シニア層のeスポーツに対する関与度は?認知度や魅力などの調査結果を発表

業界ニュース

生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングは、全国の60歳以上の男女を対象に「シニアのeスポーツ」をテーマにインターネットリサーチを実施し、その調査結果を公表しました。

急拡大するeスポーツ市場、シニア層のeスポーツ実態調査

近年、eスポーツの市場は急速に拡大し、若年層のみならず、シニア層の関心も徐々に高まりつつあります。
特に、シニアのeスポーツは、リハビリテーションや交流の場としても注目されており、そのポテンシャルが広く認識され始めています。
そこで株式会社ネオマーケティングは、全国の60歳以上の男女を対象に「シニアのeスポーツ」をテーマに調査を実施し、当事者であるシニア層に対し、eスポーツの認知度や参加状況、興味度合い、魅力的だと感じる点など、様々な角度からその実態を聴取しました。
eスポーツの効果に関しては、全体の66.3%が「脳の活性化や認知機能低下の予防」に魅力を感じていることが明らかになりました。
また、どのような取り組みがあれば同年代・同世代でeスポーツがより普及すると思うか、という問いに対しては、「地域で楽しめる」「初心者でも置いてけぼりにならない」ような取り組みなどがあげられました。

eスポーツを知っているか

PR TIMES

「eスポーツ」の認知度は79.7%でした。
「名前のみ知っている」が70.4%を占めており、「eスポーツ」という名称自体はシニア層にも広く浸透していることが明らかになりました。

eスポーツを見たことがあるか

PR TIMES

「会場で見たことがある」というほどの熱心な層は0.8%、映像で目にしたことがある層は27.0%に上りました。
一般社団法人日本eスポーツ連合によると、日本におけるeスポーツの市場規模は、2024年に194億円、2025年には217億円に成長する見通しとのことなので、TVなどのマスメディアでeスポーツが取り上げられる機会は、ますます増えることが予想されます。
シニア層がeスポーツの映像に触れる機会も、今後さらに増えていくことが考えられます。

eスポーツに、プレイヤーとして参加したことがあるか

PR TIMES

プレイヤー経験ありが0.4%、「参加したことはないが、参加したいと思っている」というプレイヤー潜在層が4.3%という結果になりました。
現状、シニアにおけるeスポーツの普及率はまだまだ発展途上ということがわかりました。

eスポーツの良いと思う点(該当者自由記述)

前掲したeスポーツを見たことがあるかにて「会場で見たことがある」「オンラインやテレビ等で映像は見たことがある」と回答した人、またはeスポーツに、プレイヤーとして参加したことがあるかにて「参加したことがある」「参加したことはないが、参加したいと思っている」と回答した人に対し、eスポーツの良いと思う点を、自由記述で回答してもらいました。

  • 体力がなくても参加できる
  • 運動が苦手でも楽しめる
  • ハンデなく競技できる
  • 誰にでもチャンスがある

eスポーツにプレイヤーとして参加することに興味はあるか

PR TIMES

日本初のシニアeスポーツチーム「マタギスナイパーズ」など、eスポーツの世界では60代以上の選手も活躍しています。

平均年齢65歳以上!秋田のeスポーツシニアプロチーム「マタギスナイパーズ」が本格始動!

そこで、回答者に対し「60代以上のプレイヤーが活躍しているeスポーツがある」という事実を伝えたのち、改めてeスポーツにプレイヤーとして参加することへの興味度合いを質問しました。
この情報を知った上だと、9.8%(「とても興味がある」「やや興味がある」の合算)と、前掲の回答より2倍以上に膨れ上がりました。
TVや新聞などで「同世代でもプレイヤーとして活躍できている」ということを目にする機会が増えれば、この数値はさらに伸びていきそうです。

eスポーツへの考えとして、自身にあてはまるもの

PR TIMES

「スポーツだとは思わない」「遊びだと思う」という考えにそれぞれ70.6%・80.0%が同意しているなど、「スポーツ」としての認識はまだ進んでいないようです。
しかし、「交流につながりそう」「年齢や性別関係なく楽しめそう」と、ポジティブなイメージにもそれぞれ33.5%・46.9%が同意しています。
一方、「普及してほしい」「体験できるような機会があれば参加したい」という考えにそれぞれ20%前後が同意していることから、周囲の目やはじめの一歩のハードルの高さを懸念している人の存在もうかがえました。

eスポーツがもたらす効果のうち、魅力的だと思うもの

PR TIMES

「脳の活性化や認知機能低下の予防」が66.3%(「とても魅力を感じる」「やや魅力を感じる」の合算)でトップになりました。
eスポーツが認知機能の維持・改善に一定の効果があることは、奈良県磯城郡川西町が行った実証実験や埼玉県鶴ヶ島市が発表した効果検証などで明らかにされていますが、当事者であるシニア層にも、eスポーツ=健康増進というイメージは広く浸透しているようです。

どのような取り組みがあれば、同年代・同世代でeスポーツがより普及すると思うか(自由記述)

  • 指導してくれる人が地域にいれば普及すると思います
  • 地域などでの対戦ゲームなど身近な所からの広がりを期待している
  • サポーター企業がより増えて、地域などでより大会が増えると参加がしやすくなると思います。また、大会などをSNSやテレビなどで頻繁に放映されると身近になると思います
  • 地域ごとに誰でもが参加できる大会があり、レベルごとに参加できる

この質問では「地域」というキーワードが目立ちました。
回答結果から、わざわざ遠くに足を運ばずとも、身近な場所で習える場所を作ることが普及への近道と言えるでしょう。
また、初めての挑戦で置いてけぼりになってしまわないかを気にする声もありました。
シニア層にはまだまだ普及途中の段階である現在、eスポーツ施設がシニアを呼び込むには、「初心者のみ」「はじめてのeスポーツ」などと銘打ったコースで不安要素を和らげることがポイントになりそうです。

調査結果の詳細については、ネオマーケティング公式サイトから確認できます。

調査概要
調査の方法 株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式
調査の対象 全国の60歳以上の男女
有効回答数 1,000名
調査実施期間 2024年9月5日(木)〜2024年9月6日(金)
Razer ゲーミングマウス DeathAdder V3 HyperSpeed

Amazonで購入 楽天市場で購入 メルカリで探すYahoo!ショッピングで購入 au PAYマーケットで購入ヤマダモールで探すQoo10で探す

Copyright © NEO MARKETING INC.All Rights Reserved.