中国深センに本拠を構える「テンセントホールディングス(騰訊)」がクラウドサービス事業として展開するTencent Cloud(以下、テンセントクラウド)は、株式会社A Inc.が運営するライブ配信サービス「ふわっち」にTencent Effect SDKを提供したことを発表しました。
これにより、ふわっちの配信でAIを用いた多彩なエフェクトを使用できるようになります。
テンセントクラウド×ふわっち
テンセントクラウドはオーディオとビデオ技術分野で22年以上の歴史があり、特にPaaS製品群の・・・
- Tencent Real-Time Communication(TRTC): リアルタイム音声・ビデオ通信
- Cloud Streaming Services(CSS): ライブ配信管理プラットフォーム
- Video on Demand(VOD): オンデマンド配信管理プラットフォーム
- Instant Messaging(IM): チャットサービス
・・・といったコアサービスを通じて、エンタテインメント・金融・教育・ヘルスケア・小売など幅広い業界サービスに技術を提供してきました。
今回、配信者と視聴者が双方向でコミュニケーションを楽しむみんなのライブ配信サービス「ふわっち」が導入したのはTencent Effect SDKです。
これはテンセントクラウドのオーディオとビデオソリューションの付加価値サービスとしてテンセントが開発した高精度なAIとリアルタイムエフェクト処理技術をベースに作られています。
Tencent Effect SDKの機能
ベーシック機能
- 明るさ
- 美白
- スキンスムージング
アドバンスド機能(一部)
- アゴ
- 目元
- 目と目の距離
- 目の明るさ
- 目のサイズ
- 顔の形
- 小顔
- 額
- 唇
- 鼻
- 涙袋
- スマイルライン
- シワ取り
ほかにも2D/3Dステッカーやフィルター、コスメティック、バーチャル背景機能を備えています。
基本的には企業・サービス向けですが、テンセントクラウドのTencent Effect SDKに関する詳しい機能説明やスペックごとの価格表などはTencent Effect SDK製品ページから確認可能です。
今回の技術提供に関して、テンセントクラウド・インターナショナルのシニアバイスプレジデントPoshu Yeung(ポシュー・イェン)氏は以下のようにコメントしています。
テンセントクラウドは2019年に日本市場に参入してからエンタテイメントやゲームをはじめ、幅広い業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し続けてきました。特にライブ配信をはじめ、オンラインイベント、オンライン教育などオーディオ・ビデオ通信技術を活用できる分野では、コロナ禍で着々と導入実績が増えています。今回、テンセントクラウドはふわっちが日本のユーザーに最高のライブ配信体験を提供し、競争の優位性を確固たるものにできるよう、信頼性が高く高性能な当社の最先端技術で支援できることを嬉しく思います。このことにより、ライブ配信業界全体が盛り上がることを期待しています。