日本時間2024年7⽉20⽇(土)〜22⽇(月)に開催された世界最大級の対戦格闘ゲーム大会「EVO 2024」
メイントーナメントタイトルのひとつ「鉄拳8」部門優勝はAsh選手に決定しました!
注目集まる「鉄拳8」部門
2024年1月に発売された「鉄拳8」
最新作としては初めての「EVO」で世界王者が決まります!
Top6に残ったのは・・・
- ZETA KEISUKE(以下、KEISUKE)選手
- Falcons ATIF(以下、ATIF)選手
- TM | RB Arslan Ash(以下、Ash)選手
- Dragons Raef(以下、Raef)選手
- TeamYAMASA | NOBI(以下、NOBI)選手
- KDF | ULSAN(以下、ULSAN)選手
・・・の6人。
日本、韓国、パキスタン、サウジアラビアの強豪が残りました。
特にAsh選手は世界が認める超人プレイヤーです。
現地では福士さん、用心BΩY(@youjin_boy)さんが日本語実況解説を行います。
初戦はいきなり日本勢KEISUKE選手が出場!
しかしパキスタンのATIF選手が1ラウンドも取らせることなく完全勝利でトーナメントの駒を進めます。
続いては優勝候補筆頭のAsh選手が登場!
会場はAsh選手を後押しするような大きな歓声に包まれます。
こちらもAsh選手が脅威の胆力を見せて1ラウンドも落とすことなく勝利!
ルーザーズサイドにはKEISUKE選手が再登場。
Top6唯一の韓国勢であるULSAN選手とフルセットフルランドの接戦を見せます。
しかし最後はULSAN選手のドラグノフが噛み合って圧倒!
KEISUKE選手はここで敗退となりました。
ルーザーズ側でTop6に勝ち上がったNOBI選手が登場!
サウジアラビアのReaf選手と対決です。
名実ともにサウジアラビア最強のReaf選手ですが、NOBI選手はヒートゲージを積極的に使う攻撃的なスタイルで試合を圧倒!
みごと2-0でNOBI選手がルーザーズセミファイナルに進出です。
試合のインターバル中はグッズをポイー。
#EVO2024 インターバルにグッズあげちゃう! pic.twitter.com/7clZzzpoME
— Saiga NAK (@saiganak) July 21, 2024
ウィナーズファイナルはパキスタン勢の対決に。
決勝戦さながらの盛り上がりを見せる両者の戦い。
Ash選手対ATIF選手の対決は3対1でAsh選手の勝利!
一足先にグランドファイナル進出を決めました。
ルーザーズセミファイナルにはNOBI選手が出場。
KEISUKE選手に勝利したULSAN選手を2対0で下し、日本勢としてはリベンジを果たしました!
そしてルーザーズファイナル!
パキスタンのATIF選手と日本のNOBI選手がグランドファイナル進出をかけた戦いを行います。
Top6は1セットも落とさずに勝ち上がったNOBI選手。
しかし相手は「TEKKEN World Tour 2022」や「CEO 202」で優勝しているパキスタンの猛者でした。
3セット連続で勝利したATIF選手がグランドファイナルに進出します!
グランドファイナルはまたしてもこの両者の対決に。
どうしても世界とパキスタンの壁はあると言わざるを得ません。
両選手はこれまでの圧倒した試合にはない緊張感ある駆け引きを見せ、3対2でAsh選手が優勝を決めました。
声援に応えるAsh選手。
- 1位: Ash選手
- 2位: ATIF選手
- 3位: NOBI選手
- 4位: ULSAN選手
- 5位: KEISUKE選手
- 6位: Raef選手
最終結果はご覧の通り。
「鉄拳8」初のEVOもAsh選手から歴史が始まりました。
Ash選手のインタビュー
※メディア合同インタビューのため、SaigaNAK編集部以外の質問を含みます
Q. EVOで5つ目のタイトルを獲得しました。成功の秘訣は?
わかりませんが、試合の前には必ず神(アッラー)に祈っています。それが僕にとって最大のモチベーションであり、成功の理由だと思います。
Q. 最強の鉄拳プレイヤーとして広く知られていますが、「鉄拳8」の今後のプランやほかのゲームタイトルについても考えていれば教えてください
「鉄拳8」はとてもハードで、今までで最も大きな勝利だと思っています。最初の頃は荒削りなプレイもありましたが、今は胸を張ってトップに立ったといえると思います。
僕のプランは「鉄拳8」をプレイし続けることだけです。
Q. 4セット目にATIF選手がフェンを選択したことでAsh選手にも若干の戸惑いがあったように見えましたが
彼がフェンを選ぶとは思っていませんでした。以前の僕たちはトレーニングパートナーでいつも対戦をしていましたが、彼が使うフェンとは戦ったことがなかったので。彼はフェンを意図的に隠していたのかはわかりませんが、僕にとっては幸運だったのかもしれません。
Q. Ash選手がこれほどまでに強い理由はなんでしょうか。どのように練習するのですか
わかりませんね。ただゲームにかける情熱、勝利に対する情熱を持っています。子供の頃はクラスで1位を取るのが当たり前で、2位や3位だとすごく怒る子供でした。そんな情熱をもって格闘ゲームをプレイして、ただ勝利に向かって突き進むだけです。
Q. 「鉄拳7」から「鉄拳8」に適応する半年間だったと思いますが、トレーニングで変わったことなどはありましたか
考え方がすべてだと思います。ほかのプロ選手を見るとメタに適応できず負けているように感じます。
あとはエゴの問題ですかね。エゴを抑えてゼロから学ぶ必要があると思います。
※メイントーナメント「鉄拳8」部門終了直後に2025年のEVOがロサンゼルス、東京、ラスベガス、ニースで、2026年にはシンガポールでも開催されることが発表されました。
Q. EVOで5回も優勝しているAsh選手にお聞きします。EVOが新たな場所で開催されることについてどう思いますか
正直に言うと・・・僕としてはあまり好きではありません。数が増えるとそのぶんEVOというタイトルの威信が失われてしまう気がするんです。もちろんヨーロッパや日本、シンガポールに住んでいる人にとっては良いことだと思います。でもEVOで優勝するということはとても名誉なことで、そのチャンピオンが増えると結局誰が本当のEVOチャンピオンなのか分からなくなってしまいます。今は少し混乱していますね。