2018年12月、沖縄県にeスポーツの振興・運営団体「沖縄県eスポーツ協会(OeSA)」が設立されました。協会の目的としては、eスポーツの大会運営・チームの育成を通じて地域の振興活動を行うものです。
今回は沖縄に設立されたOeSAの具体的な活動内容などについてご紹介していきます。
沖縄県eスポーツ協会(OeSA)について
沖縄県eスポーツ協会(OeSA)は2018年12月7日に県内のIT企業やイベント企画会社などの代表者らによって設立されました。OeSA代表には琉球フットボールクラブと、TVゲーム「ウイニングイレブン」のeスポーツチーム「FC琉球」の発足に携った経験を持つ松永越氏、実行委員会代表には砂川雅輝氏が就任しています。
設立の目的
OeSAはeスポーツを普及・啓発するだけでなく、沖縄県の新しい事業として開発していくことを目的に設立されました。観光事業が盛んな沖縄ですが、天候不順による機会損失や他国からの観光者受け入れ時のコミュニケーション問題などが課題となっています。
こういった点について、代表の松永氏は「ノンバーバル(言葉によらない)かつ天候に左右されないイベント運営が可能です。」とコメントしていて、eスポーツの可能性について言及しています。
活動内容
OeSAの活動内容は、沖縄県のeスポーツに関するイベント・団体の運営です。
- eスポーツ振興に関する調査、研究、啓発
- eスポーツ競技大会の普及
- eスポーツ競技大会におけるプロライセンスの発行と大会の認定
- eスポーツ選手育成に関する支援
- eスポーツに関する関係各所との連携
eスポーツの競技人口は年々増加傾向にあり、イベントも増えていくことが予想されます。全国的な催し物やプロライセンス認定事業については国内を代表するJeSUと連携、沖縄県内のeスポーツ事業に関してはOeSAが主体となって運営していき、2019年1月18・19日には、eスポーツ振興の一環として最新のIT技術やゲームを楽しめる「IT津梁(しんりょう)まつり」にも参加しています。eスポーツエリアに出展した「ウイニングイレブン」はゲーム好きの方だけでなく、サッカー好きの人からも好評を博しました。
今後のスケジュール
eスポーツ選手権 2019 IBARAKI代表決定戦 | 4~8月 |
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クリスタルグランドクロス(仮称) | 4~10月 |
1つ目は 10月に開催される「eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」の代表決定戦です。
eスポーツ選手権は各都道府県から選抜された代表プレイヤーが全国一をかけて戦う大会で、国民体育大会の種目にはじめてeスポーツが組み入れられることもあり、国内eスポーツの展望を占う一大イベントとして注目されています。"大会で扱われるゲームタイトルはPS4から販売されている「ぷよぷよeスポーツ」「ウイニングイレブン2019」「グランツーリスモSPORT」の3作です。
2つ目のイベントはOeSA主催の大会「クリスタルグランドクロス(仮称)」です。
こちらは期間を通して試合を行い、チーム・個人の成績を競うリーグ制の大会になる予定で、参加規模は300~500人を予定するなど、大きな大会になることが予想されます。ゲームタイトルや詳細なルールは決定次第、OeSAホームページにて公開予定です。
■OeSAホームページ
https://esports.okinawa/