あけましておめでとうございます!
学生ならお年玉、社会人なら冬のボーナス。年末年始は財布の紐が緩みがちですよね。
ゲーマーの皆さんなら新しいゲーム機やデバイス、PC丸ごと買い替えたい!という方もいると思います。
今回は、そんな皆さんの出費をさらに加速させてしまうかもれしれない「自作PC」を紹介します。
「BTF」採用の自作PCを組んでみる!
家庭用ゲーム機大国だった日本でも近年ではゲーミングPC需要が拡大。
誕生日プレゼントというには少々お高いですが、学生のうちからハイスペックなPCに触れやすい市場の体制も整いつつあります。
しかし!とりわけデスクトップPCというのはマザーボードやCPUなど多くのパーツの組み合わせによって何万通りも存在するため、選び方や買い方が難しいという難点も。
ゲーミングPC購入の選択肢としては・・・
- メーカーや代理店が構成・組み立て済みの「即納モデル」
- 購入者が選択したパーツでメーカーや代理店が組み立てる「BTO」
- 購入者が購入したパーツを自ら組み立てる「自作」
・・・という3つがメジャーです。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、今回は自作でしか実現できない構成(執筆時点)をご紹介!
ASUSが展開する裏配線設計「Back-To-the-Future(以下、BTF)」を中心とした自作PCを組んでみます。
自作スタート!
- ケース: TUF Gaming GT302 ARGB WHITE
- OS: Windows 11 Pro
- マザーボード: ASUS TUF GAMING Z790-BTF WIFI
- CPU: Intel Core i7-14700K
- CPUクーラー: ASUS ROG RYUJIN III 360 ARGB White Edition
- グラフィックボード: ASUS TUF-RTX4070TIS-O16G-BTF-WHITE
- メモリ: CORSAIR CMK64GX5M2B5200C40W 32GB×2 ホワイト
- ストレージ: WD_Black SN850X NVMe SSD WDS200T2X0E
- 電源: ASUS TUF-GAMING-1000G-WHITE
今回の構成はご覧の通り。
せっかくなら白基調の可愛いPCを作ってみたいと思います!
マザーボードにパーツを取り付け!
パソコンの基盤となるマザーボードは「ASUS TUF GAMING Z790-BTF WIFI」
各パーツを取り付ける際はマザーボードの箱に入っている緩衝材を敷いて作業しましょう。
固い机などに直接置くと端子などを傷つける恐れがあります。
CPU「Intel Core i7-14700K」はソケットに取り付けます。
向きに注意!
SSDは「WD_Black SN850X NVMe SSD WDS200T2X0E」
メモリは「CORSAIR CMK64GX5M2B5200C40W 32GB×2 ホワイト」です。
SSDはM.2スロットに取り付け!
斜めに差し込んでマザーボードのツメで固定します。
SSDのヒートシンクにはサーマルパッド部分にシールが貼ってあります。
“REMOVE”と書いてある通り、これを剥がさないとSSDの放熱がうまくいかず不具合に繋がる恐れがあるので忘れずに!
メモリはスロットのツメを空け、垂直に押し込むように差し込みます。
少し硬いですがカチッと音が鳴ってツメが閉じれば完了です!
CPUクーラーは「ASUS ROG RYUJIN III 360 ARGB White Edition」
いわゆる水冷クーラーです。
チューブやファンも真っ白でかわいい!
CPUクーラーを固定するための土台を取り付けておきます。
本体の取り付けは後から!
ケースにマザーボードやファンを取り付け!
PCケースは「TUF Gaming GT302 ARGB WHITE」
E-ATXやBTFのマザーボード、360mmのクーラー、407mmのグラフィックボードにも対応する大きめのケースです。
強化ガラスパネル採用でPC内部を美しく魅せます!
PCケースを横向きに寝かせて、先ほどのマザーボードを取り付けます。
BTFに対応しているのでマザーボード裏の端子部分にピッタリのスペースが。
BTFで自作PCを作りたい場合は事前にPCケースの対応を確認しておく必要がありますね。
電源は「ASUS TUF-GAMING-1000G-WHITE」
必要な分だけケーブルを差し込む、フルモジュラータイプです。
新品のCPUクーラーにはあらかじめグリスが塗ってある場合が多いです。
今回は別売りのグリス単体を購入したので拭き取ってしまいます。
使用したグリスは「アイネックス ナノダイヤモンドグリス DX1」です。
気になったので「プラチナ塗名人キット」も使用します。
マスキングシールとカードを使ってキレイに塗り塗り。
「プラチナ塗名人キット」恐るべし!
CPUファンとクーラーを取り付け。
ケーブル類はあらかじめ裏側に出しておくとその後の配線がスムーズです。
BTFはここが勝負。
裏配線だからと言って雑に配線するとPCケースのパネルが閉まりません。
USB 5Gbpsヘッダー(U5G_78)のケーブルだけどうしても束ねると厚みが出てしまい、PCケースのパネルが閉まらないという問題が発生。
2方向に分けることで解決しましたが、果たして正解なのか・・・?
最後にグラフィックボード「ASUS TUF-RTX4070TIS-O16G-BTF-WHITE」を取り付けます。
BTF対応のグラフィックボードには“GC-HPWR Gold Finger”という独自端子が用意されており、裏のケーブル経由で電源を供給するというわけです。
白基調のBTF自作PCが完成!
ついに完成しました!
白基調で美しく、裏配線なのでケース内があまりにもスッキリしています。
編集部にお迎えした白基調の自作PC‼️
ASUSが展開する新規格「BTF(Back-To-the-Future)」採用でケース内が美しすぎる✨️✨️#ASUS #ROG #自作PC #BTF #お年玉の使い道 pic.twitter.com/c8w25jN7QH— Saiga NAK (@saiganak) January 9, 2025
起動して各パーツが認識されているかチェック!
自作PCを組み終わっても油断してはいけません。
起動や各パーツが認識されているかをチェックしていきます。
無事に電源がついたらBIOSを起動して・・・
ひとまず「X.M.P.」だけでも有効にしておきます。
BIOS上ではCPUやメモリの情報も表示されているので大丈夫そう。
今回はWindows 11 Proをインストールします。
一つひとつ順を追っていけば迷うことは無いはず。
Windowsを起動したら改めてタスクマネージャーからCPUやメモリの値を確認。
無事に認識されていました!
・・・ということで、駆け足でしたがBTFの自作PCを組んでみました。
配線は全て後ろで完結し、グラフィックボードの補助電源ケーブルが無いなど、むしろ自作初心者にオススメしたいBTF規格。
執筆現在では対応製品数が少なく価格も同スペックの通常製品と比べて割高です。
しかし!2025年以降、製品数増加やさらなる進化に期待できるのも事実。
業界の新定番として浸透してくれることを祈りつつ、パーツ購入という手段でBTFを応援してみてはいかがでしょうか!