ソニーから2026年のフラッグシップモデル「Xperia 1 VIII」が登場しました。
香港では2026年5月21日(木)から販売が始まり、日本では2026年6月11日(木)が発売日となっています。
Xperia 1 VIIIはこれまで7世代続いた本体デザインを変更しただけではなく、カメラ性能も強化されています。
なお写真は香港モデルですが、日本モデルはFeliCaが搭載されている点以外ほぼ同等です。
見た目が大きく変化した「Xperia 1 VIII」
Xperia 1 VIIIは背面全体の造形とカメラまわりの構成を大きく見直しました。
従来は縦一列にレンズを並べた配置でカメラ部分をあまり目立たせないデザインでしたが、本製品では正方形に近い台座の中に3眼カメラをL字にレイアウト。
視線をぐっと背面上部に引き寄せるデザインに変化しました。
このレイアウト変更は単なる見た目の刷新ではなく、前世代比で大幅に大型化した望遠センサーを収めるための必然でもあったのです。
カメラユニット自体が厚みと面積を増したことで、撮影機器らしさも強調されたと感じます。
そして背面とフレームの表面は「原石」を思わせる新しい質感となっています。
これは「ORE TEXTURE」と呼ばれる微細な凹凸の仕上げが施されたもので、岩肌を削り出したようなマットな手触りと、光の当たり方で表情を変える奥行き感が特徴になっています。
指紋が目立ちにくく滑りにくい実用性を備えつつ、グラファイトブラックやガーネットレッドなどのカラーもダークトーン中心の落ち着いた色にまとめられました。
これまでの以上にプロツール、と呼べる雰囲気にもなっています。
屋外でも見やすいディスプレイ
ディスプレイサイズは前モデルと同等、アスペクト比19.5:9、リフレッシュレートは可変式で最大120Hzに対応する6.5インチの有機ELパネルを採用しました。
ピーク輝度は1.5倍にと高まり屋外での視野性もアップ。
前面+背面のデュアル照度センサーとBRAVIA由来の自動輝度制御も引き続き搭載しており、環境光の変化に応じて明るさとコントラストをきめ細かく最適化します。
フロントカメラをディスプレイ外に配置し、全画面表示可能な点もXperiaシリーズの特徴を引き継ぎました。
4800万画素カメラを3つ搭載
カメラは広角4800万画素、超広角4800万画素、そして前モデルでは1200万画素だった望遠も4800万画素に引き上げられ、どれを使っても高画質な写真の撮影が可能になりました。
なおフロントカメラには1200万画素を搭載しています。
本体側面には音量、電源に加えシャッターボタンも搭載。
歴代モデルは年々ボタンの押しやすさが向上していますが、Xperia 1 VIIIでも前モデルよりもボタンのぐらつきがへり、さらにソフトな押し具合でカメラを起動、そのままシャッターが切れます。
カメラフォンとして使うときにこのシャッターボタンの使い勝手は重要で、このあたりはαシリーズのカメラも展開しているソニーならではのこだわりが感じられます。
ウォークマンゆずりの音楽再生機能
本体上部の3.5mmヘッドフォン端子もXperiaシリーズの特徴。
他社のハイエンドモデルの多くがジャックを廃止する中、ソニーは一貫して搭載を続けています。
高性能な有線ヘッドフォンを自由に選べるのはXperiaならではの特権でしょう。
そして360 Reality AudioやDSEE Ultimate、360 Upmixといったソニー独自の高音質化機能、ハイレゾ音源のフォーマット表示やおすすめ設定の強化など、ミュージックアプリ側のUIや情報表示も細かくブラッシュアップされました。
音楽プレーヤーのウォークマンの世界感をスマートフォンに詰め込んでいるわけです。
使いやすさを際立てるボディー仕上げ
新たなボディーは滑り止め効果が高く、ケース無しで使っていても不安感がありません。
ただざらつきは他のスマートフォンと比べるとやや強いため、後で紹介するケースをつけて運用するのもいいと思います。
マット感あるボディーは高級感も高く、20万円を超えるスマートフォンらしい仕上げと言えるでしょう。
望遠性能を引き上げたカメラ
前モデルの望遠カメラは1200万画素で85mmと170mmの可変式という、特徴的な機構を採用していました。
1つのカメラで2つの焦点距離をカバーできる一方、F値は最大望遠側でf/3.5と若干暗めだったのです。
Xperia 1 VIIIでは70mmのシングルカメラながらも画素数は4800万画素に上がり、さらにf/2.8のレンズを採用。
そのためカメラアプリの標準UIにあるデジタル5.8倍(約140mm)でもより美しい撮影を可能にしています。
新しく搭載された「AIカメラアシスタント」はカメラを向けると端末側が被写体や明るさ、天候などの状況を読み取り、そのシーンに適した色合い・ボケの強さ・レンズの選択などをまとめて提案してくれます。
細かなパラメーターを自分で追い込む必要は無く、複数のイメージから選ぶだけでプロ風の撮影が手軽にできるのです。
カメラの性能だけではなく、使い方そのものも大きく向上されています。
なお動画は4K 120fpsに対応。
動画からの静止画切り出しでもシャープな絵が保存できます。
望遠撮影を日常的に楽しめる
実際にXperia 1 VIIIで撮影してみました。
他社のスマートフォンカメラはAI補正がかなり強めですが、Xperia 1 VIIIは実際の風景の色合いをほぼ忠実に仕上げてくれます。
スマートフォンで撮影したというよりも、ミラーレスカメラで撮ったようなイメージに仕上がるという感じです。
5.8倍(140mm)で遠距離を撮影しました。
海面に浮かぶフェリーの細かいディテールもそれなりに表現してくれています。
この倍率での撮影は十分常用できると感じられます。
カメラを感じさせる使い勝手
マクロ撮影も前モデルはマニュアルフォーカスでしたが、Xperia 1 VIIIは140mmオートで撮影できます。
最短撮影距離も15cmなので、結構近寄って撮ることができます。
ボケ撮影も背景の抜け方は自然な仕上がり。
とにかくXperia 1 VIIIを使っていると、スマートフォンではなくカメラを使っているような感覚で写真や動画撮影を楽しむことができると感じました。
ケースも一新、生まれ変わったXperiaシリーズ
ケースは透明素材となって、こちらも従来製品とは大きく印象が変わっています。
なお価格は日本のSIMフリーモデルが23万5400円から、香港では1万2099香港ドルから。
尖った望遠カメラと扱いやすいAIアシスト、そこにウォークマン譲りのサウンドを掛け合わせたXperia 1 VIIIは、「撮って・聴いて・触って楽しい」ソニーファン待望のフラッグシップスマートフォンに仕上がっていると言えるでしょう。
▼Photo & Written by Yasuhiro Yamane/山根康宏
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