九州最大のIT系カンファレンス「CEDEC+KYUSHU 2024」で株式会社AZSTOKE(以下、AZSTOKE)は、2大プロジェクト「RIGDOCKS」と「SKYSQUARE」の一部を発表しました。
「RIGDOCKS」とは、AZSTOKEが特許を4つ取得して独自開発されたサウンドクリエイターのためのAPIです。
また「SKYSQUARE」とは、AZSTOKEが企画している大規模収録プロジェクトです。
今回Saiga NAKは「CEDEC+KYUSHU 2024」で行われた、AZSTOKEの企業講演に参加しレポートしました。
「RIGDOCKS」とは?誕生の背景
サウンドクリエイターになるためには様々な困難が!
サウンドクリエイターの扱う音声の数は年々上昇傾向にあり、何十万個の音声を扱うことが多くなっているのだそうです。
もし目指そうとしても・・・。
- 何をダウンロードしたらいいかわからない
- 海外のソフトをダウンロードしようにもウィルスに感染する可能性も
- 誰に聞いたらいいかわからない
- 理想型のサウンドクリエイターになるにはハードルが高すぎる
など身近にしている人が少ないからこそ圧倒的な情報量の少なさで八方ふさがり状態に・・・。
そんな環境を変えるべく、特許を4つ取得して開発されたのがAZSTOKEの「RIGDOCKS」です!
未経験でも簡単!AIの技術で効率化!
「RIGDOCKS」は3つのプランに分かれており、初心者から上級者まで幅広くクリエイターをサポートできるようになっています。
バラバラなファイルの音量を自動的に均等にしてくれたり、各スピーカーの違いから生まれる音声のずれを修正してくれたり、サウンドクリエイターが嬉しい機能盛りだくさんです!
他にも「RIGDOCKS-BRIGE」をダウンロードすると、購入者含め計5人までライセンスを付与し、使用可能になるります。
「RIGDOCKS」の3種類の比較
「RIGDOCKS」にはブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類を販売しており初心者から上級者まで自分の技術に合わせて選択することができます。
比較内容としては・・・。
ブロンズプラン
データを編集、調整が可能な初級的なAPI。
- バージョン2.2.0で174個のブロンズAPIが追加
- 各種不具合の修正
- メディア配列処理の改良。
シルバープラン
中級編で複雑な処理が可能なAPI。
- バージョン2.2.0で各種不具合の修正
- 特許技術の「HANDAUTOMER」「TALKTRON」を同封
ゴールドプラン
上級的なAPIで、Wwiseに関するAPIの追加
- バージョン2.2.0で53個のゴールドAPIが追加
- 特許技術の「LOUDMATCHIFY」「MIDDLESCANNER」を同封
となります。
「RIGDOCKS」や特許の詳細はAZSTOKE公式サイトまでご確認ください!
ここまでやる!?音のために山まで購入したAZSTOKE
次に「SKYSQUARE」についてご紹介します。
AZSTOKEは「SKYSQUARE」という「広大な土地で音声収録」をするプロジェクトを立ち上げ、その一環で山梨に合計2000坪の土地を購入!
調べたところグレートジンバブエ遺跡の王宮が、約2000坪らしいです。(それでもピンとこない)
遺跡規模の大きさを購入するって、ジンバブエの人々もびっくりですよ。
大きな部材を扱う重機の免許が必要
広大な土地で収録するにはありとあらゆる免許が必要で現時点でAZSTOKEは、下記8つの免許取得に成功しています。
取得免許一覧 | |
---|---|
大型第一種免許 | 12トン以上の積載量が可能なトラックの免許 |
大型特殊車両免許 | 建設機械の構造移動が可能になる免許(中島さんおすすめ) |
牽引免許 | トラックでは難しいより大きな重機を運ぶのに必要な免許 |
車両系建設機械(整地等) | 掘削と整地等が可能になる免許 アタッチメントはバケットのみ |
車両系建設機械(新解体) | ショベルカーのアタッチメントをバケットから挟み機に変更可能 |
小型移動式クレーン | 5トン未満のクレーン操作が可能 移動式クレーンじゃないと収録できないような大きな部材の収録が可能に |
チェンソー(伐採等) | 木々の管理 収録にも使える |
玉掛け | クレーンに荷を掛けるのに必要な免許 種類によって掛け方の知識が必要 |
取得予定免許 | |
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グラップル | ショベルカーのアタッチメントをグラップルに変更できる資格を取得予定 挟み機では掴めない部材を掴みやすくなる |
免許も取得したし重機をレンタルして収録しようと思いきや・・・
ここまで免許を取得をし、7tを超える重機を使って大規模な収録を実現したかったAZSTOKE。
いざ重機のレンタル会社に行くと7tを超える重機の「運搬する重機」を取り扱ってないという・・・。
そこでCEO中島氏は
AZSTOKE公式サイト借りた際の出来事や、課題点が出たことで解決には購入が手っ取り早いと考え、ショベルカーを購入することにしました。
購入!?流石に思い切りの良さがロックスターすぎませんか!?
そうして現代のロックスターはYANMER B7-5B(総重量8155㎏)の重機を手に入れました・・・!
ちゃっかり8tになっている!!
重機も運搬車も手に入れ、玉掛もできる状態になったエーゼットストークの新たな課題
でかい部材が欲しい!
一般人が想像しているホームセンターで売ってあるような角材や金属ではいい音は取れないのです。
プロ根性がとっても熱いです。
木材や石材など現在でも部材を集めているらしく、最近手に入れたのは「廃車」
廃車!?
廃車も今のご時世手に入れるのが難しいらしく、車屋さんに廃車なんてもってのほかなので、知り合いの整備士から廃車の購入。
そこから現地にもっていき廃車手続きをすることで自由に扱えるおもちゃ廃車の取得成功!
こうやって「SKYSQUARE」の大規模な収録プロジェクトが準備されているということです。
これがまだ準備期間なのが本当に恐ろしいですね。
どんどん部材を取得していき無限の可能性を秘めた音声収録に今後も大きな期待をしています!
今回「CEDEC+KYUSHU2024」で発表した内容は、AZSTOKE公式サイトから振り返ることができますので是非ご覧ください!
【CEDEC+KYUSHU2024】タイムシフト配信開始!&具体的に解説https://t.co/M2N0MjdCb1
2大プロジェクト[RIGDOCKS]と[SKYSQUARE]の一部をご説明をさせていただきました。詳しくご説明をしたかった要素も数多くあり、それをこのブログで追加で説明させていただければと考えております。… pic.twitter.com/OmpYtWBnIt
— AZSTOKE / ALGAZODIK (@A_Z_Stoke) November 27, 2024