社会人アマチュアeスポーツプレイヤーを対象としたリーグ「AFTER 6 LEAGUE」の設立などを行っている凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)
凸版印刷では「人間尊重」「企業は人なり」の理念のもと、2010年からこれまで、トッパングループの従業員とその家族を対象とした社内運動会イベント「TOPPAN SPORTS FESTIVAL」を隔年開催していました。
今回、新型コロナウイルス感染拡大によって開催が困難となった今年度の「TOPPAN SPORTS FESTIVAL」に代わる新たなイベントとして、社内eスポーツ大会「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」が開催されました!
社内イベントとは思えない規模!「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」
「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」は、全世界トッパングループに勤務する従業員5万人を対象とした労使共催福利厚生イベント。
「ストリートファイターV チャンピオンエディション」と「eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE」を競技タイトルとし、全国48拠点で実施した予選を勝ち抜いた全国15拠点の代表者が競技会場からオンラインで繋いで参加しました。
大会に出場しない従業員とその家族はYouTube LiveとZoomから参加・観戦が可能で、大会会場でも全員がマスク・フェイスシールドを着用するなど徹底した新型コロナウイルス感染対策を行ったうえで実施されました。
また、eスポーツ大会と並行してTOPPANクイズ王決定戦、サイエンスアカデミー、トークライブなども開催され、性別・年齢を問わず誰もが楽しめるイベントになっています。
オープニングセレモニーでは凸版印刷代表取締役社長の麿秀晴氏、凸版印刷労働組合中央執行委員長の佐藤久恒氏による挨拶がリモートで行われました。
また、予選を勝ち抜いた札幌、仙台、小石川、板橋、朝霞、秋葉原(生活・産業事業本部)、秋葉原(本社)、群馬、幸手、芝浦、滋賀、名古屋、中之島、広島、福岡の全国15拠点による中継リレーでは、各競技会場がそれぞれの意気込みを話しました。
焼肉弁当を食べて英気を養う秋葉原会場や、競技タイトルは格闘ゲームとサッカーゲームなのに広島カープのユニフォームを着る広島会場など、既に楽しくカオスな雰囲気が伝わってきます。
ストリートファイターV チャンピオンエディション
株式会社カプコンが誇るストリートファイターシリーズの最新作「ストリートファイターV チャンピオンエディション」
全世界で愛される対戦格闘ゲームの代表格で、eスポーツタイトルとしても盛り上がりを見せています。
「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」では、予選通過者2名と各事業部の役員・幹部1名で構成した3名1チームによる2本先取の星取り形式を採用。
確かな実力を持つ予選通過者はもちろんのこと、先鋒に置かれた役員・幹部枠でいかに勝利を手にするかが勝負の分かれ目となりました。
実況はコーリーこと郡正夫氏、解説はふ~ど氏、アシスタントは倉持由香氏が務め、他のeスポーツ大会と遜色ない盛り上がりをみせます。
執行役員本部長がファルケで魅せる!秋葉原(本社)vs中之島
秋葉原(本社)チームの先鋒はファルケ!
ファルケはコマンドではなくボタンを押すことで必殺技が発動するため、ゲームに慣れていない初心者でも次々と攻撃を繰り出すことができます。
秋葉原(本社)チームが繰り出す必殺技に中之島チームは対応できず、先鋒戦は秋葉原(本社)チームが勝利しました。
次鋒戦を落とした秋葉原(本社)チームですが、大将戦で見事勝利して接戦を制します。
準決勝の前にエキシビションマッチ!
2回戦が終わり、なんと凸版印刷eスポーツ部 E1 HEROES部長と上海凸版と国境を越えたエキシビションマッチが。
オンラインで実施できるeスポーツだからこそ、実現したエキシビションマッチ。
凸版印刷(@TOPPAN_PR )の労使共催福利厚生イベント
「TOPPAN SPORTS FESTIVAL 2021」
を取材中です!日本代表、凸版印刷eスポーツ部 E1 HEROES(@TOPPAN_E1HEROES )
部長と上海凸版とのエキシビションマッチの一コマです。オンラインならではの国際交流戦です!#ストV #eスポーツ #オンライン大会 pic.twitter.com/scTGRwaMCq
— Saiga NAK (@saiganak) January 24, 2021
実はイベント開催前に、記者向け質疑応答の時間がありまして、Saiga NAKでは「せっかくオンラインで開催できるeスポーツで今回日本拠点の方のみですが、世界中に拠点がある凸版印刷だからこそできる、海外拠点の方も参加可能な、eスポーツ大会は今後検討されていますか?」と訪ねたところ、「回線や対応リージョンの問題、例えばヨーロッパと日本では難易度が高く難しいですが、チャレンジの一環で今回エキシビションマッチを設け、上海拠点との対戦をおこなう予定です!」との事。
取材前から「オンラインなのになんで日本だけなんだろ?勿体ないなぁ…」と思ってたのに、まさか既に構想があり、エキシビションマッチで今回実現してしまうとは、eスポーツに対する想いが為せる企画と行動力ですね。
準決勝開始!
あのウメハラが憧れたレジェンド登場!小石川A vs. 朝霞
皆さんは“太刀川”という格闘ゲーマーをご存知でしょうか?
太刀川氏はストリートファイターIIの時代に活躍し、ウメハラこと梅原大吾氏も憧れたレジェンドプレイヤーです。
梅原大吾氏は自身のYouTubeチャンネルにて、太刀川氏は格闘ゲーム人生で唯一憧れたプレイヤーであり、リュウを愛用していたのも太刀川氏の影響だと語っています。
そんな太刀川氏を大将に据えた朝霞チームはここまで無敗で勝ち進んでおり、優勝候補筆頭として注目されていました。
先鋒戦は圧倒的なリーチで初心者キラーとも言えるダルシムを両チームが選択!
まさかのダルシムミラー対決となりました。
お互いに中パンチや大キックでけん制しあったと思ったらスライディングを連発して距離を詰める白熱の展開。
お互いに1ラウンドずつ取り合いますが、Vトリガーのヨガバーナーを上手く使った小石川Aチームが接戦を制しました。
次鋒戦は朝霞が取り返し、ついに大将戦で太刀川氏が登場。
キャラはなんとリュウ対リュウでミラー対決になりました!
解説のふ~ど氏は波動拳の撃ち合いになるのではないかと予想しましたが、なんと太刀川リュウは波動拳を撃たずに相手に詰め寄りプレッシャーを与えます。
太刀川氏はそのプレッシャーで勝ち切り1ラウンド目を勝利。
続く2ラウンド目は落としてしまいますが、3ラウンド目に太刀川氏が勝利し、朝霞チームは見事決勝進出を果たしました。
決勝戦 小石川B vs. 朝霞
先鋒戦はリュウ対ダルシム。
リーチの長いダルシムの攻撃や連続スライディング攻撃に苦戦を強いられるリュウは波動拳で応戦しますが、コマンドミスが被弾に繋がり、ダルシムが勝利します。
続く次鋒戦はさくら対ギル。
強力なギルの飛び道具に接近戦を挑むさくらは、安定したコンボと必殺技を決めて有利を広げます。
EX咲桜拳による弾抜けも見せ、次鋒戦は小石川Bチームが勝利。
優勝は大将戦の結果に委ねられました。
優勝が決まる大将戦はアビゲイル対リュウ。
その大きすぎる体格が特徴的なアビゲイルにスト2レジェンド太刀川氏が対応できるかどうかが見どころの一戦でした。
巨体を生かしたリーチと圧倒的な攻撃力を前に画面端に追い込まれ、劣勢が続くリュウ。
リュウの波動拳に弾抜けEXアビゲイルパンチを返されるなど太刀川氏は試合の流れを掴めず、小石川Bチームの池田氏が勝利。
見事優勝に輝いたのは小石川Bチームとなりました。
eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE
株式会社コナミデジタルエンタテインメントから発売され、2020年で25周年を迎えた大人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」の最新作「eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE」
Jリーガーにもファンが多く、幅広い年代からの支持を受けるサッカーゲームの金字塔です。
今大会では3人が11人の選手を同時に操作する3対3のCO-OP戦が採用されているため、チームの団結力が試されます。
実況は元テレビ東京アナウンサーの田口尚平氏、解説は東京ヴェルディeスポーツに所属するらんこむ氏を迎えての開催となりました。
最初から目が離せない!滋賀 vs. 広島
注目の第1試合、滋賀チームはFCバイエルン・ミュンヘン、広島チームはFCバルセロナを使用してキックオフしました。
全トッパン従業員が注目する第1試合の開始10秒、なんと滋賀チームのスルーパスからのシュートがゴールキーパーの右を抜けます!
キックオフ直後からエンジン全開の滋賀チームが先制点を挙げました。
続けて滋賀チームが追加点を獲得。
2対0の状況で試合時間は後半80分を迎え、そろそろ広島チームもゴールを決めなければならない状況になります。
そんな広島チームはスローイングから半ば強引にゴール前に運びシュート!
解説のらんこむ氏も「この位置からは打ったことがない」というシュートは、ポストギリギリにゴール!
左利きのFCバルセロナ グリーズマンによる右足シュートが広島に得点をもたらしました。
しかし反撃ののろしを上げるのが遅すぎた広島チーム。
試合はそのまま終了し、滋賀チームが勝利しました。
ウイイレ経験者無しでも奮闘!小石川B vs. 秋葉原
準決勝第2試合、小石川BチームのFCバイエルン・ミュンヘンに対し秋葉原チームもFCバイエルン・ミュンヘンを選択。ミラーマッチとなりました。
なんと小石川Bチームにはウイイレ経験者がいないとのことですが、両チーム安定した攻撃と守備を見せ、前半はお互い無得点のまま後半を迎えました。
ここまで勝ち上がってきただけに、非常にハイレベルな戦いを見せる両チームですが、後半50分に試合が動きます。
秋葉原チームのスルーパスから痛烈なダイレクトシュートがゴール!
解説が「オフサイド!オフサイド!オフサイドじゃないの!?」と叫びますが、主審にその声は届かず、秋葉原チームが先制点を獲得しました。
そのまま試合は硬直状態が続きますが後半73分、ゴール前の場面でボールを持った小石川Bチームに対して秋葉原チームが行ったスライディングがレッドカードで1発退場という判定!
なんとしても追いつきたい小石川Bチームに人数有利の状況が生まれました。
ここが絶好のチャンスと見た小石川Bチームは怒涛の反撃を見せます。
攻撃の手を緩めず繊細なパスからのシュートがゴール!
後半84分にゴールを決め、そのままアディショナルタイムも終了してPK戦となります。
PK戦で小石川Bチームが2本、秋葉原チームが3本決め、後がない小石川Bチームの5本目。
ゴール左に打ったシュートはキーパーのパンチングによって阻まれてしまいました。
実況・解説陣も「ワールドカップの決勝より面白い」と評した準決勝は激闘の末に秋葉原チームが勝利し、決勝へと駒を進めます!
運命の決勝戦!滋賀 vs. 秋葉原
決勝戦、滋賀チームのFCバイエルン・ミュンヘンに秋葉原がFCバイエルン・ミュンヘンと、またまたミラーマッチとなりました。
試合は落ち着いた立ち上がりを見せますが、前半47分。
敵選手4人を抜くスーパーパスを受けた滋賀チームがそのままゴール!
ついに試合の均衡が崩れました。
その後もハイレベルが故に試合が動きませんが、後半65分。
高速パス回しからの敵選手の間を縫うシュートがそのままゴール!
追加点をあげた滋賀チームはその後も安定した守備を見せ、2対0で見事滋賀チームが勝利を収めました。
eスポーツらしさが光った「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」
各タイトルの優勝チームにはクリスタルトロフィー、商品券2万円、社長賞が贈られました。
人の動きが制限されるコロナ渦の中、人財を尊重して様々な施策を行っている凸版印刷。
年齢・性別・国籍を問わず、様々な人がどこにいても参加できる凸版印刷の「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」は、まさにeスポーツの良さを存分に活かした大会として、大成功を収めたのではないでしょうか。
凸版印刷は今回のイベント企画、運営ノウハウを活かし、様々な企業のオンラインイベント企画・運営や社内コミュニケーション施策の支援も行っていくとのことです。