かねてより議題に上がっていた格ゲーの大会「COMBO BREAKER」にて使用するコントローラーに関して、CAPCOMは「競技に有利性をもたらすコントローラーの使用はCPTの精神に沿わない」と正式に発表した。
「COMBO BREAKER」は「CAPCOM Pro Tour」(CPT)のプレミアム大会であり、世界各地の選手がアメリカ イリノイ州に集まり「ストリートファイターV アーケードエディション」を含むゲームタイトルで競い合います。
多様化するコントローラー
ストリートファイターシリーズのみならず、格闘ゲームにおいてコントローラーは勝負を決定づける重要な要素です。
レバーとボタンからなるアーケードコントローラーやゲームパッド等、プレイヤーによって自身の実力が最大限に発揮できるものが大会でも使用されている。
昨今、アーケードコントローラーのレバー部分がボタン入力に変更されているレバーレスコントローラーが注目されており、よりコマンドの入力時間が短縮できるものとしてユーザーも増えてきている。
CAPCOMが正式に表明
使用するコントローラーに関してはCAPCOMに対して多くの問い合わせがあるようで、それに対して正式にCAPCOM側の意向が発表になったかたちとなる。
以下、Capcom Fighters Twitter公式アカウントおいて発表された全文(日本語)
Capcom Fighters Twitter公式アカウント■コンボブレイカー(CPT)参加選手の皆様へ
現在、参加選手からコントローラーに関する問い合わせを受けております。
しかし現状の CAPCPM Pro Tour (以下 CPT)ルールでは、該当コントローラーの問い合わせについて、明確に答えられない状況にあることがわかりました。我々カプコンは、コントローラーに対して多様性を尊重する一方で、競技に有利性をもたらすコントローラーの使用については、CPTの精神に沿わないと感じています。
我々は、コンボブレイカーのトーナメントオーガナイザー(以下TO)と十分協議したうえで、本大会においては、CPTの精神に沿わないコントローラーの使用を認めることが出来ないという結論に至りました。また、コンボブレイカーにかかわらず、CPTルールで明確に答えられない場合に限り、大会で利用する全てのコントローラーにつていは、現地大会ルールを尊重します。つきましては、TOの定めたルールや判断に従うよう、大会参加選手の皆様のご理解と、ご協力をお願いいたします。
なおコントローラー利用規定につていは、ルール改正を視野に検討を進めていきます。
しかしながら適切な判断をするために、より多くの情報と、さらなる時間が必要であることについても、併せてご理解いただくようお願いいたします。
現状は明確な規定はなし
今回の発表では「競技に有利性をもたらすコントローラーの使用については、CPTの精神に沿わない」としながらも「該当コントローラーの問い合わせについて、明確に答えられない状況にある」としている。
そのため現状では、明らかにCPTルール違反というもの以外は現地大会ルール、トーナメントオーガナイザーの判断に沿うかたちとなる。
ルール化には時間が必要
CAPCOMはルール改正を視野に検討を進めていくとしているが、適切な判断のために多くの情報と時間が必要としている。
特定のコントローラーが使用不可となった場合には、使用しているプレイヤーはコントローラーを変更せざるを得なくなるため、慎重な判断が期待される。
選手からの反応はいかに
CAPCOMからの発表では特定の選手やコントローラーについて言及していなかったが、レバーレスコントローラーでのCPT参加を宣言した梅原大吾選手は今回の件について以下のコメントしてました。
コントローラーに関する議論が生まれたのは良い事だと思うけど、運営に迷惑かかるのは想定外でした。
コンボブレイカーの人達、嫌な思いさせてごめーん!
俺はマッドキャッツレバーで頑張るよ!— 梅原大吾 (@daigothebeastJP) May 25, 2019
続報があり次第、Saiga NAKでも報告する。