない展開でしたが
あらき選手: 去年優勝して2連覇がかかっていたので、めっちゃ緊張しました。
― 派手なホームランが目立ちました
あらき選手: 自分の武器は強振でしっかり振っていくところなので相性がよくて、“パワー”で勝ちました!
― 最後に今後の意気込みをお願いします
あらき選手: 3連覇目指します!
トロフィー贈呈
優勝したあらき選手には東京都知事杯のほか、以下の副賞が贈られました!
おめでとうございます!、
- eBASEBALLパワフルプロ野球2022 ゲーム内称号
- パワプログッズ 5点セット
- ゲーミングモニター
太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル
「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」は、親子部門と一般部門の2部門で開催されました。
実況はOooDaさん、解説はよみぃさんが務めます。
親子部門
まずは親子部門から。
第1試合は「たらこ&まぐろ」チーム対「一番キレる剣&ららうう」チームです。
親子部門ではふたりの合計スコアで競います。
事前の意気込みで“ミスしないように頑張りたいです”と控えめに話していた、たらこ選手ですが終わってみればフルコンボという結果に。
たしかにミスをしないプレイを魅せてくれました。
続くまぐろ選手もしっかりスコアを稼ぎ、「たらこ&まぐろ」チームが決勝進出です!
Saiga NAK
親子部門第2試合は「おはる&ゆうと」チーム対「ぱぱさん&ゆっちゃん」チームです。
各チームのお子さんに対する「自信はありますか」という問いに対してゆうと選手は“まぁまぁあります”と答えた一方、ゆっちゃん選手は“あまりありません”という謙虚な回答。
1曲目のおはる選手とゆっちゃん選手の対決では、おはる選手がフルコンボを達成!
スコアで大きく差をつけます。
Saiga NAK
2曲目のゆうと選手とぱぱさん選手はお互いに100コンボ以上を重ねてクリア!
1曲目のスコア差が響き、決勝進出したのは「おはる&ゆうと」チームです!
決勝の1曲目はたらこ選手対おはる選手。
両選手フルコンボを達成しましたが、「良」と「可」の判定の差でたらこ選手が勝利。
しかしその差はごくわずかなので、優勝は2曲目の出来にゆだねられました!
Saiga NAK
2曲目はまぐろ選手対ゆうと選手。
序盤は互角でしたがゆうと選手が安定した叩きを見せ、終わってみればフルコンボ。
圧倒的な連打も相まって、みごと「おはる&ゆうと」チームが優勝を果たしました!
試合後インタビュー
Saiga NAK
― 惜しくも準優勝でしたが、いかがでしたか
たらこ選手: 負けてしまって悔しいですが、練習してきたことができたので良かったです!
まぐろ選手: 本当に悔しいです。ありがとうございました!
― みごと優勝です、おめでとうございます
おはる選手: 最初、お母さん同士では負けてたんですけど、(ゆうと選手が)頑張ってくれたので良かったです
― 決勝戦では少し負けた状態で迎えましたが、緊張感はありましたか
ゆうと選手: お母さんは負けてたけど巻き返せて良かったです
一般部門
Saiga NAK
続いて一般部門。
準決勝第1試合はゆっくり選手対kazemiyaび選手です。
親子大会とは課題曲や難易度が変わり試合も白熱。
曲の終盤までわずか“100点差”という展開でしたが、ステージ上のカメラが揺れるほどの連打でわずかに上回ったゆっくり選手が勝利しました!
準決勝第2試合は、はる~~ん選手対なっとマン選手です。
TVアニメ「呪術廻戦」のオープニングテーマとしてお馴染みの「廻廻奇譚」をはる~~ん選手がフルコンボで叩ききって勝利!
決勝に進出です!
決勝はゆっくり選手対はる~~ん選手。
課題曲はヨルシカの「だから僕は音楽を辞めた」です。
Saiga NAK
お互いに良を連発するフルコンボを決めますが、最後の連打が決め手となり優勝したのははる~~ん選手となりました!
試合後インタビュー
― 惜しくも準優勝ですが、今大会はいかがでしたか
ゆっくり選手: オフライン大会が久しぶりということもあって気合入れて頑張ったんですが、一歩どころか二歩三歩およばず悔しいです。
― 優勝おめでとうございます
はる~~ん選手: ありがとうございます。心臓バックバクです。
― 試合展開はいかがでしたか
はる~~ん選手: 連打には自信があったので、(「だから僕は音楽を辞めた」は)最後に連打があるのでそこまで耐えて連打勝負に持ち込みたいと思っていました
トロフィー贈呈
Saiga NAK
親子部門で優勝した「おはる&ゆうと」チームと一般部門で優勝したはる~~ん選手には東京都知事杯と副賞のAKRacingゲーミングチェアが贈られました!
おめでとうございます!
パズドラチャレンジカップ2023 本戦
スマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ」で競う「パズドラチャレンジカップ2023」
事前にゲーム内で行われたランキングダンジョンの上位32人が本戦参加権利を獲得しました。
オフライン会場の東京ビッグサイトではさらに会場予選が行われ、16人の選手がメインステージで戦います。
実況はOooDaさん、解説はスー☆さん、コスケさんが務めます。
準決勝第1試合
まずは準決勝第1試合。
解説のコスケさんは「カティアカップのボーダーは15万点」と予想していましたが、ダンジョン終了後に「ボーダーは16万点ですね。訂正します(笑)」と訂正。
選手同士のハイレベルな戦いを感じさせます。
準決勝第1試合はkonimana選手、ぷりちゃん選手、cstk選手、だいき選手が勝ち抜け!決勝進出です。
準決勝第1試合
続く準決勝第2試合。
ユート選手とさら♡選手の端末で設定ミスがあり、再試合というハプニングもありました。
準決勝第1試合はユート選手、ゆうちゃん選手、さら♡選手、なたぱ選手が決勝進出です。
ハプニングに見舞われたユート選手とさら♡選手ですが、自分のペースを乱さずに実力を発揮しました。
決勝
決勝は「夏休みエスカマリカップ」「クリスマスグレモリーカップ」「10周年記念カップ」の3ダンジョンで対決。
合計スコアが最も高い選手が優勝となります。
各選手が使用するチームは統一されていますが、スキルの使い方やパズルの方針といった立ち回りは人それぞれ。
考えられた戦略と常人離れのパズル力で魅せます。
メインステージの観客席は、この日一番の大盛り上がり。
素晴らしいパズルや驚異のスコアが出るたびに会場がどよめきます。
3ダンジョンを終えた結果がこちら!
cstk選手が「10周年記念カップ」で衝撃の195,326点をたたき出して逆転優勝を果たしました!
試合後インタビュー
― 決勝を振り返ってみてどうですか
cstk選手: 2戦目が終わったタイミングで1位との差が4,000点くらいだったので特殊ボーナスの10,000点が欲しくて。一番取りやすそうなコンボボーナスを狙ってパズルを組みました。最後はボスの盤面が良くて最大ダメージが取れたので運よく1位になれたという感じです。
トロフィー贈呈
優勝したcstk選手には東京都知事杯とプロライセンス認定権利、副賞としてAKRacingゲーミングチェアが贈られました!
おめでとうございます!
サブステージや企業、団体展示も
1日を通してメインステージで行われたeスポーツ競技大会の裏では、サブステージでeスポーツ関連のセミナーやプレゼンテーション、会場全体で関連産業展示会などが行われていました。
サブステージにeスポーツプロプレイヤーのまーさん(@Xavi6_Marsan)さんとeスポーツレーサー兼リアルレーサーの冨林勇佑(@y_tommy504)さんが登壇。
免許がなくても楽しめるeモータースポーツ。
eスポーツは老若男女問わず楽しめるのが魅力。
太鼓の達人の会場予選と体験会。
筆者も難易度“ふつう”で楽しみました!
Minecraftカップのコーナー。
教育版マインクラフトは学校の授業やワークショップで活用されています。
パズドラチャレンジカップ2023の会場予選で大盛況。
会場にはいい匂いを漂わせるキッチンカーも。
来場者がお腹を満たしながらワイワイゲームをする様子もみられました。
#東京eスポーツフェスタ #ELSA ブース 2日間ありがとう??? ̖́-
予想以上にReinaゼミ生の方が来て下さったり、Reinaさんですか?と声をかけて下さる方が多くて嬉しかったです??
顔小さくなったね!とか脚が細い!とか言って頂けて、ボディメイク頑張ったなーとしみじみ?
お写真DMに待ってます?? pic.twitter.com/BxSFMcesJC— Reina+World?レイナ先生?虫のお姉さん?1/28-29eスポーツフェスタ (@reinaworld_) January 29, 2023
3日目には学生対抗戦やぷよぷよeスポーツの決勝大会、モンスターストライクの決勝大会が行われ、3日間にわたって開催された「東京eスポーツフェスタ2023」は無事に終幕しました。
3年ぶりのオフライン開催でしたが、会場には家族連れの来場者が多かった印象。
特に「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」の親子部門では“お兄ちゃん頑張ってー!”というなんともほっこりする声援もあり、eスポーツの間口の広さを実感しました。
もとよりeスポーツは地域活性化の手段としても注目されていましたが、新型コロナウイルス流行の影響でなかなかオフラインイベントを開催しづらい状況が続いていました。
まだまだ“万全な体制で”とはいきませんが、今回の「東京eスポーツフェスタ2023」が無事終了したことで、今後の地方自治体の取り組みにもより一層期待できますね。
#東京eスポーツフェスタ2023
最終日終了?
皆様の温かい声援のおかげで、無事に幕を降ろすことができました☺️
本イベントを通して #eスポーツ の新たな魅力を感じていただけたら幸いです✨
来年は更にパワーアップした姿でお会いしましょう!!
ありがとうございました??https://t.co/ZfskkzqiG4 pic.twitter.com/5t1EQcqehe
— 東京eスポーツフェスタ (@esportsfesta) January 29, 2023