「League of Legends」や「VALORANT」などを開発するライアットゲームズが、クラウドコンピューティングサービスなどで知られるアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)との提携を発表!
AWSのデータ分析システムをeスポーツ配信に統合することで新たな価値を創造していくとの展望を明らかにしました。
また、新プロジェクト「Project Stryker, Powered by AWS」の一環として、アイルランドのダブリンに世界初のProject Stryker施設も設立しています。
ライアットゲームズが「Aim Lab」のデベロッパーSTATESPACEの少数株主に!今後は共同でMOBA練習ツールも開発!?
新プロジェクト「Project Stryker」
eスポーツファンにとって、自身がプレイするのと同じもしくはそれ以上に楽しみなのがプロeスポーツの試合観戦。
特に世界最強を決める国際大会は、我々がプレイしているのが同じゲームとは思えないほどレベルが高く、一般人では到達できないプロゲーマーの実力を見せつけられます。
また、eスポーツの素晴らしさを底上げしているのが実況・解説や試合の配信、翻訳といったクリエイティブ陣の存在であることは明らかです。
そんなeスポーツイベント視聴体験をさらにレベルアップさせるべく立ち上がった新プロジェクトが「Project Stryker」
ライアットゲームズは、eスポーツを通じて世界中の数十億人のファンへ喜びを届けたいという野心的な目的のもと「LoL Esports」「VALORANT Champions Tour」「Wild Rift Esports」といった3つのeスポーツ競技シリーズをグローバルに展開していくための最初の拠点として「ダブリンRBC」を設立しました。
3年の開発を経てアイルランドのダブリンに設立された「ダブリンRBC」は、各地で開催される競技イベントの配信映像管理とコンテンツ制作・配信・翻訳を担う「リモート配信センター」として配信プロダクション・エンジニアリング・イベント・サウンド・グラフィックデザインの専門スタッフが活動していく予定とのこと。
また、2024年第1四半期までには米国シアトル近郊とAPAC地域にも同様の施設をオープンすることで、8時間という時差ごとのロケーションに施設が揃い、24時間365日の稼働が実現します。
AWSとの提携
ライアットゲームズとAmazonはこれまでにもTwitchにおけるeスポーツ配信やPrime GamingのDropsでユーザに価値をもたらしてきました。
今回の提携でその協力体制は更に強固なものになり、AWSは「League of Legends」と「VALORANT」のグローバルeスポーツイベントのスポンサー、「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」の創立スポンサーのほか、Cloud Artificial Intelligence/Cloud Machine Learning/Cloud Deep Learning/Cloud Servicesの公式プロバイダーとなります。
また、AWSはeスポーツイベントの視聴体験強化にも参加し、勝利チームの戦績データを表示する「Stats Powered by AWS」や世界各地の強豪チームをデータでランク付けする「AWS Global Power Rankings」、eスポーツファンが参加できる順位予想チャレンジ「Pick’em Powered by AWS」といったコンテンツが始まります。
これらのコンテンツはeスポーツの主要大会でリリースされるとみられ、「Stats Powered by AWS」は今秋に開催される世界大会「VALORANT CHAMPIONS」「LoL Worlds」で早速実装予定とのこと。
また、「Stats Powered by AWS」で表示する戦績データの項目は両イベントの前にファン投票で決定される予定です。
各エージェントやチャンピオンの相性、マップの動き方、武器やアイテムの購入効率などAWSの機械学習・深層学習を活かした独自の分析に期待が高まります。