オンライン決済サービスを提供するPayPal(ペイパル)が、暗号通貨(仮想通貨)をサポートすると発表した。
Today, we are announcing the launch of a new service that will enable customers to buy, hold and sell #Cryptocurrency directly from their PayPal account. https://t.co/QS6JRmG9hs pic.twitter.com/uHBatfZkbF
— PayPal (@PayPal) October 21, 2020
PayPalで暗号通貨(仮想通貨)の購入・販売・保有が可能に
PayPalの暗号通貨のサポート内容は、PayPalアカウントを通じて、直接暗号通貨を購入・販売・保有が可能というもの。
つまり実質的に取引所と同等のサービス内容となっている。
サポートする暗号通貨はビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)の4通貨。
全世界2,600万の加盟店で利用可能に!
2021年初頭には世界中のPayPalの2,600万の加盟店で、保有する暗号通貨を利用できるようになるとのこと。
PayPalマーチャントには追加の手数料などは発生せず、消費者が暗号通貨で支払いを希望した場合、PayPalレートで法定通貨で決済するため、PayPal加盟店側は特別な対応をする必要はない。
これらはJPYでUSD決済するのと、ほぼ同じような感覚で利用できると思われる。
eスポーツ&ゲーム業界にどう影響するか?
仮想通貨とゲーム・eスポーツで言えばSBIグループのSBI e-Sports株式会社がリップル(XRP)で選手への報酬を支払うと発表したことで話題になった。
年俸は暗号通貨リップルで支払い!SBI e-Sportsにスマブラ部門「KEN選手」・FIFA部門「Mikey選手」が新規加入!
暗号通貨といえば投機的な側面が目立つが、簡単に世界中へ短時間で支払いができるというメリットが強い。
通常の銀行が海外送金と比較すればメリットは一目瞭然だろう。
為替リスクがあるというが、それは各国の法定通貨間でも同じことが言えるので、リスク度合いは同じとも解釈できるだろう。
PayPalは多くのゲームプラットフォームに対応している
今回注目すべきはゲーム販売プラットフォームの多くがPayPalでの支払いに対応しているという点だろう。
PS Store、My Nintendo Store、Microsoft Store、Steam、Epic Games Storeという主要プラットフォームはPayPalでの支払いが可能である。
またモバイルではGoogle PlayもPayPalに対応している。
ダウンロード版などはオンライン購入しかできないため、支払い方法はクレジットカード・PayPal・プリペイドカードが主流であるが、PayPalが暗号通貨に対応となれば一気に幅が広がる。
先程の述べた投機という点では、PayPalで暗号通貨を保有し、値上がりした利益分でゲームを買うという運用もスムーズにできる。
今後、寄付や投げ銭などの仕組みも、暗号通貨が世界中で活発に利用されるようになれば、eスポーツの国境を越えた興業の発展が見えてきそうである。