レノボのゲーミングブランド「Legion」からは、ノートPCやタブレット製品が多数展開されています。
中国では2026年5月にスマートフォン「Legion Y70」が登場。
見た目は一般的なスマートフォンと変わりませんが、ゲーミングモデルとして様々な機能を搭載しています。
今回は2026年6月に上海で開催されたMWC上海 2026のレノボブースで行われた製品説明イベントの様子を交えて、製品の特徴を紹介します。
レノボブランドのゲーミングスマホ
レノボのスマートフォンといえば、レノボ傘下になったモトローラの製品が「顔」として世界各国で販売中です。
中国ではレノボストアでもモトローラのスマートフォンを販売しています。
一方でレノボブランドのスマートフォンとしては、ゲーミングブランドのLegionの名前を冠したモデルが過去に数機種販売されました。
今回紹介する「Legion Y70」は、2022年にも同名のスマートフォンが登場。
そのため今回の製品は中国では「Legion Y70新一代」という名前になっています。
ここではわかりにくいので登場年をつけて「Legion Y70 (2026)」として紹介します。
Snapdragon 8 Gen 5搭載のミドルハイレンジモデル
チップセットにはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 5を採用し、メモリ構成は最大16GBとストレージ1TBモデルもあり、ハイレンジに迫る勢いのスペックを誇ります。
フロントカメラは3200万画素で画面中央上部に位置します。
価格は12GB+256GBモデルの3099元(約7万4000円)からとなっています。
ディスプレイサイズは6.82インチ、解像度は3168 x 1440ピクセルと高く、最高リフレッシュレートも144Hzと高速です。
また最大輝度は7000nitsで屋外でのモバイルゲームプレイ時も画面が見にくくなることはありません。
オールウェイズオンディスプレイ、ドルビービジョン、HDR 10+など最近のハイエンドモデルと同等のディスプレイ性能を誇ります。
軍用規格に準拠したタフなボディー
本体サイズは163.96 x 77.32 x 8.29mm、重量は224g。
ゲーミングモデルといいながらも側面にゲームコントロール用のタッチパッドは搭載されていません。
またOS内部にもゲーミングモードは無いようです。
ハードの造りとしては標準的で、各仕様を高めることで高度なモバイルゲームも楽にプレイできる、という設計になっているわけです。
なおタフ設計は中国の軍用製品規格GJB 150A-2009に準拠し、防水防塵はIP66+IP68+IP69対応、動作環境はマイナス20度からプラス60度と幅広く、1.8メートルからの落下でも壊れず動作するといいます。
高度な冷却システムを搭載
内部の冷却機構はかなり強化されており、革新的な冷却ベース層構造、10W高熱伝導グリスに12W液体金属+5500mm2の大型ベイパーチャンバーを搭載。
高い密度で正確に温度を下げ、本体全体を温度制御します。
チップセットの温度も7度引き下げることが可能とのこと。
他社のゲーミングモデルと比べても、5W負荷で30分のゲームをプレイしたところ、最高温度は56.1度に留まっています。
他社は60度を余裕で超えており、Legion Y70 (2026)は安定したゲーム環境を提供してくれます。
AI対応のシステムを搭載
Legion Y70 (2026)にはホワイトとブラック、2色のカラバリがあります。
ブラックモデルはサンド処理したような表面仕上げとなっていますが、どちらもガラスでカバーされた平滑感あるボディーになっています。
OSはAndroid 16ベースにTianxi AIと呼ぶレノボの独自AIシステムを統合。
会議など音声の自動要約や多言語対応の同時通訳機能で、ビジネスシーンでも活用できます。
またテキストや画像の簡単送信など、日常生活に役に立つ機能も搭載されています。
そしてもちろんAIゲームアシスタントも内蔵。
ゲームの事前ロードやバックグラウンドでの待機、ゲーム終了後に5秒から30秒のハイライト再生など、ゲーム体験をより高めてくれます。
通信関連では従来比26.1%向上したWi-Fi性能をはじめ、5G通信ではnano SIMカード2枚とeSIM 2枚、合計4枚のSIMに対応し、そのうち2回線を常時街受けできます。
仕事とプライベートで2つの電話番号を同時に使いながら、ゲームプレイ時はデータ通信に特化したSIMに切り替える、といった使い分けも自在です。
カメラは広角が5000万画素でソニーLYT-710センサーを搭載。
1/1.56インチf1.8で光学手振れ補正にも対応。
超広角は800万画素で118.6度のウルトラワイドな画角に加え、2.5cmまでのマクロ撮影にも対応します。
望遠はありませんがデジタルズームで5倍程度までなら、SNSでシェアする程度の十分なクオリティーの写真も取れます。
バッテリーは8000mAhと高容量。
しかも90W充電に対応するため短時間で満充電が可能です。
連続使用時間はゲームプレイで9.3時間、5G通話で61.7時間、動画視聴なら37時間を誇ります。
バイパス充電にも対応しバッテリーをいたわりつつ使うことが可能。
1200回充電、7年間の使用にも耐えれるとのことです。
Legion Y70 (2026)は現時点では中国のみの販売です。
とはいえLegionブランドのPCやタブレットは他の国でも展開されており、一定のブランド力を誇っています。
モトローラブランドだけではなく、ぜひこのLegionスマートフォンも各国で展開してほしいものです。
▼Photo & Written by Yasuhiro Yamane/山根康宏
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