現地時間6月6日 9:00(日本時間6月7日 1:00)から配信された「Stadia Connect」にて、Googleのクラウドゲームプラットフォームの詳細が発表になった。
ストリーミングゲームサービス
「Stadia」はゲームタイトルを本体にダウンロードしたりせず、リアルタイムでサーバと通信しゲームをプレイするストリーミングサービス。
ゲーム機側に大きな容量が必要ではなくなるため、PCやChromecastを接続したテレビ、タブレット端末、スマートフォン(スタート時はPixel3とPixel3aのみ対応)等、様々なプラットフォームで遊ぶことができる。
サービススタートはいつ?
「Stadia」のサービスの提供スタートは2019年11月から世界14ヶ国で開始される。
最初にサービスがスタートする14ヶ国は…
- ベルギー
- フィンランド
- カナダ
- デンマーク
- フランス
- ドイツ
- アイルランド
- イタリア
- オランダ
- ノルウェー
- スペイン
- スウェーデン
- イギリス
- アメリカ
となっている。
残念ながら日本は含まれていないが、上記以外の国も2020年以降に順次対応予定としている。
月額制で遊び放題?
購入ページは購入可能な地域のみアクセス出来るようになってますが、プランは「Stadia Base」と「Stadia Pro」の2種類がある。
「Stadia Pro」はPlay Station Plusに似たサブスクリプション制になっており、
月額USD 9.99/GBP 8.99(1080円ほど)で4K画質、60fps、5.1chサラウンドサウンドでプレイすることが可能だ。
また、定期的に無料ゲームが配布される予定。
「Stadia」を無料で利用することができる「Stadia Base」も提供する。
「Stadia Base」は月額制ではなく、ゲームタイトルを個別に購入することでプレイすることができる。
「Stadia Base」では1080p・60fps・Stereo Soundまでとなる。
2019年11月の段階では「Stadia Pro」のみの提供。「Stadia Base」は2020年以降の提供開始予定。
気になる回線速度
ストリーミングゲームサービスとなると必要な回線速度が気になるところ。しかも高画質な最近のゲームをプレイするとなるとなおさらだ。
Googleの発表では、最低限の720p・60fps・Stereo Soundでプレイするのに下り速度が10Mbps、最高の4K・HDR Video・60fps・5.1Surroundでプレイするには下り速度が35Mbps以上がが必要となる。
また4K・HDR Video・60fps・5.1Surroundの条件でプレイするためには「Stadia Pro」への加入が必要となる。
快適にゲームをプレイするためにはそれなりの回線速度を安定して出せる環境が必要となりそうだ。
Googleが現在環境で「Stadia」を快適に使用できるかどうかのスピードテストを行っているので、今の環境が「Stadia」に適しているか確認してみよう。
専用ワイヤレスコントローラー
ゲームをプレイするのに必須なものといえばコントローラー。「Stadia」でも専用のコントローラーが用意されている。
本体に「Stadia」の起動ボタンやGoogleアシスタントボタン、3.5mmのイヤホンジャック、充電用のUSB Type-C端子等を備えたシンプルながら洗練されたデザインになっている。
コントローラー本体にマイクが内蔵されており、音声入力も可能。
専用コントローラーはWi-Fi経由でクラウド上でゲームに直接接続されるため低遅延を実現しているという。
Just Black、Clearly White、Wasabiの3色展開で価格はそれぞれUSD69となっている。
Googleによると、専用コントローラー以外にもキーボードやマウス、更にはPS4やXbox Oneのコントローラーも使用できるとのこと。
限定セットが予約受付開始
「Stadia」で遊ぶために必要な専用コントローラー、Chromecast Ultra、Stadia Proの3ヶ月利用権×2、Stadiaのユーザー名を確保する権利がセットになった「Stadia Founder's Edition」がGoogle Store(英語)で予約受付を開始した。価格はUSD 129。
「Stadia Founder's Edition」に含まれる専用コントローラーは限定カラーの「Night Blue」となっている。
Stadia Proの3ヶ月利用権が2つ付属するのは、1つを友達にプレゼントする用とのことだ。
サービス開始直後に「Stadia」を体験するには「Stadia Founder's Edition」の購入が必要となる。
ゲームタイトルも発表
どんなに画期的であってもタイトルが充実していなければユーザーは納得しないもの。
2019年11月のリリース時にプレイできるゲームタイトルも発表となった。
今回発表されたのタイトルは下記となる。
- Assassin's Creed Odyssey
- Baldur's Gate 3
- Darksiders Genesis
- Destiny 2: The Collection
- Doom Eternal
- Doom (2016)
- Dragon Ball Xenoverse 2
- Farming Simulator 19
- Final Fantasy XV
- Football Manager
- Get Packed
- Grid
- Gylt
- Just Dance
- Metro Exodus
- Mortal Kombat 11
- NBA 2K, Borderlands 3
- Power Rangers: Battle for the Grid
- Rage 2
- Rise of the Tomb Raider
- Samurai Shodown
- Shadow of the Tomb Raider
- The Elder Scrolls Online
- The Crew 2
- Thumper
- Tomb Raider Definitive Edition
- Tom Clancy's Ghost Recon Breakpoint
- Tom Clancy's The Division 2
- Trials Rising
- Wolfenstein: Youngblood
「Get Packed」「Gylt」がStadia独占タイトルとなっている。
「ドラゴンボール ゼノバース2」や「ファイナルファンタジーXV」のような日本でも人気タイトルの他、発売を控えた「SAMURAI SPIRITS」、日本未発売の「モータルコンバット11」等もラインナップされている。
CAPCOMやRockstarらも未発表タイトルをStadia向けに開発しているという話もあり、ゲームタイトルの心配なさそうだ。
拡大するクラウドサービス
今回発表になった「Stadia」の他、Appleも「Apple Arcade」のサービス提供を発表している。
今後ゲーム業界でクラウドサービスが主流となる日がくるかもしれない。
「Stadia」に関しての詳細情報はStadia公式サイト(英語)にて。