nubiaは世界初というRGBカラーに光る液体冷却機構を搭載したゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 12 Pro+」を2026年10月15日(木)に中国で発表しました。
グローバルでは同型モデルが11月3日(火)に「REDMAGIC 12 Pro」として登場予定です。
モバイルゲーマーのために最適化されたこのスマートフォンを、北京で開催された発表会で見てきました。
現行唯一のゲーミングブランド最高モデル
ZTEのサブブランドであるnubiaのREDMAGICシリーズは2026年時点で唯一と言える、ゲーミングスマートフォンブランドです。
「REDMAGIC 12 Pro+」は昨年発売になった「REDMAGIC 11 Pro+」の後継機で、チップセットやバッテリーなどを含む、本体性能が大きく高められています。
最大の進化点はディスプレイのリフレッシュレートで、185Hzに対応。
他社を含め市場にはまだ数モデルしかここまで高いリフレッシュレートを持つ端末は存在しません。
しかもアンダーディスプレイカメラも過去モデル同様に搭載しており、ゲームプレイ中に画面を遮るフロントカメラは一切見えません。
REDMAGICだけの液冷システムがパワーアップ
背面を見ると透明の円形デザインが目を惹きます。
実はこれは液体を中に封じ込めた液冷機構です。
前モデルが世界で初めて搭載しましたが、REDMAGIC 12 Pro+では背面中央だけではなく、上部に位置するチップセットも冷却エリアに含んでいます。
液体を準渇させるモーター性能も高めており、ゲームプレイ中の本体の発熱を冷却する効果を高めています。
700Hz駆動のショルダートリガー搭載
ゲーミングスマートフォンらしく、本体の右側面には両端に700Mzのサンプリングレートを誇るゲーム用トリガーボタンを搭載しています。
前モデルは520Hzだったので反応速度も向上。
なお実は画面タッチも360Hzから500Hzにアップしており、ゲームに必要な指先感度が高められています。
また側面にある赤いボタンはゲームモード「ゲームスペース」に切り替えるボタン。
前モデルまではスライドスイッチでしたが、REDMAGIC 12 Pro+では簡単に切り替えできるボタンになりました。
一方で、ちょっと残念なのが本体上部にあった3.5mmのヘッドフォン端子が廃止されたことです。
前モデルまでは市販されている一般的な有線ヘッドフォンを自在に使えましたが、REDMAGIC 12 Pro+ではUSB Type-Cまたは無線接続ヘッドフォンだけが使用できます。
3つのカラバリ+特別モデル
本体サイズは163.03 x 75.96 x 8.55mm、重量は223gです。
前モデルより0.35mm薄くなり、重量も7g軽量化されました。
一方でバッテリーは7500mAhから8400mAhへと容量が増えています。
バイパス充電にも対応、充電速度は有線が120W、無線が80Wです。
本体のカラバリはブルー、ブラック、シルバーの3色。
これに特別モデルのGolden Sagaが加わります。
本体価格はメモリー12GBにストレージ256GBの構成が6999元(約16万5000円)。
なお前モデルは同じ構成で5699元(約13万5000円)でした。
このあたりはメモリ高騰の影響を受けていると思われますが仕方ないところでしょう。
他に16GB+512GB、16GB+1TBのモデルも登場します。
なお発表会で紹介されたGolden Sagaモデルは24GB+1TBの構成。
ブラック&ゴールドという配色の他、冷却機構に金素材も追加されます。
価格はまだ未定です。
冷却性能を大きく強化
REDMAGIC 12 Pro+の冷却機構は中国語で「ICE魔冷散熱」システムと呼ばれ、冷却版や空冷ファンなど10のコンポーネントで構成されます。
紹介が遅れましたがREDMAGIC 12 Pro+はクアルコムの最高性能を誇る最新チップセット、Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6を搭載しています。
性能が高い分、高負荷なゲームや動画処理、AI作業などではCPUなどの発熱が高く、安定したパフォーマンスを引き出すためには高い冷却機構が必要となります。
背面を覆うデュアルループ液冷機構
発表会の会場には、背面を透明にして内部が見える状態にしたクリアモデルが参考出展されていました。
中央のバッテリー部分を囲うように丸く冷却するだけではなく、右上にあるチップセット部分まで冷却材が流れる経路がつながっています。
左下に内蔵された小型ポンプがこのデュアルループシステム内の液体を滞りなく循環させる構造です。
ちなみに前モデルとの液冷機構を比べると、冷却エリアの広がりがよくわかります。
流路の体積は189%増加し、冷却液の流路面積だけでも130%増加しているのです。
さらにチップセット周りまでを冷やすことで、より安定した動作を可能にします。
冷却機構を極限まで向上
ちなみに冷却機構に使われる冷却液はAIサーバーにも使われるフッ素系のものを採用。
新型マイクロポンプは130Paと強力なものを搭載しました。
またチップセットの熱を直接受け取る液体金属は接触面積を広げた埋め込み式複合構造の「4.0」へ進化。
さらに両面に窪みを設けて熱源を覆う「4Dべイパーチャンバー」と超薄型の航空宇宙用鋼材・グラフェン素材を組み合わせました。
これにより熱の吸収、移動、拡散を強化し、高負荷時の温度上昇を抑えています。
そして歴代モデル同様に空冷ファンも搭載しているのです。
ゲーミングスマホらしい背面LED内蔵
ゲーミングスマートフォンらしく、本体搭載のLEDもより目立つものになりました。
従来モデルではフレーム周りや空冷ファンなど光るエリアはあまり目立たないものでしたが、REDMAGIC 12 Pro+では液冷部分もリング状にLEDを配置し、好みの色で光らせることができます。
大きな円がRGBカラーで光る様は、ゲームプレイのみならずどんな作業をしていても目立つこと間違いないでしょう。
ゲームスペースでゲーム機にパワーアップ
側面赤ボタンを押すとゲームスペースに切り替わります。
内蔵ゲームがここに一覧で表示され、ここからの直接起動が可能。
ゲームランチャーとして使える他、ゲームスペース利用時は着信や通知をOFFにできるため、ゲームに没頭することができるわけです。
さらにCPUの動作や画面タッチの感度、ショルダートリガーへの操作割り当てなどはゲームごとに細かく設定ができます。
内蔵ファンや液冷システムの動作もスマートフォンの設定画面ではなく、ここから直接調整も可能。
ゲームに最適な負荷に合わせた設定ができるわけです。
キーボードやゲームコントローラーなど、対応する周辺機器の設定にも対応。
ゲームの起動から操作や冷却の調整、周辺機器の管理までを集約し、タイトルや操作スタイルに応じたプレイ環境を整えることができます。
快適なゲームプレイが楽しめる
展示会場では、スタッフがゲームごとに設定を最適化した実機を試すことができました。
標準設定と比べると指先の動きに対する反応がスムーズで、意図した操作を迷いなく行える印象です。
わずかな操作感の違いにとどまらず、同じ端末でも別物と感じるほど快適でした。
REDMAGIC 12 Pro+はスペックの高さだけでなく、タイトルに合わせた調整によってその性能を操作感に結び付けることができるわけです。
自分のプレイスタイルに合わせて設定を詰められる点はゲーミングスマートフォンとしても大きな魅力でしょう。
そしてREDMAGIC 12 Pro+は対応ゲームのプレイ中にレイトレーシングのオン/オフを切り替えることができます。
光線の経路を計算し反射や陰影、間接光などを再現する描画技術ですが、光源や物体の位置関係を反映した自然な光影表現が可能です。
ゲーム内の光と影のディテールを強化し、シーンのリアリティーや没入感を高めることができるのです。
ゲームパッドや5Kモニタで快適なゲームプレイ
REDMAGIC純正のゲームパッドも展示されていました。
REDMAGIC 12 Pro+は、Android 17ベースのREDMAGIC OS 12を搭載。
同OSはPCエミュレーターが内蔵されており、そこからSteamに接続して対応するPCゲームを本体にダウンロードしてプレイできるとのこと。
動作するタイトルには制限がありますが、ゲームパッドを組み合わせて携帯ゲーム機のようにも楽しめます。
なおモバイルゲームやSteamゲームを大画面で楽しめる、5K対応モニターも発表されました。
5184分割のMini LEDを採用しており、HDR時のピーク輝度は1400ニト。
最大5K、180Hz駆動対応で、2K、330Hzへの切り替えも可能。
ボディーは薄型アルミニウム製で、背面には透明パーツも組み合わせています。
価格は6499元(約15万4000円)とのこと。
日本発売が期待される1台
カメラは5000万画素の広角と5000万画素の超広角の2つを搭載。
本体スペックを考えるとゲーミング用途はもちろんですが、AI利用などハイスペックスマートフォンとしても魅力のある製品です。
過去モデルは日本に投入されてきた経緯もあるだけに、REDMAGIC 12 Pro+のグローバル版、REDMAGIC 12 Proの日本発売を楽しみに待ちたいものです。
▼Photo & Written by Yasuhiro Yamane/山根康宏
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