今回、株式会社コナミデジタルエンタテインメントのモバイルゲーム『実況パワフルプロ野球』(以下、『パワプロアプリ』)で、根強い人気を誇る「パワプロクンポケット」(以下、「パワポケ」)シリーズとのコラボ企画第二弾がスタートしました!コラボでは、『パワポケ7』に登場した「花丸高校」が新シナリオとして追加され、3月3日からは「パワポケ」でお馴染みの地雷ゲーム「ウキウキ地雷パニック」もスタート!期間限定イベントとして追加されました!そこで、長年「パワポケ」シリーズに携わってきた制作陣にインタビューしてみました!
リモートインタビュー!
―まずは皆さんの自己紹介をお願いします!
西川さん:シナリオ担当の西川です。
「パワプロ」シリーズの1から5と、「パワポケ」シリーズは1から14まですべて、「パワプロ2013」、今は『パワプロアプリ』においても一部のシナリオとキャラを担当しています。パワポケキャラ以外ですと、最近なら盛本雄飛ですね。
三浦さん:『パワプロアプリ』ディレクターの三浦です。
パワポケ3~14までのシリーズに携わっています。当時は一部シナリオ、裏サクセスとミニゲームを担当していました。『パワプロアプリ』では、一部サクセス専用システムの企画実装などもしていますね。中でも「フリート高校」が一番のお気に入りです。
萩原さん:『パワプロアプリ』デザイナーの萩原です。
『パワポケ3』から『14』までのシリーズに携わる。当時はデザイナーとしてキャラクターのイラストやUIを担当。現在『パワプロアプリ』ではデザインリーダーを務め、主にデザイン全般のクオリティ管理を担当。
木村さん:『パワプロアプリ』プランナーの木村です。
小さい頃からパワプロとパワポケが好きで、KONAMIに入社しました、この中では一番若手。今回はコラボ企画の一つのイベント「ウキウキ地雷パニック」のプランナーを担当させていただきました。
―皆さんのキャリアやコナミ歴はどのくらいなのでしょうか?
西川さん:もうずっとKONAMI(笑)
萩原さん:人生半分以上がKONAMIですね(笑)
一同:笑
三浦さん: 萩原さんとは同期ですので…私もそうなりますね(笑)。
一同:笑
木村さん:KONAMI歴は4年ですが、パワプロ歴は10年以上です(笑)
―今回、『パワプロアプリ』と「パワポケ」がコラボした経緯を教えてください?
三浦さん:昨年4月に実施した1回目のパワポケコラボの時に、アプリ内のアンケートで今後実施して欲しいコラボを尋ねたんです。そしたら、「パワポケ」とのコラボ希望が多数上がっていたことがきっかけですね。実施してみると予想以上の反響を頂きました。新シナリオとしての追加や、1回目のコラボで登場しなかったパワポケキャラの登場を望む声をたくさん頂いたので、今回の2回目につながりました。
―コラボで追加されたシナリオは、『パワポケ7』に登場した「花丸高校」が舞台です。数ある中で「花丸高校」が選ばれたのはなぜですか?
西川さん:「パワポケ」は14作ありますが、高校を舞台にしたのは5作だけなんです。『パワプロアプリ』のサクセスはデッキシステムを採用しているので、特殊な学校はやりにくく、育成期間も1年と短いです。そうしたことを考慮して、花丸高校に決定しました。
―『パワポケ7』の思い出は何かありますか?
萩原さん:作中にはオリジナル曲が2曲あり、実はCD化までされたのですが、収録曲の一つである「花丸高校の」は制作陣が歌っていたんです。デザイナーとしてゲームの会社に入社して、まさか歌を歌うことになるとは…と当時は困惑しましたね。でも、今ではいい思い出です(笑)たしか、台風の中、収録に向ったんですよね?
西川さん:あれ、大雨でしたっけね?収録するために外出したのは覚えてるんですが。
三浦さん:当時は収録する場所が社内にも近所にもなかったからね。それに納期も予算もあるから予定は変えられない。とはいえ、交通機関が止まるほどの状況じゃなかったと思いますよ・・・大雨でしたけど。
―今回、コラボで特に注目してほしい登場キャラはいますか?
西川さん:天本玲泉に注目してほしいですね。もともと『パワポケ7』にはいないキャラなのですが、ストーリーを動かすキャラとしては非常に優秀なので今回のコラボでは特別に追加しました。逆に、パワポケで登場したときはシナリオのストーリーにがっちり絡んでいて、どういう子なのかというところが描き切れませんでした。でも今回のコラボでその部分を補間できたかなと思います。
―木村さんは、パワポケが好きすぎて、KONAMIに入社されたと聞きました。パワポケとの出会いを教えてください。
木村:家のテレビが占領されたていたこがきっかけですね。なので、携帯ゲーム機で遊べる「パワポケ」にハマり出しました。
―自分の人生に影響を与えた「パワポケ」を制作した西川さん、萩原さん、三浦さんと仕事をしてみて、いかがでしたか?
木村: 入社後はずっと『パワプロアプリ』を担当していましたが、優しい先輩たちに囲まれて、憧れの「パワポケ」とのコラボに携わることができ非常に光栄です。
―そんな木村さんは今回、「ウキウキ地雷パニック」の制作に携わったということですが。
木村:はい。この地雷ゲームの生みの親は、三浦さんなんです。
三浦さん:今回のウキウキ地雷パニックは復刻版で、パワポケを担当していた頃に私が制作したミニゲームなんですが、それを今回は木村くんが引き継ぎ、コラボで再現という流れですね。企画から制作まで担当して頑張ってくれました。
木村:三浦さんからはたくさんアドバイスをいただきました...。
―工夫した点を教えてください。
木村:操作性ですね。スマホへの移植ということで、Aボタンで掘る、Bボタンで筆というのができなくなっていたので、
元々のゲーム制のテンポの良さを出すためにかなり工夫しました。
テンポを良くしすぎてしまうと、今度は誤爆が起こりやすくなってしまうというのも苦労した点で、
これは掘る時とマークの時で行う操作を変えることで解決させました。
何度も調整を重ね、初心者でもプレイしやすい様なUIになっていると思います!!
―シナリオ面で難しかった点や工夫した点はどこでしょうか?
西川さん:やはりストーリーの簡略化ですね。花丸高校はヒーローと野球部員が対立する過程が大事なので、ストーリーを圧縮しないといけないのが難しかったです。
三浦さん:当時、携帯ゲーム機のゲームはクリアしずらいように作り込まれていて、
今のスマホユーザーに合わせて、難易度を下げるのも苦労しましたね。
木村さん:僕もユーザーとして遊んでいましたが、難しかったですね...。
調整後は以前よりは簡単に進めることができ、よりストーリーを楽しめる作りになってるので、ライト層でも「パワポケ」の良さが伝わるといいと思ってます!
―デザイン面ではどうでしたか?
萩原さん:「パワポケ」の絵は独特で、『パワプロアプリ』のテイストに沿ってパワポケのキャラクターを再現するのが難しかったですね。キャラクターの顎のラインと眉毛が違うし、パワポケのキャラクターがパワプロアプリの世界に迷い込んたらどういう顔をするんだろう?と想像しながら描きました。
また、UIについても担当のデザイナーから「パワポケ」の世界観って何でしょうか?と質問があり、開口一番「なんか変な感じ」と凄く無責任な回答をした記憶があります。変な感じと言っても、色んな「変」が存在していると思うのですが、「パワポケらしい変なデザイン」って何だろう?って。突き詰めても答えの出ない「哲学(宇宙)」のように頭を悩ませながら
今の作品が出来上がりました。
―貴重な裏話もありがとうございました!最後にファンに向けて一言お願いします。
三浦さん:「パワポケ」は長く愛されるタイトルで、「パワポケ」のファンがこの機会に、『パワプロアプリ』の方もやってくれれば嬉しいです。
詳細は公式Twitterアカウントまた、公式サイトをチェック。
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