ニューヨーク・タイムズ(NYT)はオンラインの単語当てゲーム「Wordle」を、開発者であるジョシュ・ワードル(Josh Wardle)氏から買収したと発表しました。
Wordleとは?
「Wordle」はフリープレイができる単語当てのプラウザゲーム。
単語を入力することで得られるヒントをもとに、5文字の単語を当てるというシンプルな内容になっています。
2021年10月に公開されたこのゲームは、日を重ねるごとにプレイ人口が増加し、現在では世界的な大ヒット作品となっています。
NYTによると、現在、1日あたりのユーザーは数百万人にもおよぶとのことです。
「Wordle」模倣ゲームも数多く存在しています。中には、本家と同名のものが、本家とは無関係・無許諾のもので、課金システムや広告が付いたものとして、アプリストアやインターネット上で公開されており、海賊版の温床ともなっています。
買収が与える影響
NYTは、1月31日に発表したプレスリリースにおいて、買収によってゲームのフォーマットが変更されたり、有料化するようなことはないと表明しています。
今後「Wordle」をどのように展開していくかについては「現時点では具体的な計画は決まっていない」としています。
クロスワードパズルはNYTにおけるサブスクリプション収益の大部分を占めており、また、ゲーム記事に関心を持つ読者も多いことから、NYTとWordleの高い親和性が期待されます。
なお、買収総額は7桁台前半。すなわち数百万USドル(数億円)とのことです。
関係者からのコメント
ニューヨーク・タイムズ・ゲームズ社のジェネラル・マネージャーであるジョナサン・ナイト氏は、次のように述べています
ジョナサン・ナイト氏コメント
私たちは、この不思議なゲームの新しい本拠地となり、誇りを持って管理することができます。今後、数ヶ月の間に、ジョシュ・ワードル(Josh Wardle)氏の大切な作品を、より多くの解き手に届ける手助けができることを光栄に思っています。Wordleは、私たちのゲームのポートフォリオの一部として、才能あるエンジニア、デザイナー、エディターなどのチームの助けを借り、ユーザーエクスペリエンスをさらに向上させ、エキサイティングな未来を持つことになります。
開発者であるジョシュ・ワードル(Josh Wardle)氏は、自身のTwitterで下記のように述べています。
ジョシュ・ワードル氏コメント
Wordleを立ち上げて以来、プレイしてくれた人たちからの反応に畏敬の念を抱いています。このゲームは、私が想像していたよりも大きなものになっています(元々このゲームはワードル氏が恋人パラク・シャー氏のために開発されたもの)。
An update on Wordle pic.twitter.com/TmHd0AIRLX
— Josh Wardle (@powerlanguish) January 31, 2022