ASUSから2019年5月に発売されたゲーミングWi-Fiルーター「ROG Rapture GT-AX11000」
Saiga NAK編集部のあるオフィスでは「ROG Rapture GT-AC5300」を使用しているのですが、導入後に発売されたモデルなだけに気になっていました。
今回はそんなGT-AX11000のレビューをしていきます!
まずは見た目から!ルーターも光る時代
まずは見た目から。最近はWi-Fiルーターも見た目が大事です。
GT-AX11000の見た目は現在使用しているGT-AC5300とほぼ同じ。サイズ感もそのままとなっています。
サイズが変わらないのは、買い替えの際に場所を作り直す必要がないので便利ですね。
アンテナのデザインに差があることがわかりますか?
GT-AC5300はソリッドな作りになっているのに対して、GT-AX11000は風通しのよさそうな穴が空いています。有機的な感じでカッコいいですね。
この大型アンテナのおかげで電波の強度を確保。戸建てで3階建て、マンションで4LDKの広さをカバーしています。
また、中央部にあるロゴの色も変わっています。
GT-AC5300は赤く着色されていますが、GT-AX11000は無色。おや?と思うかもしれませんが、実はこの部分にAura RGBで光る機能が搭載されています。
ROGブランドのWi-FiルーターでAura RGBが搭載されたのはこのモデルが初めてです。
ライティングのパターンは常時点灯、ランダムカラー、点滅、流れる点滅、点滅の全5パターン。
部屋の雰囲気や、その他のデバイスと合わせることで「魅せるWi-Fiルーター」として活躍するでしょう。
ロゴがあざやかに光ります。ゲーミングデバイスといえばやっぱりライティングも重要ですよね!
GT-AX11000はこの形状なのでもちろん歩きます。※歩きません。
GT-AC2900を守ろうとしているのか、赤く発光して威嚇していますね。※威嚇しません。
いまどきのWi-Fiルーターは自律起動だって可能なんです。※可能ではない…はずですが、ASUSの技術力ならあるいは…?
かわいいですね。撫でるとよろこぶみたいです。※よろこんでいてほしい。
気になる性能は?GT-AX11000とGT-AC5300を比較してみた!
つづいて、GT-AX11000の性能を現在オフィスで使用しているGT-AC5300と比較します。計測するのは2.4GHz帯と5GHz帯のWi-Fi通信速度です。
また、GT-AX11000、GT-AC5300ともにPPTPおよびIPsecでのVPNサーバー機能が付いています。
それぞれでVPNを設定し、他のWi-Fi回線からIPsecで接続した時の速度も計測しました。
(お詫び:記事公開時、IPsecではなくL2TPでのVPNサーバー機能として説明をしておりました)
ROG Rapture-AC5300 | ROG Rapture-AX11000 | |
Wi-Fi 通信速度(2.4GHz帯) | 46 Mbps(下り) / 66 Mbps(上り) | 81 Mbps(下り) / 74 Mbps(上り) |
---|---|---|
Wi-Fi 通信速度(5GHz帯) | 460 Mbps(下り) / 380 Mbps(上り) | 520 Mbps(下り) / 400 Mbps(上り) |
VPN接続 通信速度(2.4GHz帯) | 69 Mbps(下り) / 54 Mbps(上り) | 60 Mbps(下り) / 66 Mbps(上り) |
VPN接続 通信速度(5GHz帯) | 390 Mbps(下り) / 210 Mbps(上り) | 380 Mbps(下り) / 190 Mbps(上り) |
元となる回線や時間帯などの影響もある中、2台とも高い数値を出しているのがわかりますね。
VPN接続時は数値でいえばGT-AX11000が若干下回ってはいますが、体感としてはどちらも差はありませんでした。
スペック上の合計通信速度ではGT-AC5300は約5.3Gbpsなのに対して、GT-AX11000は11Gbpsとほぼ倍の数値となっていますので、そこを加味するとGT-AX11000が有利でしょう。
また、同時接続が可能な推奨台数もGT-AC5300が24台、GT-AX11000は36台と1.5倍の差をつけています。
Wi-Fi 6での通信速度
GT-AX11000がGT-AC5300と大きく変わるポイントとして、Wi-Fi 6に対応している点があります。
現在の主流となっているのは2014年に策定された「Wi-Fi 5」ですが、「Wi-Fi 6」は2019年に策定されたばかりの次世代無線LAN規格です。
5GHz帯のみだった「Wi-Fi 5」に対して、「Wi-Fi 6」は2.4GHzと5GHz両方の周波数帯が利用可能になっているほか、最大通信速度も9.6Gbpsのハイスペックを誇ります。
これによって、電波の混雑が緩和されスムーズな通信を実現。端末のバッテリー消費も抑えられるようになります。
日常生活はもちろん、通信速度によって対戦に影響が出てしまうオンラインゲームもこれまで以上に快適になることは間違いありません。
それではWi-Fi 5とWi-Fi 6の速度を比較してみましょう。
Wi-Fi 5とWi-Fi 6の速度比較 | |
GT-AX11000 Wi-Fi 5 | 400 Mbps(下り) / 670 Mbps(上り) |
---|---|
GT-AX11000 Wi-Fi 6 | 480 Mbps(下り) / 640 Mbps(上り) |
下りの速度はWi-Fi 5が400Mbps、Wi-Fi 6が480Mbpsと、Wi-Fi 6は20%速度が向上しています。
ルーターから離れても電波は届くのか?
大型アンテナを採用しているのはGT-AC5300と同じですが、Wi-Fi 6でも同じように広範囲をカバーできるのでしょうか?
Saiga NAK編集部オフィスのすみっこまでしっかり電波が入っているのか確認するために、いつもの彼を使ってみましょう。
壁から生えながら届いていることをアピールしています。皆さんに見つけられるかな?
「届いてる!届いてる!」
「電波バリバリだよ!」
別の電波が届いていそうな顔をしていますが、オフィスの隅でもWi-Fi 6をしっかりとキャッチしているようです。
ゲームだけでなくオフィスでの利用もオススメ
ゲーミングWi-Fiルーターとして売り出されている「ROG Rapture GT-AX11000」ですが、オフィスでの使用にもピッタリだと感じました。
Wi-Fi 6対応の次世代型ネットワーク環境を整えることで、よりスピーディに業務をこなせるようになるかもしれません!
テレワーク推進などで今後のネットワーク環境について見直しを考えている方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか?