カプコンeスポーツププロデューサー「綾野智章」氏に突撃！eスポーツフリー素材誕生秘話を聞いてみた！

近年eスポーツの認知度が向上しゲームメディアでもeスポーツの事が取り上げられるようになりました。
しかしニュースやメディア、ブログなどで使用される写真は「eスポーツ」の写真を使おうとすると、どうしても「特定のゲーム」が映り込む。
ゲームは著作権者が明確であり、それ故に引用素材として写真を使うことにハードルの高さを感じられたと思います。
であるならば、ストリートファイターを使ったカプコンのeスポーツの写真を率先して使いやすくすれば、より一層eスポーツの記事を書いてくれるのではないかと思ったのです。

色んなニュースサイトやブログなどで毎回同じモデルさんを見掛けて、「このモデルさんよく見掛けるけど誰だろう？」と思い調べたら「茜さや」さんというモデルの方だったことがわかりました。
そこで「ぱくたそ」と、フリーの写真素材サイトの存在を知りました。
さらに詳しく見てみると「ぱくたそ」は自主企画も企業コラボ企画もとても面白い企画をされていて、特に「使って楽しい、見て楽しい」というコンセプトが、今回の企画に非常にマッチしていると思いました。
また何より「eスポーツのフリー写真素材」というものは、需要があるはずだ！という根拠のない自信もありましたのでお声がけさせていただきました。

有償のストックフォトサービスは沢山あります。
しかし有償配布されているeスポーツの写真でも、残念ながら著作権者に無断でアップロードし販売しているケースもあります。
著作権者の許諾の有無に関しては、利用者は判断できません。
したがって、せっかく有償で購入して使用したのに著作権の侵害で勧告を受ける・・・みたいなケースが発生しないとも限りません。
もしかしたら「有償なら安全・無償は危ない」という価値観のある方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはそんな単純なものではありません。
ゲームが写り込んだ写真の取り扱いは非常にデリケートなのです。
また、今回の企画は写真素材を配布して利益を得るというのではなく、市場にeスポーツをもっと広めてeスポーツを楽しんで欲しいというところにあります。
そのため、eスポーツの写真素材を利用する方が安心して使うためには、無料が一番安心だと思いました。

そうですね。
また、無料写真素材サイトは沢山あるのですが、CC0(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)でほぼ権利放棄しなくてはいけないパターンが多く、権利放棄しないで無料で配布できるフリー素材サイト、且つ利用規約の面でも問題なくキチンと運営されているのが「ぱくたそ」だったのです。

eスポーツのイベントでは色んな企業様の著作物が映り込んでいるため、各社様に許可を貰うのが大変かと思ったのですが、意外と各社様から快くOKを頂き、すごく協力的だったことが印象に残っています。
大会に出場した選手にも「フリー素材になるのは嫌がられるのでは・・・」と思っていましたが、スムーズに了承を頂く事ができました。

リリースから1週間くらいはSNSで反響があり、特にCAPCOM Pro Tourアジアプレミア2019で優勝した「ももち」選手の写真の反応が良かったですね。
チョコブランカさんが「ももちが安心して使用できるフリー画像になった！笑」とツイートして頂けたのが大きかったです。

リリースから半年以上経ちましたが、色んなところでたくさん利用して頂けて嬉しい限りです。
ゲーム以外のメディアがeスポーツについて取り上げる時に使って頂いたりして・・・
引き続きどんどん使って頂きたいです、無料なので！（笑）

どれもお気に入りですが、オススメなのは会場後方から見て対戦ステージが奥にありオーディエンスが盛り上がっている写真ですかね。
「これぞeスポーツ！」という感じで、見ているだけでもeスポーツの臨場感が味わえるのでオススメです。

安心・安全に、そして安く利用できるeスポーツ写真素材を使ってぜひ皆さんのクリエイティブにお役立てください。
写真は2019年のものですが、2020年はコロナ禍においてeスポーツも例外なく影響を受けています。
これまで当たり前だった沢山の観客と一緒に盛り上がるeスポーツイベントをすることが出来なくなってしまいました。
しかし、eスポーツ業界も徐々にオンラインに移行しつつ「新しいeスポーツの形」を模索中です。
新しいスタイルが確立されたら、また新しい写真素材の提供ができれば良いなと思っています！