2021年9月30日から2021年10月3日の期間で開催される東京ゲームショウ2021。2日目となる10月1日にオンラインにて、インディーゲーム開発者のピッチコンテスト「センス・オブ・ワンダー ナイト 2021(以下、SOWN2021)」が実施されました。
SOWN2021とは、“見た瞬間、コンセプトを聞いた瞬間に、誰もがはっと、自分の世界が何か変わるような感覚”=“センス・オブ・ワンダー”を引き起こすようなゲームのアイデアを発掘し、ゲーム開発者に東京ゲームショウ会場でプレゼンテーションと作品紹介の機会を提供するイベントです。
ファイナリストの8作品をご紹介!
SOWN審査委員により、TGS2021 ONLINEインディーゲーム「選考出展」80作品の中から、SOWN2021に進出するファイナリスト8作品を選出。日本から2作品、イスラエルから2作品、インド、オランダ、カナダ、ベルギーからそれぞれ1作品がファイナリストに選ばれました。
Operation: Tango
カナダのClever Plays Studio開発。詳細は公式サイトから!
別視点の二人での協力プレイ!
「Operation: Tango」はエージェントとハッカーの二人に別れて、お互いがサポートし合う非対象型の協力ゲームです!
二人は全くの別視点で動くため、取れるコミュニケーションは“声”だけ!
1個買うともう一人の友達と誘って遊べる「フレンドパス」や、オンラインで知らない人とも遊べます。
Steamの販売ページからお求めいただけます。
かくれんぼの音
日本のカタコト開発。詳細は公式サイトから!
見て、聞いて、記憶を探れ!
「かくれんぼの音」は、あなたの部屋を舞台にARを使って記憶を追体験できるスマホゲームです!
足元を照らして、えんぴつなどのモノを集めて、何かの記憶を紐解いて謎を解いていきます。
時には実際に目を閉じたり、耳をすましたり、顔をあげたりと、さまざまなインタラクションが楽しめます!
Do Not Buy This Game
イスラエルのKingblade Games開発。詳細は公式サイトから!
このゲームはまだ準備ができていません!
「Do Not Buy This Game」は、あなたがプレイしている間にゲームが作られていくコメディ調のウォーキングシミュレーターです!
ゲーム制作者がナレーターとしてあなたを歓迎してくれるので、制作者と一緒にゲームを開発していきましょう!
制作者によると、このゲームをクリアすると“ゲーム開発がどれだけ大変か語れるようになる”ゲームだそうです!
Steamから体験版が遊べます!
Blind Drive
イスラエルのLo-Fi People開発。詳細は公式サイトから!
目隠しドライブ!
「Blind Drive」は“耳のVR”とも呼ばれる、目隠した状態で音を頼りに暴走する車の運転をするゲームです!
90年代のクライムコメディ映画にインスピレーションを受けた本作では、本当にクレイジーな場面に遭遇します!例えば、水中に潜ってイルカに助けを求めたり、アイスクリームトラックにぶつかってアイスクリームを食べたりします!
Steamから体験版が遊べます!来年度にはApp StoreやGoogle Playでも販売予定!
Eloquence
オランダのMultiverse Narratives開発。詳細は公式サイトから!
未知の言語を真似してコミュニケーションをとれ!
「Eloquence」は、記号やシンボル、ボディランゲージを使ってコミュニケーションをとっていくパズルゲームです!
プレイヤーは太平洋の架空の島で、現地の人の身振り手振りを学び、思いを伝えて火山の噴火を阻止します。
Steamから体験版が遊べます!
In My Shadow
インドのPlaybae開発。詳細は公式サイトから!
誰もが一度はやったことがある影遊び!
「In My Shadow」は壁に映った影を使って、先を目指すアクションパズルゲームです!
このゲームでは、部屋の家具を配置するモードとその影を利用するアクションのモードの2つがあります。クリアの仕方は一つとは限りません。効率良く家具を配置したり、家具を組み合わせて影を駆使してクリアすることもできます。
Steamから体験版が遊べます!
謎と記憶のラビリンス
日本のそらまめゲームス開発。詳細は公式サイトから!
誰も結末を知らない漫画!
「謎と記憶のラビリンス」は、漫画の世界に飛び込み、少女と共に謎を解いていくスマホゲームです!
このゲームでは、漫画の世界で謎を解くことで、途中で途切れてしまっていた漫画の続きが読めるようになります。さらに、週刊連載漫画のように毎週プレイヤー同士が足並みを揃えて遊ぶことになります。SNSなどでプレイヤー同士で情報交換を行い、ぜひ皆さんでグッドエンディングを見つけましょう!
謎と記憶のラビリンス公式サイトから体験版が遊べます!
Please, Touch The Artwork
ベルギーのThomas Waterzooi開発。詳細は公式サイトから!
アーティストみたいになれる!
「Please, Touch The Artwork」はピエト・モンドリアンの抽象画にインスピレーションを受けたパズルゲームです!
色のパターンを再現するカラーパズル、ブギーとウギーを出会わせるパズル、詩を読むための文字を集める迷路ゲームの3種のモードがあります。それぞれ、特定のルールを見つけるために、アーティストのように試行錯誤して一番良いパターンを見つける体験がきっとできます!映像を見るより、実際にプレイした方がわかりやすいとのこと。
Steamから体験版が遊べます!
SOWN2021の大賞 Best Experimental Game Award
- Blind Drive
見事、SOWN2021の大賞となるBest Experimental Game Awardを受賞したのは、“耳のVR”こと「Blind Drive」でした!おめでとうございます!
さらに、SOWN2021の受賞作は以下の通り!
Grand Audience Award
- Blind Drive
Best Presentation Award
- Do Not Buy This Game
Best Arts Award
- Please, Touch The Artwork
Best Game Design Award
- Operation: Tango
Best Technological Game Award
- かくれんぼの音
それぞれの賞を受賞したゲーム制作者の皆様、おめでとうございます。
また、審査委員であるゲームジャーナリストの新清士氏によると、選考は「ゲームを使った新しいコミュニケーション」と「ゲームという常識を疑え」という切り口で選ばれたとのこと。さらにソニー・インタラクティブエンタテインメントのインディーズ イニシアチブ 代表、吉田修平氏によると、「ファイナリストの選考に漏れた80作品の中には、メタクリティックでファイナリストよりも高い点数になるものもあるのでは」とコメントされていました。
ぜひ、受賞作だけでなく、エントリーされたゲームたちも遊んでみてください。
SOWN2021のファイナリストの様子については、YouTubeから見ることができるます!